【地域社会・コミュニティ】都市化・過疎化と、自助・互助・共助・公助について　 vol.413

こんにちは(^▽^)/　介護ラボのkanaです。今回は『地域社会・コミュニティ』について書いていきます。

集団の３つの諸類型（テンニース、クーリー、マッキーヴァー）

地域とは、そこで生活する人々のまとまりを捉える言葉であり、近隣や町内会、市町村などがあります。

地域社会とは、コミュニティと呼ばれるもので、住むことを中心にして広がる人と人との繋がりの存在を前提にした、具体的な場所に関連付けられた社会のことをいいます。

コミュニティとは？: 地域社会、共同体、地域共同社会などと訳され、地域性と共同性という２つの要件を中心に構成されている社会をいう。生産、風俗、習慣等に結びつきがあり、共通の価値観を所有している点が特徴である。

マッキーヴァー（MacIver,R.）によれば、地域社会の集団は、「コミュニティ」と「アソシエーション」に分けることができます。

この他にも次項の「●集団の３つの諸類型」のように整理することができます。

集団の３つの諸類型: ❶【テンニース（1887年）】
・概念：ゲマインシャフト
→本質意思に基づく有機的関係・集団
→例）家族・近隣・集落・仲間
・概念：ゲゼルシャフト
→選択意思に基づく機械的関係・集団
→例）企業・大都市・国家

❷【クーリー（1909年）ほか】
・概念：第１次集団
→体面的で親密な集団
→例）家族・近隣・仲間
・概念：第２次集団
→非対面的で冷徹な集団
→例）企業

❸【マッキーヴァー（1917年）】
・コミュニティ
→共同生活の領域
→例）地域社会（集落・都市）
・概念：アソシエーション
→共同関心追及のための組織体
→例）家族・企業・国家

現代の地域社会は産業化に伴って、「都市化」と「過疎化」が進んできました。人々は移動しやすくなり、地域では新旧住民による利害の対立も起きています。また同時に孤立しやすい環境に置かれています。

都市化：全体社会の地域的構成が、社会的分業の発展・進化の結果として、諸機関の集積した都市域の発達、さらに都市群の形成へと変容していく現象。単に都市人口の増大だけでなく、都市的生活様式や都市的社会関係の浸透と、それによる地域社会の変化も意味する。
過疎化：都市への人口移動の結果として、農山漁村等の地域からの人口流出が急激に起こり、その地域における社会生活の諸機能が麻痺し、地域の生産の縮小、生活の困難が生じること。

都市地域社会では自由に職業を選びやすく、自分の関心に合わせてサークル活動やクラブ・組織等に加入することも可能です。しかし、隣に誰が住んでいるかわからないこともあります。

一方で、過疎地域社会では、日常生活に欠かせない買い物や医療の利用において不便さを抱えています。