発達と老化の理解

【高齢者に多い皮膚感染症・疥癬】通常型疥癬とノルウェー型疥癬の比較 vol.430

2021-08-17

こんにちは介護ラボのkanaです。今日は「発達と老化の理解」の中から高齢者に多い皮膚感染症として『疥癬』についてまとめていきます。

疥癬の原因と治療方法

Contents

1.皮膚感染症:疥癬
 1⃣概要
 2⃣原因
 3⃣症状
 ◉通常型疥癬とノルウェー型疥癬の比較
 4⃣治療

1.皮膚感染症:疥癬

1⃣概要

疥癬の概要

疥癬とは、ヒゼンダニという疥癬虫の成虫、虫卵が皮膚の表面の角質層に寄生、拡大することにより起こる皮膚感染症の1つです。

近年、病院内や高齢者の介護施設での集団感染や、介護者への感染の拡大が問題となっています。

2⃣原因

感染経路は、人と人との接触が殆どです。まれに、

  • 患者の衣類
  • リネン

などを介しても感染します。

3⃣症状

通常型疥癬と、感染力の高いノルウェー型疥癬があります。

◉通常型疥癬とノルウェー型疥癬の比較

通常型疥癬】
◉ダニの数:数十匹以下
◉感染力:強くはない
◉隔離:不要
◉感染経路
 ・接触感染
 ・患者との直接接触、患者が使用した寝具や衣類などを関して感染
 ・長い時間の接触で起こる
◉潜伏期間:約1~2か月
◉症状:体幹・四肢に痒い丘疹、小水疱、膿疱
◉消毒方法:熱処理(50℃、10分間の煮沸消毒)

ノルウェー型疥癬
◉ダニの数:100万~200万匹
◉感染力:強い
◉隔離:必要(短期間個室管理)
◉感染経路
 ・接触感染
 ・短時間の接触などでも感染する
◉潜伏期間:約4~5日
◉症状
 ・腹部や股・陰部、手指の間などの皮膚の柔らかい所に激しい痒みと発疹など
 ・高齢者の場合痒みは強くない
◉消毒方法:熱処理(50℃、10分間の煮沸消毒)

通常型疥癬とノルウェー型疥癬ともに消毒方法は変わりません。

痒みは高齢者に多く見られる症状です。本人の訴えと皮膚の状態を注意深く観察します。

日頃から衛生的な環境や、身体の清潔に心掛けることが大切です。

4⃣治療

治療方法として、症状によって下記の外用薬や内服薬を使用します。

【外用薬】

  • フェノトリン(スミスリン)
  • クロタミトン(オイラックス)
  • 安息香酸ベンジル など

【内服薬】

  • イベルメクチンを空腹時に内服します。
疥癬の確定診断

疥癬の確定診断はヒゼンダニを検出することです。疑わしい場合は、早期に皮膚科や専門医を受診し、適切な医療を受けることが重要です。

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kana

はじめまして(^-^)/ 介護ラボのカナです。
ブロガー歴3年超(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士➡2023年1月~リモートワークに。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」・「介護福祉士」取得
◉福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

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