こんにちは 介護ラボ・カナログのカナです。今日は福祉住環境の中から・・・
パーキンソン病・ホーエンヤール重症度分類について
Contents
1.パーキンソン病の特徴と治療
1⃣パーキンソン病の原因・症状
2⃣パーキンソン病の代表的な4つの症状(四徴)
3⃣パーキンソン病の治療・リハビリテーション
4⃣ホーンヤールパーキンソン病の重症度分類
2.生活上の問題点と福祉住環境整備
1⃣生活の不便・不自由
2⃣生活上の配慮・工夫
3⃣福祉住環境整備
1.パーキンソン病の特徴と治療
1⃣パーキンソン病の原因・症状
パーキンソン病は進行性の疾患であり、4つの代表的な症状と日内変動(1日の中で症状が変動する)などがみられます。
パーキンソン病は、ドーパミン(ドパミン)という神経伝達物質が減少する事などにより生じる神経難病です。
- ドーパミンとは?
-
中脳の黒質という神経細胞によって量産され、からだの動きをコントロールするもの。
2⃣パーキンソン病の代表的な4つの症状(四徴)
パーキンソン病の4つの症状とは、
- 振戦(手足が震える)
- 筋委縮(筋肉がこわばる)
- 無動・寡動(動きがゆっくりになる)
- 姿勢反射障害(姿勢を保つことが苦手である)・歩行障害
である。下記でさらに細かく書いていきます。
- 小刻み歩行とは?
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歩幅が小さく、ゆっくり前進して腕を振らずにすり足で歩く歩行のこと。
3⃣パーキンソン病の治療・リハビリテーション
減少したドーパミンを補充して症状を軽快させる薬物療法が中心となります。脳に入ると、ドパミンに変換するL-DOPA(エルドーパ)が使われます。
4⃣ホーエンヤール・パーキンソン病の重症度分類
進行の程度は、Hoehn-Yahr(ホーエンヤール)の重症度区分で判断され治療方針を立てる時に参考にされます。
- ステージⅠ~Ⅲ度:動作能力の維持・向上
- ステージⅢ・Ⅳ度:姿勢バランスの訓練、ADLの維持
- ステージⅤ度:関節拘縮や廃用症候群の予防、寝たきりの防止、嚥下障害への対応
2.生活上の問題点と福祉住環境整備
1⃣生活の不便・不自由
日常生活では、四徴のなかでも姿勢反射障害による歩行障害(転びやすさとすくみ足)の困難が多くなります。すくみ足だけでなく、「手のすくみ現象」では習字の困難など、「声のすくみ現象」では発語の困難などが生じます。
- すくみ足への対処方法とは?
-
パーキンソン病患者は、足の振り出しを促すために、出入り口などの床に20~30cmの間隔でカラーテープなどの目印を付けたり、バーを取り付けた杖(杖の下の部分につけてそれが歩行の目安となる)で歩行を行います。
2⃣生活上の配慮・工夫
- 症状の程度が日内変動、週内変動を示すため、介護の要・不要の判断は、その時々の状況をよく観察して行う。
- 廃用症候群の予防のため、生活の不活発化に注意をする。外出の減少は、社会参加の制約となり、QOLの低下を招く。
- パーキンソン病の場合、着やすく着せやすい衣服や、履きやすく履かせやすい靴がよい。
- 声のすくみ現象により、介助者を予防としても声が出ないことがあり、無線のワイヤレスコールが有効である。
3⃣福祉住環境整備
段差の解消
わずかな段差でも歩行が困難となり、体調によっては転倒の危険に繋がるため、段差の解消が必要になります。
- 階段昇降は危険なため、生活空間は同一階とし、出来れば1階が望ましい。前方突進歩行などがあり、からだの方向転換が難しいため、部屋の間取りに配慮する。
- 和式便器よりも手すりを設置した洋式便器とし、かつ温水洗浄便座が望ましい。
- 浴室の必要な箇所へ手すりを設置、入浴用椅子を活用する。
- 前方突進歩行とは?
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一旦歩き始めると早足になり、前のめり姿勢になって急に止まることが出来ない状態のこと。
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