こんにちは。介護ラボのkanaです。「人間の理解」の中から『ケアの展開』について4回に分けてまとめていきます。今日は2回目になります。
「サービス担当者会議」と「申し送り」について
Contents
1.チームでケアを展開するためのマネジメント
1⃣情報を共有する
2⃣介護施設におけるチームの取り組み(11分類)
3⃣チームで展開しようとする視点の例
4⃣情報共有の場を活用する(サービス担当者会議、申し送り)
1.チームでケアを展開するためのマネジメント
利用者へのケアは、チームによる様々な取り組みによって具体化されていきます。利用者の生活課題の解決への取り組みの中で、チームマネジメントとして何が求められるかをまとめていきます。
1⃣情報を共有する
日常的なケアは、利用者と介護福祉職等との1対1の関係の中で行われていくものです。またそれと同時に、介護福祉職に限らず様々な職種・職員によって「協働」で展開されています。
多職種による協働では、それぞれの職種がその役割に応じて専門的な視点でアセスメントを行いケアを展開していることが特徴です。
チームの一員である介護福祉士は、介護過程を個人で展開できる力を基礎にして、チームでの協働を生み出していく実践力、つまりチームワークを生み出す力が求められます。
なお、チームワークとは、チームで目標を共有し、目標達成のためにチームメンバーで協働することを指します。チームで協働してケアを展開するためには、チームでの情報共有が必要不可欠です。
情報共有では、複数の職種・職員が把握した情報をチームで共有しますので、様々な情報が繋ぎ合わさります。
情報が繋ぎ合わさることで、利用者の全体像をより広くみることが出来たり、バラバラであった利用者の生活状況を1つの生活の流れとして結び付けられるようになったり、まとまりなる理解に繋がっていきます。
つまり、今まで見えていなかった利用者の状態や課題、ケアの効果などに気付くことが出来るのです。例えば・・・
- 「夜間帯睡眠が浅く落ち着かない状態が続いている」
- 「日中の食事量に変動がある」
- 「排便の海津宇が不安定」
など、これらは全て情報を共有することによって見えてくることであり、日常生活の一場面だけでは把握することが出来ません。
利用者の日々の様々な情報を繋ぎ合わせたり、比較したりすることで、はじめて意味のある情報として意味のある情報として捉えることが出来るのです。
2⃣介護施設におけるチームの取り組み(11分類)
3⃣チームで展開しようとする視点の例
- ケアマネージャー:利用者の生活課題を抽出します
- 介護福祉士:自立を目指した支援を行います
- 看護師:健康状態の確認と服薬を管理します
- リハビリテーション専門職:機能訓練、嚥下機能の確認を担当します
- 主治医:持病の悪化を防止します、病気の早期発見を行います
- 栄養士:栄養管理や食事形態を考えます
4⃣情報共有の場を活用する(サービス担当者会議、申し送り)
多職種チームで情報を共有する場としては、介護保険上で展開されるケアマネジメントを例に挙げると「サービス担当者会議」が一般的です。
サービス担当者会議は、介護支援専門員であるケアマネージャーがケアプランを立案するときやモニタリングするときに開催されることが多く、この会議にはサービスにかかわっている様々な職種が出席し、そのメンバーの1人に介護福祉職も含まれます。
- ケアプランとは?
-
サービス担当者会議で立案・修正されるケアプランは、サービス全体を網羅したプランであり、介護過程を通して作成される介護計画とは異なります。
サービス担当者会議では、職種の異なるメンバーそれぞれが持つ専門性による気付きなどの情報を発信し合い、チーム全体で共有することが大切です。ここで共有される情報には、利用者の情報だけでなく、利用者の家族などの情報も含まれており、まさに利用者の生活の全体像を幅広くとらえる場となっています。
サービス担当者会議は、実際に行っているケアの効果や実践上の課題をチームで検討し、今後のケアの方針を立てたり、具体的なサービス内容の修正を行ったりしたうえで、それを共有する場です。
しかし、サービス担当者会議のような情報共有が目的の1つとされている会議は、毎日開催されるものではありません。介護現場は、事業種別に限らず、複数の介護福祉職による交代制の勤務で成り立っています。
個々の介護福祉職の介護実践は、担当業務や勤務状況によっては、食事介助や入浴介助等、利用者の生活の一場面に特化した限定的な関りに留まってしまうこともあります。
また、訪問介護(ホームヘルプサービス)など、利用者の1日の様子を常に把握するということが難しい介護サービスの形態もあります。
そのため、利用者の生活を継続的に支えるために、多職種チームに限らず、同職種チームでも日々のケア実践の情報を共有する場が日常的に設けられる必要があります。
具体的には、介護現場で行われるチームミーティングや、勤務交代時に行われる「申し送り」などを活用することが効果的です。
★申し送りとは?:入所サービスの場合24時間体制でケアを展開していることから、収集した情報は勤務交代時の情報共有を通して、次の勤務者へと引き継がれていく。これが申し送りである。
なお申し送りは、早番から日勤、遅番から夜勤等、職員個々が勤務時の担当業務によって得られる以外の情報が共有される機会となりますので、日々の業務行動において最も身近な情報共有の場と言えるでしょう。
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