こころとからだのしくみ

【危篤状態】終末期から臨終期における身体機能の変化 vol.330

2021-05-09

こんにちは。介護ラボのkanaです。今日は「こころとからだのしくみ」の中から『危篤状態』についてまとめていきます。

排泄時に介護福祉職ががおさえておくべき7つポイント

Contents

1.身体機能の特徴
 1⃣終末期の変化の特徴
 2⃣終末期から臨終期における身体機能の変化
 (1)バイタルサインの変化
 (2)食事量・水分量の変化
 (3)排泄の変化
  ●排泄時に介護福祉職ががおさえておくべき7つポイント
 (4)不眠
 (5)褥瘡

1.身体機能の特徴

終末期は、最期に向かい症状が不安定になる時期で、家族は「これでよいのだろうか」と不安になり動揺することがあります。家族が落ち着いて最期までケアが出来るように支援することが大切です。

痛みのある場合には、心穏やかに過ごせるための環境整備や、表情や視線・動作などの非言語コミュニケーションを用いて接したり、スキンシップを心掛けます。

終末期には、家族が利用者の「人生の最終段階」を少しずつ受け止められるように心がけます。そのためには予測される身体的機能の変化と「終末期から最期までの変化と特徴」を知り、準備が出来ていることが重要です。

1⃣終末期の変化の特徴

終末期の変化の特徴

終末期には身体機能の変化が全身に及びます。身体機能の低下とともに介護量が増えるため、家族の身体的・精神的な負担が増えるといった特徴があります。

変化を早期に発見し適切に対応するためには、最も身近な観察者である介護福祉職が、日々の状態観察と状況の変化を記録するとともに、迅速に対応することが大切です。

他職種で情報を共有することは、ケアチームの連携が深まり、利用者や家族にとっても安心や信頼に繋がります。

例えば、利用者の自宅に連絡ノートを用意し、全ての関係者が変化を記載し、必要時に対応できる専門職がアドバイスをするなどの工夫をすることで、同じ時間に顔を合わせることが出来なくても1人の利用者の状態を共有することができます。

2⃣終末期から臨終期における身体機能の変化

(1)バイタルサインの変化

臨終が近くなると、バイタルサインが低下し、呼吸と循環状態に変化があらわれます。

呼吸

呼吸の感覚が不規則で深さも乱れてきます。亡くなる直前には呼吸が変化しチェーンストークス呼吸」「肩呼吸」「下顎呼吸」が見られます。それらの苦しそうな様子を見て家族は不安になり慌ててしまうことがあります。このような呼吸状態は自然な変化であり、苦しさの表れではないことを家族に伝え、見守ることも大切なケアです。そして、状態の変化に気付いた時には、医師や看護師に報告し、時間と状態を記録することも大切な役割です。

  • チェーンストークス呼吸:10~30秒ほど呼吸が止まり、浅めの呼吸からゆっくりと深く大きな呼吸へ、というリズムを繰り返す。
  • 肩呼吸:息をするたびに肩を動かして、一生懸命呼吸しているような、本当に肩で呼吸しているかのように見える呼吸。
  • 下顎呼吸:下顎を魚のように「パクパク」「カクカク」と動かしてする呼吸で、亡くなる数時間以内である場合に多く見られる。
喘鳴

臨終に直面し喀痰を自力で出せなくなると、分泌物が溜まり、喉の奥で「ゼロゼロ」「ヒューヒュー」という音を発しながら呼吸をします。喘鳴が出現することには、意識は低下し苦痛でないことが多いのですが、そばで見ている家族にとっては辛そうに感じられるため配慮することが大切です。

体温の低下と脈拍・血圧

体温は低下し、四肢冷感がみられます。心臓が弱ってきて、脈拍のリズムが乱れ、微弱で触知が難しくなります。血圧も加工し、徐々に測定出来なくなります。

意識状態

最期が近づいてくると、意識が低下しウトウトしている時間が長くなります。呼びかけても反応しないことがありますが、最期まで耳は聞こえていることを家族に伝え、手を握って話しかけるなど、出来るケアがあることを伝えることも大切です。最期まで意識がはっきりしている場合もあり、個人差があります。

チアノーゼ

酸素欠乏になり、皮膚や粘膜が暗褐色になります。特に口唇や爪で目立ちます。

バイタルサイン

他の『バイタルサイン』記事はこちらから・・・
【健康状態の把握】生活行動の観察と5つのバイタルサイン vol.95

(2)食事量・水分量の変化

食欲がなくなり、嚙む力、飲み込む力も弱くなり、口にしても呑み込めなくなります。また食べても吐き出してしまうことがあり、摂取量は徐々に減り、空腹や口の渇きも感じにくくなります。少量で栄養がとれる高カロリー食や嗜好物など、効果的に補給出来る工夫をします。

水分も取れなくなってくると家族は「脱水が心配」と無理に水分をすすめようとすることがありますが、最期に向かう時期の自然な変化であることを理解し、そばで見守ることもケアの1つであることを伝えます。

(3)排泄の変化
排泄の変化

体力やADL(日常生活動作)が低下すると、排泄にも介助が必要になります。トイレからポータブルトイレ、尿器での介助からおむつを使わなくてはならない状態になることもあります。

しかし、排泄は人の尊厳にかかわるため、できるだけ他人の手を借りず、ぎりぎりまで自分で行いたいと思うものです。介護する側の事情で安易におむつにすることの無いよう、利用者の辛い気持ちや羞恥心などに配慮し、慎重に対応することが大切です。

どの時期にどのような排泄方法にするのが適切であるかの判断については、本人の意向はもとより、医師や看護師と相談をしながら検討します。

脱水状態や腎臓の機能が衰えてくると、尿量が減少します。そして、ガンの痛みに対してモルヒネなどを使用している場合には便秘が問題となります。

食事内容や摂取量・水分量だけでなく、薬剤の影響がないかどうかについてもアセスメントする必要があります。

●排泄時に介護福祉職ががおさえておくべき7つポイント

排泄時に介護福祉職がおさえておくべきポイントは、下記の7つになります。

❶排泄に関する本人の意向

❷排泄ケアに関する家族の考えや負担感

❸尿意・便意があるか

❹自分で起き上がり、移乗が出来るか

❺歩行器や車いすでトイレに移動できるか

❻排泄後の後始末は出来るか

❼動作時の呼吸や循環動態への影響

(4)不眠

痛み・嘔気・呼吸困難・不安などによる不眠に対しては、室温・換気・照明などを調整し、落ち着いて眠れるような環境を整えることも大切です。

人によっては夜の静かな環境で1人になることで不安が強くなり、昼夜逆転することもあります。睡眠を妨げる原因は何かをアセスメントし、眠れる環境を整えます。

利用者が不眠の場合、家族も不眠になっていることがあります。休める時に少しでも家族に休んでもらうような言葉掛けや、サービス提供時間の見直しをする必要性も生じます。

痛みや不安で眠れない時には、痛みのコントロールや不眠に対して睡眠薬が処方される場合があります。睡眠薬を服用しているときには、夜間トイレに行こうとしたときにふらついて転倒するリスクがあるため注意が必要です。

例えば、自宅の連絡ノートに服用時間を記録するなど、その後の介護に携わる者が情報を共有できるような工夫をすることも大切になります。

(5)褥瘡

終末期には栄養状態や身体機能の低下からのるい痩(やせ)や、倦怠感によって自分で寝返りをするのが難しくなり、臥床して過ごす時間が多くなります。そして関節の拘縮や全身状態・栄養状態の低下から「褥瘡」ができやすくなるため、皮膚状態の注意深い観察が必要です。

褥瘡を防ぐためには、少しでも状態の良い時に椅子や車いすに座るなど、離床して長時間の圧迫や同一姿勢を避けること、褥瘡予防具の活用を検討する必要があります。褥瘡の好発部位である、

褥瘡を防ぐためには、少しでも状態の良い時に椅子や車いすに座るなど、離床して長時間の圧迫や同一姿勢を避けること、褥瘡予防具の活用を検討する必要があります。褥瘡の好発部位である、

  • 仙骨部
  • 肩甲骨
  • 踵部
  • 後頭部

などを注意して観察し、皮膚状態の変化に気付いた時には早急に適切な治療やケアが受けられるよう、医療職と連携した対応が大切になります。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

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