こんにちは★介護ラボのカナです。「こころとからだのしくみ」の中から、今回は『記憶』について書いていきます!
記憶のしくみ
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記憶とは何か?
記憶とは、さまざまな情報を脳が再度利用できるように貯蔵することをいいます。脳が情報を再利用するためには、「記銘」「保持」「想起」という3つの段階が必要です。
記憶のしくみ
記憶のしくみは、
感覚記憶➡短期記憶➡長期記憶
と移り、短期記憶から長期記憶に転送できます。
- 感覚記憶:瞬間的な記憶
- 短期記憶:ワーキングメモリーとも呼ばれ、15~30秒の程度の記憶。少ない情報を一時的に保存します。例)電話番号の復唱など
- 長期記憶:朝の食事内容や幼少期の経験、自分の生活史の再生など
1⃣神経学での記憶の分類(時間軸)は3種類
神経学での記憶の分類は下記の3種類になります。
- 即時記憶:ごくわずかな時間保持される記憶(例:電話番号の復唱)
- 近時記憶:干渉を受けても一定の間保持される記憶(例:一夜漬けで覚えた単語、朝の食事内容)
- 遠隔記憶:長期間保持される記憶(幼少期の経験、自分の生活史の再生)
➊即時記憶は、心理学の分類での「短期記憶」、❷・❸の近時記憶と遠隔記憶が、心理学の分類では「長期記憶」
となります。
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2⃣記憶の内容の分類
記憶の内容の分類は、大きく2つに分かれ、さらに2つずつ記憶の種類があります。
- 陳述記憶:記憶の内容を言葉で説明できる記憶(エピソード記憶、意味記憶)
- 非陳述記憶:言葉で説明しにくい記憶(手続き記憶、プライミング)
ではカッコ内の4つを説明します。
- ✅記憶の内容:4つの分類
- 【エピソード記憶】
・過去の出来ごろに関する記憶(体験など自分に起こった出来事)
(例)2年前に行った旅行
【意味記憶】
・名所や日付などの知識、一般的な知識など頭で覚えた記憶
(例)三角形の面積、フランスの首都は?
【手続き記憶】
・自転車の乗り方など、身体で覚えた記憶 ※加齢による影響は少ない
【プライミング】
・認知・行為が、後に続く認知・行為に影響を及ぼし(先入観を与え)再現されやすいもの。
(例)果物⇒赤い⇒???⇒りんご? 等のように想像、推測して導き出す。
●アルツハイマー型認知症では、海馬などのパペッツ回路(Papez回路)の構成要素が障害を受け、おもに『エピソード記憶』が障害されて、物忘れを起こします。
●前頭側頭葉変性症の1つである意味性認知症では、側頭葉の前方部の萎縮がみられ、主に『意味記憶』が障害されます。
記憶の種類として他にも、
- 作業記憶:認知作業中に保たれる記憶
- 展望記憶:将来や未来に関する記憶
- 遠隔記憶:数カ月以上の長期間にわたって保存される記憶
などがあります。
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