こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。今回は、『介護福祉職のキャリア』について、前回から3回に分けて書いていきます。
OJT役割とプロセスとは??
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介護福祉職のキャリア支援
介護福祉職の『キャリア支援・開発』、言い換えると人材育成は主に「OJT」(職務を通じた教育訓練)や、「Off-JT」(職務を離れた教育訓練)を通して行われます。
それぞれの特徴があるため、相互のメリットを生かし、デメリットを補完して効果的に教育訓練を受けることが重要となります。
また、介護の現場には、学ぶ気持ちがあれば自分自身の能力開発をする機会は数多くあります。
そういった機会をとらえて、自己研鑽をすることがキャリア開発には欠かせません。
更には、スーパービジョンやコンサルテーションなどによって、人材育成や自己研鑽の質が高められることになります。
1⃣OJTとは?
「OJT」とは、介護現場の日常業務を通して上司や先輩が部下や後輩に対して、実務上の知識や技術を伝達する指導教育です。介護福祉職1人ひとりの能力や個性に応じた実践的指導を行うことが出来るのが特徴です。
介護現場では、業務を通じて学ぶ経験学習が効果的であり、OJTはキャリア支援・開発の基本となります。
OJTは日常的な機会で適宜行う「日常指導」と、意図的・計画的に場面を設けて行う「計画指導」が行われています。
また1人ひとりに個別的に指導することを基本にしながら、チームを育成するために、会議やミーティング等を活用した集団的指導も活発に行われています。
更には「ティーチング」や「コーチング」といった方法が使い分けられながら行われています。
OJTは、実務と直結している、
- 「出来た」
- 「出来ている」
という成果が得られやすく、自分自身の成長を実感しやすいといった特徴があります。
またOJTは、職場内の先輩や上司から指導・助言を直接受けるので、上司・先輩と部下・後輩の信頼関係づくりに役立ち、働きやすさに繋がります。
2⃣OJTの役割
介護現場では個別に利用者に介護を行うとともに、チームでも介護を行います。そのためチームメンバー相互のコミュニケーションがきちんととれていることが重要です。
OJTは、
- 上司
- 先輩と部下
- 後輩
の信頼関係を築き、相互の意思疎通を活発にする重要な役割を果たします。
とくに、利用者の介護実践において介護理念や方針といった介護の価値観は、身近にいる上司や先輩の介護実践を実際に見ながら、手取り足取りの指導教育を受ける中で理解できていきます。
OJTは単なる業務上の知識や技術を伝達する手段ではなく、介護理念をチームメンバー間に浸透させるためには不可欠なものといえます。
日常業務の中で、上司・先輩から部下・後輩へ職務に必要な価値観や知識・技術などを指導教育するものであり、同時に上司・先輩と部下・後輩の共同作業でもあります。
下記はその関係を表したものです。
上記の共同作業のプロセスの相互行為が盛んなほど良い成果が得られます。
こうした共同作業を通して、部下や後輩は自分の成長を一緒になって喜ぶ上司や先輩の存在に励まされ、チーム・組織への帰属意識を高めます。また専門職としての誇りや自己効力感を高めエンパワメントされていきます。
- 自己効力感とは?
-
人が何らかの課題に直面した際、こうすれば上手くいくはずだという期待(結果期待)に対して、自分はそれが実行できるという期待(効力期待)や自信のこと。
上司や先輩のリードで介護実践を振り返るという経験を積み重ね、自分自身の成長を実感しながら、介護という仕事のやりがいや喜びを実感していくのです。
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3⃣OJTを通じた5つの独り立ちレベル
私たちは上司や先輩の指導教育によって、学びの深さの尺度を自分自身に内在化していくことになります。
知識・技術は「知っているつもり」のものから実践的に使えるものまでの段階があります。
すなわち、
- ①知る(知識の)レベル
- ②わかる(理解の)レベル
- ③行う(実践の)レベル
- ④できる(習得の)レベル
- ⑤分かち合う(貢献の)レベル
の5段階です。
この、①⇒⑤に向かって、学びは深くなります。
自分自身の理解と実践にギャップがないか自分自身で振り返ってみることは、自分自身の能力や身に付けた知識・技術などの習熟度を計るのに大変役立ちます。
このことを通して、私たちは自分の実践を客観的に振り返り、より良い介護実践のために自分はどうすべきなのかを考え、積極的に改善点を見つけ、1人で、
❶自分の行動目標を定め、
❷自分の行動を分析し、
❸自分自身の改善点や課題を整理し、
❹自分の行動を修正し、
❺その行動の結果を振り返り、
必要があれば、上司や先輩に助言を自ら求め、次の課題に繋げていくということができます。
このように、主体的に考える習慣を獲得するということがOJT の重要な目標である「独り立ち」なのです。
言い換えれば「独り立ち」とは、自分自身の介護実践を振り返り、自らを改善し自分を成長させる力を獲得することだといえます。
この『自分を成長する力』は、生涯に渡って自分自身のキャリアを形成していく上で重要な資質となります。
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