介護の基本Ⅰ・Ⅱ

【❶感染症対策】感染成立の3要素とは? vol.319

2021-04-28

こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。今日は「介護の基本」の中から『感染症対策』について書いていきます。今猛威を振るっている「COVID19:コロナ)もあるので・・・今回は7回に分けて詳しくまとめていきます。

恒常性を維持する4つの力(防御力・予備力・適応力・回復力)

Contents

1.介護福祉職に必要な感染に関する知識
 1⃣感染症対策は目に見えないものへの対応
 (1)感染
 (2)感染成立の3要素とは?
 (3)不顕性感染
 (4)二次感染
 (5)潜伏期間
2.生活の場における感染症対策
 1⃣高齢者の特性
 ◉恒常性を維持する4つの力
 2⃣高齢者施設の特性

1.介護福祉職に必要な感染に関する知識

1⃣感染症対策は目に見えないものへの対応

介護に携わる私たちは、対象者が様々な個別の事情を抱えながら生活を営んでいる環境を、可能な限り変えることなく、主体を常に対象者に置きながら必要なケアを提供してきます。

日常生活を継続していくためには、日頃から「感染症対策」の正しい知識を持ち、いざ感染症が発症する状況になったとしてもいち早く対応できるように、日頃からの準備と対応できる力が求められています。

(1)感染
(1)感染

私たちの身の回りには、目には見えませんが様々な微生物がいます。感染とは、病原微生物(病原体)が人の体内に侵入し、体内で定着・増殖することを言います。

(2)感染成立の3要素とは?
(2)感染成立の3要素

感染が成立するには、
❶感染源
❷感染経路
❸宿主(人)の状態
この3つの要素が必要です。下記で詳しくまとめていきます。

  • 感染源:感染の原因となる微生物なども含むもの。例えば保菌者(感染して体内に細菌やウィルスを持っているが、発症していない人)の便・尿・淡などの分泌物や血液、動物などの生き物、土の中等があります。また食べ物の中で微生物が増殖すると、腐敗や食中毒の原因となり、感染源となることがあります。
  • 感染経路:病原体となる細菌やウィルスが人の体内に入り、広がっていく道筋のことを言います。
  • 宿主(人)の状態:感染を起こすような抵抗力や免疫力の低下や、栄養状態の悪化などを言います。同じ微生物が複数の人の体内に侵入しても、それぞれの人の体力や健康状態によっては、誰もが同じように感染するとは限りません。
(3)不顕性感染
(3)不顕性感染

感染と発病とは必ずしも一致しません。感染していても発病しないことがあります。このような状態を不顕性感染といい、その状態にある人を保菌者と言います。

(4)二次感染
(4)二次感染

感染症が発症し、治るまでに新たに別の病原体が加わることを言います。感染症を発症した人から別の人に感染することを「続発感染」と言います。

(5)潜伏期間
(5)潜伏期間

病原体が体内に侵入してから発症・症状が出るまでの期間を言います。

2.生活の場における感染症対策

1⃣高齢者の特性

ホメオスタシスとは?

人の身体は、健康を脅かすものから身体を守るために「恒常性維持機能」を備えています。恒常性ホメオスタシス)とは、生物が内部・外部環境に合わせて自己調整し、常に身体の安定をはかろうとする働きを意味します。

◉恒常性を維持する4つの力
恒常性を維持する力

恒常性を維持するために、身体の中では下記の4つの力が働いています。

防御力(抵抗力):健康を脅かす力(ストレッサー、ここでは病原菌)と闘ったり、回避する力

予備力:身体の中に蓄えているゆとりの力

適応力:過度のストレス状態にならないように環境を調整する力

回復力:ストレス状態に陥っても修復して元に戻そうとする力

高齢期には加齢に伴って、上記の4つの力は低下してきます。これらの力は少しずつ変化しても通常の暮らしの中では対応できると思われます。

しかし、病気等、何らかのストレス、例えば病原菌の侵入等により、このバランスが大きく崩れやすい状態になります。高齢期における身体のメカニズムでは、少しの体調変化だと思われても重症化してしまうことがあります。

高齢者の特性を踏まえ、感染症から利用者の身を守っていく事が介護福祉職に求められます。

防御力・予備力・適応力・回復力

他の『防御力・予備力・適応力・回復力』記事はこちらから・・・
【フレイルとは?】恒常性と予備力・回復力・適応力・防衛力について vol.286

2⃣高齢者施設の特性

高齢者介護施設の感染症

高齢者介護の施設は、感染症を発症するリスクの高い高齢者が、集団で生活しているという環境であるため、一度感染すると広がりやすいという特徴をもっています。

日常の健康管理や衛生管理に重点を置いて、1人ひとりの高齢者が感染症に罹るリスクを減らす視点が求められます。感染が起きたときには、集団感染に繋がらないよう、その被害を最小限に食い止める感染拡大防止が重要となります。

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kana

はじめまして(^-^)/ 介護ラボのカナです。
ブロガー歴3年超(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士➡2023年1月~リモートワークに。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」・「介護福祉士」取得
◉福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
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