【❶地域福祉の発展】地域生活課題とニーズの需要化について vol.415

こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。今日は「社会の理解」の中から『地域福祉の発展』について、今日と明日の2回に分けて書いていきます。

大橋謙策氏による地域福祉の発展段階とは?

Contents

1.地域福祉の理念
 1⃣地域福祉の基本的考え方
 2⃣地域生活課題
 3⃣地域福祉の構成要素
2.地域福祉の歴史的展開
 ●大橋謙策による地域福祉の発展段階

1. 地域福祉の理念

1⃣地域福祉の基本的考え方

人は、社会という人の繋がりの中で生きています。その社会の中では、学校や会社、あるいは家庭等に人の繋がりがあり、その繋がりの中で物事を融通し合ったり、あるいは支え合ったりして日々の暮らしを営んでいます。

日々の暮らしの広がる地域と、そこにおける人と人の繋がり、その接点において、人間としてのより豊かな暮らしを皆で実現していこうと取り組みが地域福祉の原点にあります。

『地域福祉』は、地域生活課題に対して、人々が繋がり合うことによって可能となる助け合いを通じて、「住み慣れた地域社会の中で、家族、近隣の人々、友人、知人などの社会関係を保ち、自らの能力を最大限発揮し、誰もが自分らしく誇りをもって、家族及び町の一員として、普通の生活・暮らしを送ることができるような状態を創っていくこと」と定義することができます。

社会福祉法には「地域住民、社会福祉を目的とする事業を経営する者及び社会福祉に関する活動を行うもの(以下「地域住民等」という。)は、相互に協力し、福祉サービスを必要とする地域住民が地域社会を構成する一因として日常生活を営み、社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会が確保されるように、地域福祉の推進に努めなければならない」(第4条第1講)と定められています。

2017年(平成29年)6月の社会福祉法の改正では、更に地域住民等に対して地域福祉推進のために、例えば地域から孤立した「ゴミ屋敷」のような地域生活課題を把握し、支援関係機関との連携によってその解決に取り組むことが求められるようになりました。

2⃣地域生活課題

「地域生活課題」とは、社会福祉法第4条第2項で、次の通り規定しています。

  • ①福祉サービスを必要とする地域住民及びその世帯が抱える福祉、介護、介護予防、保健医療、住まい、就労及び教育に関する課題
  • ②福祉サービスを必要とする地域住民の地域社会からの孤立その他の福祉サービスを必要とする地域住民が日常生活を営み、あらゆる分野の活動に参加する機会が確保されるうえでの各般の課題

としています。

3⃣地域福祉の構成要素

地域福祉は、

❶社会保障・社会福祉(制度改革)

❷コミュニティ・ソーシャルネットワーク(技術開発)

❸福祉問題(ニーズ把握)

❹市民・住民参加(主体開発)

の4つから構成されています。

その具体化された取り組みとして、近年では「生活困窮者自立支援」や「地域包括ケアシステム」を上げることができます。

また、地域福祉は「自助」「互助」「共助」の組み合わせとによる生活力の回復と、「公助」としての政府の生活保障によって形作られています。

「自助」のなかには、サービスの購入も含まれますが、このサービスは『ニーズの需要化』により市場が供給を担っています。

ニーズの需要化とは?

ニーズとは、社会的に望ましいとされる生活水準と比べて何らかの不足が起きているために、その不足を補うための社会的必要という意味である。一方需要はお金で商品を購入する力である購買力があることを前提としている。どれだけ不足して生活に困っていたとしても、購買力がない場合は需要とはならない。このことから「ニーズの需要化」とは、ニーズ(社会的に必要)を、お金で商品を購入することで満たすことをいう。

2.地域福祉の歴史的展開

地域福祉が今日の姿に至る源流には「慈善組織協会」や「セツルメント運動」などがあります。これらは、近代の経済システムの発展と友に拡大した貧困やスラムという問題に対する、民間の慈善活動家たちによる先駆的な社会福祉実践であったといえます。

「慈善組合協会」とは、19世紀末の井桐椅子、新救貧法の下で、資本主義の発展と人口の都市集中化によって増加した貧困者に対する慈善団体の救済事業の濫救・漏救防止を目的として設立された。地域内の慈善団体間の連絡調整と友愛訪問が開始され、この活動が社会福祉援助活動の出発点だといわれている。

本においても、明治以降の経済の急速な発展に伴い貧困やスラムの問題が拡大し、慈善活動や隣保館などのセツルメント運動、現在の民生委員の全身である方面委員などの活動を地域福祉の源流としてあげることができます。

セツルメント運動運動とは?

セツルメント運動とは、社会福祉援助者等が、スラム街や工場街に住み込み、住民の生活を援助する地域改良運動で、19世紀後半のイギリスにおけるトインビー・ホール博士が始まりである。

しかし、その後の1945年(昭和20年)に終戦を迎えた日本では、戦後の混乱期への対応から、戦災によって遺された子ども対策、貧困対策、元軍人を含めた身体障害者対策が優先的課題であり、それぞれに対応する、

  • 児童福祉法
  • 生活保護法
  • 身体障害者福祉法

が成立し、施設中心のサービス体制が整えられてきました。

再び地域福祉が議論されだしたのは1960年代でした。そのころ地域福祉をめぐって2つの方向性が見え始めます。

その1つが地域支援を目指す考え方で「地域組織化活動(コミュニティ・オーガニゼーション)」と、「地域社会開発(コミュニティ、ディベロップメント)」をその方法としています。

もう1つが、個別支援を目指すもので、地域で要援護者の生活支援をするコミュニティケアという考え方です。そして、日本の社会福祉学者である「岡村重夫氏(戦後の日本の社会福祉理論を打ち立てた代表的な研究者の1人、1974年に出版された「地域福祉論」は今でも評価されている)」らによって、日本での地域福祉が理論的に体系化されていきました。

●大橋謙策氏による地域福祉の発展段階

下記は、 日本の社会福祉学者である大橋謙策氏による発達段階になります。

大橋謙策氏による地域福祉の第1期~第3期

◉第1期【1970年(昭和45年)~1989年(平成元年)】
・地域福祉の萌芽期
・法的整備がないままに在宅福祉サービスを実践的に展開

◉第2期【1990年(平成2年)の福祉関係八法の改正以降】
・在宅福祉サービスの法的整備が始まる

◉第3期【2000年(平成12年)の社会福祉事業法の改正以降】
・在宅福祉サービスの整備と住民ボランティア活動の連携
・共に生きる地域社会の創造、福祉コミュニティの創造を目指す
・コミュニティ・ソーシャルワークの必要性

地域福祉の実践に着目すると、発展段階は上記のように3期に分けることができます。

第3期の始まりになる2000年(平成12年)に、社会福祉事業法が改正され、「社会福祉法」に改められると共に、地域福祉の推進が法的に規定にされるようになりました。

そして、現在の福祉ニーズの高度化、多様化へは、行政と住民の協働による新しい福祉の姿として地域福祉によって対応していくことが望ましいと考えられています。

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