生活支援技術Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

【④自立に向けた食事介護】食卓で行う介助の16の手順と留意点・概要 vol.491

2021-10-17

こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。今日は「生活支援技術」の中から『自立に向けた食事介護』について7回に分けて書いていきます。今日は4回目です。

食事介助の6つのポイント

Contents

1.利用者の状態に応じた食事介助
 1⃣食事姿勢
 2⃣食事介助の6つのポイント
2.食卓で行う食事介助(部分的介助が必要な利用者)
 1⃣16の介助手順と留意点・概要

1.利用者の状態に応じた食事介助

車いすを利用している人は、座位姿勢が保持できるのであれば、椅子に移乗し、正しい姿勢で食事をします。食事の際には正しい姿勢作りが大切です。

足底を床に付け、患側の腕はテーブルの上に乗せましょう。体幹が傾かずまっすぐに座り、椅子に深く腰掛け、安定して座っているかを確認します。

両足底が床に着かない場合には、足台などを用意し、両足底が床に設置し、座位が安定できるか確認をします。また、食事中に姿勢が崩れないように注意します。

食事時の椅子は、足が床について安定した姿勢がとれる高さにし、テーブルは、肘が楽における程度の高さにします。

1⃣食事姿勢

【食事姿勢】
・顎を軽く引く
・背筋が伸びている
・深く腰掛け、仙骨座りにならないようにする
・長時間座っても疲れや痛みが出ないよう、クッションを用いるとよい
・足底が床についている
・テーブルの高さは利用者が肘を楽に乗せられる高さにする
・身体とテーブルは握りこぶし1個分あける

2⃣食事介助の6つのポイント

❶健康状態の把握を行い、適切に介助することで誤嚥を防止する
❷本人の意欲と動作能力を引き出し、安全に、楽しく食事が出来るよう介助する
❸本人の嗜好・こだわり・習慣等に配慮する
❹姿勢や疲労など身体的負担に配慮する
❺低栄養予防・脱水予防のために食事摂取量、水分摂取量の維持・増進を図る
❻プライバシーに配慮する

2.食卓で行う食事介助(部分的介助が必要な利用者)

〈必要物品〉
おしぼり、タオル、湯飲み、お膳(主食、主菜、副菜、汁物)、箸、スプーン・フォーク(必要に応じて)、食事用エプロン、ティッシュペーパー、ランチョンマット(滑り止め)、箸置き、自助具など

1⃣16の介助手順と留意点・概要

食事介助の16の介助手順と留意点・概要

介助手順: 利用者に食事時間であることを説明し同意を得ます。
留意点と根拠】➡利用者の意向を確認し、自己決定を尊重します。これから行う介助の方法・手順を理解してもらいます。
※介助内容を知ることで、利用者が安心・納得して行為を行うことに繋がる。

介助手順: 利用者の気分・体調を確認します。
留意点と根拠】➡気分や体調を確認し、利用者の状態を把握します。口頭で確認するだけでなく、顔色・表情なども観察します。
※利用者の状態に応じた、安全・安心な介護を提供するため。

介助手順: 食事前の手洗いのため、洗面所までの移動を見守ります。
留意点と根拠】➡歩行の状態(車いすの操作の様子)、周囲の状況を判断して行動出来ているか、他者とコミュニケーションを取っているかなどを見守ります。
※洗面所付近は、水滴などで滑りやすいため、見守ることで転倒等を予防する。

介助手順:利用者に手を洗ってもらいます。
留意点と根拠】➡患側の手は利用者自身に洗ってもらい、健側の手洗いを介助します。爪先や指間を丁寧に洗い、水分を拭き取ります。

介助手順:食堂までの移動を見守ります。
留意点と根拠】➡❸と同様に見守ります。

介助手順:食卓の椅子に座ってもらいます。
留意点と根拠】➡椅子に移る際は、立位バランスが崩れないように支えます。利用者の動きを見ながら必要に応じて介助します。

介助手順:座位姿勢を整えます。摂食前の準備を必要に応じて行います。
留意点と根拠】➡足底が床についているか、背筋が伸びているかなどを確認します。
※姿勢を整えることで利用者の疲労を最小限にする。また、咀嚼・嚥下がスムーズに行えるようになるため、誤嚥の防止に繋がる。

介助手順:おしぼりで手を拭いてもらいます。
留意点と根拠】➡片手で拭いた後は、感染防止のため面を変えて反対の手を拭いてもらいます。

介助手順:お茶などの水分を摂ってもらうよう声掛けします。
留意点と根拠】➡動作や嚥下の状態を確認します。状態によっては食事形態や介助内容の変更を検討する必要があります。
※水分を摂ることで口腔内を湿らせ、唾液の分泌を促進し、咀嚼・嚥下しやすい状態になる。それにより誤嚥防止に繋がる。

介助手順:配膳します。
留意点と根拠】➡料理、箸、スプーン、自助具などはそろっているか、お膳や食器が汚れていないかを確認します。一度基本的な配置にしてから、利用者の麻痺や視覚の状態に配慮し、本人に確認しながら箸や皿の位置を変更します。
※利用者に見えやすく・使いやすく配膳することで、食器類が取りやすくなり、自分で食べることを促す。安全のため、利用者の頭上や目の前からは配膳しないように注意する。

介助手順:献立の説明をします。
留意点と根拠】単なるメニューの紹介ではなく、熱いのか、冷たいのか、食材や調理法、味付けなどを説明します。利用者が食欲を感じ、「食べたい」と思うような説明の工夫が大切です。

介助手順:食事を見守ります。
留意点と根拠】➡利用者の状態に合わせて、姿勢や摂食動作、咀嚼、嚥下状態が観察しやすい位置に座ります。
※ほかに必要な物品は無いか確認し、食器を食べやすい位置に変更するなどの配慮をします。 安楽な姿勢が保たれているかを確認し、必要に応じて姿勢を整えます。

介助手順:必要に応じて介助します。(食べこぼしを拭く、口まわりの汚れを拭き取る、食べ物を食べやすい形状にする)
留意点と根拠】➡口周りや衣服、お膳周辺が汚れないよう配慮します。汚れはその都度拭き取り、本人や周囲の人が気持ちよく食事出来るようにします。
・魚をほぐすなど食べやすい形状に介助する必要があるかを利用者に確認します。
・本人の希望を聞きながら、利用者のペースで楽しく、美味しく食事出来るようコミュニケーションをとります。但し、利用者の口腔内に食べ物が無いか、しっかり飲み込んだかを確認にしてから声掛けをします。楽しい食事時間となるよう、話題にも気を付けます。
※不必要に話しかけると、咀嚼や飲み込みに集中できず誤嚥を招きます。

介助手順:利用者に食事が終わったことを確認し、下膳の了解を得ます。
留意点と根拠】➡食事の感想等をたずねます。食事摂取量、食べ残し、お膳の汚れ等を確認し、箸や食器類を整え下膳します。

介助手順:歯磨き、トイレの確認をし、洗面所やトイレまでの移動を見守ります。
留意点と根拠】➡利用者の全身、椅子周辺に食べこぼしや汚れが無いか、食後薬が落ちていないかを確認します。
・タオルやハンカチなど私物の忘れ物が無いか利用者の持ち物を確認します。

介助手順:記録します。
留意点と根拠】➡状態や状況を記録します。

以上❶~⓰までが介助手順と留意点・概要になります。

介護施設により、この手順を介護福祉職のみで行う事もありますが、看護師や言語聴覚士(ST)など、多職種と連携し、利用者の食事介護を支えていきます。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

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