【❸地域福祉と福祉コミュニティ】4つのコミュニティモデルと3つの地域福祉 vol.685

こんにちは💛 介護ラボのkanaです。今日は「福祉住環境」の中から『地域福祉と福祉コミュニティ』について、一昨日・昨日・本日の3回に分けて書いていきます。今回は最終の3回目です!

福祉コミュニティの意義と必要性

Contents

1.福祉コミュニティの理論化
 1⃣一般的福祉コミュニティと福祉コミュニティ
 2⃣4つのコミュニティモデル
 3⃣3つの地域福祉
2.福祉コミュニティの意義と必要性
 1⃣福祉ニーズ
3.まとめ

1.福祉コミュニティの理論化

1⃣一般的福祉コミュニティと福祉コミュニティ

わが国で最初に福祉コミュニティを体系的に論じたのは、岡村重夫氏(1906~2001年、元・大阪社会事業短期大学学長)です。

岡村氏は、「地域福祉論」(1974年(昭和49年)の中で、地域福祉の構成要素として、

  • ①コミュニティ・ケア
  • ②地域組織化と福祉組織化
  • ③予防的社会福祉

を挙げ、このうちの地域組織化活動の目標として、「一般的地域コミュニティ」と「福祉コミュニティ」の形成を挙げています。

一般的地域コミュニティとは?

一般的地域コミュニティは、「地域共属意識のあらわれとして、福祉対象者に対しても差別することなしに、対等、平等の同じ人間として受け入れ、しかも自然発生的な相互援助が行われる」コミュニティです。

一方、福祉コミュニティは、一般的地域コミュニティの中にあって、「福祉的な関心を持った人々、これと福祉対象者とサービスの提供者から成る」ものであり、一般的地域コミュニティとは違って、「計画的、積極的な福祉活動を行う」コミュニティになります。

このように、岡村重夫氏は、一般的地域コミュニティとそこに含まれる福祉コミュニティという2段階のコミュニティを想定し、その必要性を定義しました。

2⃣4つのコミュニティモデル

岡村重夫氏は当時の社会学者たちの研究成果、なかでも奥田道大氏(1932~2014年、元・立教大学名誉教授)が示した4つのコミュニティモデルを参考にしました。

奥田道大氏は、地域社会の分析に、「地域性」と「普遍性」という2つの座標軸を設定し、それぞれの(+)(-)の組み合わせによって、下記の表「4つの象限」を表しました。

上記の表で、地域性と普遍性の両方とも兼ね備えた地域社会が「コミュニティ」(Dの象限)であり、岡村重夫氏は、社会福祉援助の基盤となる地域社会の在り方として、この「コミュニティ」型が望ましいとしています。

3⃣3つの地域福祉

一方、永田幹夫氏(1922~2008年、元・駒沢大学教授)は、「地域福祉とは、社会福祉サービスを必要とする個人、家族の自立を地域社会の場において図ることを目的とし、それを可能とする地域社会の総合化及び生活基盤形成に必要な生活・居住条件整備のための環境改善サービス開発と、対人的福祉サービス体系の創設、改善、動員、運用、及びこれらの実現のために進める組織化活動の相対をいう」としました。

地域福祉の内容として、

  • ❶在宅福祉サービス
  • ❷環境改善サービス
  • ❸組織活動

を挙げています。

そして❸の「組織活動」には、

  • 「地域組織化」
  • 「福祉組織化」

の2つがあり、前者の「地域組織化」の説明として、『住民の福祉への参加・協力、意識・態度の変容を図り、福祉コミュニティづくりをすすめる』ことだと述べています。

2.福祉コミュニティの意義と必要性

以上、前項での2人の論者の「福祉コミュニティ論」は現在でも十分参考となりますが、岡村重夫氏のコミュニティ論を振り返りながら、改めて現在の社会福祉の動向を踏まえて、福祉コミュニティの概念と必要性を整理していきます。

1⃣福祉ニーズ

岡村重夫氏は、一般的地域コミュニティには態度の変容は期待できるが、具体的な援助機能は期待できず、そのために福祉コミュニティが必要であると考えました。

確かに当時、福祉の「対象者」が抱える問題は、一部の人の特別な問題であり、その解決には具体的な支援機能を持つ福祉コミュニティが必要だっといえるかもしれません。

しかし、その後、福祉ニーズが普遍化し、現在では、多くの国民にとって生活課題の1つとして福祉ニーズが位置付けられています。

また、福祉サービスが入所施設中心から在宅サービス中心に移行し、地域住民の一員として生活する要支援者が増えているなかで、それらの人々を1人の地域住民として受け止め、

  • 「差別しない」
  • 「平等にみる」

というような、一般的な意識のあり方だけに留まらず、多くの地域住民が何らかの方法で具体的な支援にかかわることが期待されています。

3.まとめ

このような社会福祉問題の普遍化や広がりをみると、現代においては、岡村重夫氏のいう「一般的地域コミュニティ」そのものが具体的援助機能を持つ福祉コミュニティとして再構築される必要があるのかもしれません。

コミュニティ

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