介護の基本Ⅰ・Ⅱ

【❻感染症対策】病原性による細菌の分類・耐性化の問題 vol.324

2021-05-03

こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。今日は「介護の基本」の中から『感染症対策』について。今猛威を振るっている「COVID19:コロナ)もありますし、7回に分けてまとめていきます(今日は6回目!!)。

抗生剤の4つの扱い方とは?

Contents

1.薬剤耐性の知識
 1⃣抗生剤の4つの扱い方
 2⃣病原性による細菌の分類と耐性化の問題

1.薬剤耐性の知識

耐性菌

1941年のペニシリン臨床応用以来、新しい抗生剤が開発されるたびに、「細菌は生き延びようとして、より強力な耐性菌に変化する」と言われています。

1960年代にはグラム陽性球菌の黄色ブドウ球菌がメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に変化することが、1980年代後半には多剤耐性緑膿菌(MDRP)などの薬剤耐性菌が、2009年には有効な抗菌剤が限られているNDM型メトロβラクタマーゼを産生する肺炎桿菌(クレブシエラ)が確認されています。

このように、近年「多剤耐性アシネトバクター」という言葉を聞くことが多くなりました。

病院内での院内感染として報告され、その病原菌が原因で死亡例が報告されるなど、介護福祉職としては他人事として捉えるのではなく、正しい情報と知識を得ておくことが求められます。

多剤耐性アシネトバクターとは?

アシネトバクターとは、自然環境中に生息する、通常健康な人には無害な環境菌のことで、多くの種類がある。このうち「多剤耐性アシネトバクター」とは、通常のアシネトバクター感染症の治療に使用する抗菌剤が殆ど効かなくなっている菌のことである。

1⃣抗生剤の4つの扱い方

❶抗菌剤の扱い方

❶抗生剤の扱い方
抗菌剤である抗生物質が本当に必要なのかをよく吟味する必要があります。これは医師が判断することと考えられますが、医師に質の良い情報を提供することが介護福祉職には求められます。現在の症状を適切に観察し、利用者本人が説明できない時はその代弁者となることも求められます。情報により、医師は適切な抗菌剤を適切な量で処方することができます、また、「風邪を引いたので抗菌剤が欲しい」と言われても、診断された病名により抗菌剤の必要がないことを利用者に説明する必要が生じる場合もあります。

❷抗生剤の扱い方

❷抗生剤の扱い方
抗菌剤が処方された場合は途中で飲むのを止めたり、飲んだり飲まなかったりすることが無いようにします。このような飲み方を続けていると体内の薬剤濃度が低下し、菌の耐性度が上がるといわれ、その薬剤に対する耐性を強くさせてしまうことになりかねません。利用者が処方された内服薬を正しく飲み切ることが出来るか、介護福祉職として観察、アセスメントすることが求められます。

❸抗生剤の扱い方

❸抗生剤の扱い方
感染症に関する勉強会への参加や、知識の普及に努め、抗菌剤ん関する適切な使用についても情報を得ることが求められます。

❹抗生剤の扱い方

❹抗生剤の扱い方
観察力を高め、利用者の変化に気付く力を身に付け、その変化について他職種と情報共有することが求められます。「薬剤のことは専門とする医療職に任せる」のではなく、情報共有することで早めの対応が出来ることもあるためです。

2⃣病原性による細菌の分類と耐性化の問題

病原性が低い細菌
※主に免疫力が低下した患者などにおける感染(日和見感染)が問題となる菌
◉グラム陽性球菌(GPC):腸球菌
 薬剤耐性を獲得すると… ➡ VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)
◉グラム陰性桿菌(GNR):緑膿菌 
 薬剤耐性を獲得すると… ➡ MDRP(多剤耐性緑膿菌)
◉グラム陰性桿菌(GNR):アシネトバクター 
 薬剤耐性を獲得すると… ➡ MDRA(多剤耐性アシネトバクター)

病原性が中程度の細菌
※市中の健康な人にも肺炎や尿路感染などを起こしうる菌
◉グラム陽性球菌(GPC):黄色ブドウ球菌
 薬剤耐性を獲得すると… ➡ MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
◉グラム陰性桿菌(GNR):大腸菌、肺炎桿菌(クレブシエラ)
 薬剤耐性を獲得すると… ➡ ESBL産生菌(基質特異性拡張型βラクタマーゼ産生菌)、MBL産生菌(メタロβラクタマーゼ産生菌、CRE(カルバペネム耐性腸内細菌科細菌)

病原性が高い細菌
※集団感染を起こすなど公衆衛生学的に問題となる菌
◉結核菌:感染症法2類
 薬剤耐性を獲得すると… ➡ 多剤耐性結核菌
◉コレラ:感染症法3類
◉赤痢菌:感染症法3類
◉サルモネラなど

高齢者は、免疫力が低下することも多く、生活の場である施設内で施設感染として、その病原菌が原因で死亡例が報告されることもあります。今回の薬剤耐性の知識を医療職でない介護福祉職が他人事として捉えるのではなく、正しい情報と知識を得ておくことが高齢者を守るうえで大切になります。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

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