こんにちは介護ラボのkanaです。今日は「発達と老化の理解」の中から高齢者に多い皮膚感染症として『疥癬』についてまとめていきます。
疥癬の原因と治療方法
Contents
1.皮膚感染症:疥癬
1⃣概要
2⃣原因
3⃣症状
◉通常型疥癬とノルウェー型疥癬の比較
4⃣治療
1.皮膚感染症:疥癬
1⃣概要
疥癬とは、ヒゼンダニという疥癬虫の成虫、虫卵が皮膚の表面の角質層に寄生、拡大することにより起こる皮膚感染症の1つです。
近年、病院内や高齢者の介護施設での集団感染や、介護者への感染の拡大が問題となっています。
2⃣原因
感染経路は、人と人との接触が殆どです。まれに、
- 患者の衣類
- リネン
などを介しても感染します。
3⃣症状
通常型疥癬と、感染力の高いノルウェー型疥癬があります。
◉通常型疥癬とノルウェー型疥癬の比較
【通常型疥癬】
◉ダニの数:数十匹以下
◉感染力:強くはない
◉隔離:不要
◉感染経路
・接触感染
・患者との直接接触、患者が使用した寝具や衣類などを関して感染
・長い時間の接触で起こる
◉潜伏期間:約1~2か月
◉症状:体幹・四肢に痒い丘疹、小水疱、膿疱
◉消毒方法:熱処理(50℃、10分間の煮沸消毒)
【ノルウェー型疥癬 】
◉ダニの数:100万~200万匹
◉感染力:強い
◉隔離:必要(短期間個室管理)
◉感染経路
・接触感染
・短時間の接触などでも感染する
◉潜伏期間:約4~5日
◉症状
・腹部や股・陰部、手指の間などの皮膚の柔らかい所に激しい痒みと発疹など
・高齢者の場合痒みは強くない
◉消毒方法:熱処理(50℃、10分間の煮沸消毒)
通常型疥癬とノルウェー型疥癬ともに消毒方法は変わりません。
痒みは高齢者に多く見られる症状です。本人の訴えと皮膚の状態を注意深く観察します。
日頃から衛生的な環境や、身体の清潔に心掛けることが大切です。
4⃣治療
治療方法として、症状によって下記の外用薬や内服薬を使用します。
【外用薬】
- フェノトリン(スミスリン)
- クロタミトン(オイラックス)
- 安息香酸ベンジル など
【内服薬】
- イベルメクチンを空腹時に内服します。
疥癬の確定診断はヒゼンダニを検出することです。疑わしい場合は、早期に皮膚科や専門医を受診し、適切な医療を受けることが重要です。
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