介護の基本Ⅰ・Ⅱ

【こころの病気】うつ病・適応障害・燃え尽き症候群とは? vol.339

2021-05-18

こんにちは。介護ラボのkanaです。「介護の基本」の中から『こころの病気』についてまとめていきます。

うつ病の3つの治療

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こころの病気

前回まで、介護従事者が掛かりやすいこころの病気として、「ストレス」が原因となる病気をまとめてきました。

その他にも、

  • 「うつ病」
  • 「適応障害」
  • 「燃え尽き症候群」

と呼ばれるこころの病気があるので、今回はその3つをまとめていきます。

1⃣うつ病

うつ病とは?

うつ病とは、様々なことが原因で、脳の活動を支えるエネルギーが足りなくなり、その結果、憂鬱な気分となって生活する意欲が低下したこころの状態が続く病気です。

脳の活動が低下しているので・・・

  • 眠れない
  • 気分が落ち込む
  • 食欲がなく何を食べても美味しくない
  • 自分はダメな人間だと思う
  • 仕事が出来ない

などの症状に苦しむことになります。

特別な出来事がないのに、いつの間にか症状が現れることがあります。

親しい人の死など、強い精神的なダメージが原因で発症することがあります。職場でのストレスが継続することや過労が原因で発症することもあります。

●うつ病の主な症状

うつ病では、気持ちが落ち込んで、物事を考えたり感じたりすることが出来なくなります。それまで楽しかったことをもう1度経験しても、楽しみや喜びを感じられなくなります。

好きだったスイーツを美味しいと感じられなかったり、喜びやわからなかったりするような、こころの感性が枯れた状態が続きます。

例えば、以前なら友人とcafeに行って、ケーキを食べおしゃべりをすると気持ちがすっきりしてリフレッシュできていたのに、「ケーキを食べに行きたい」や、「友達を会いたい」とも思わなくなり、無理して行っても疲れるだけになるような状態です。

自分にとって喜ばしいことが起きたり、気になっていた問題が解決しても、気分が晴れない憂鬱な状態が続きます。これらの症状が2週間以上続くようなら、「うつ病」の可能性があります。

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●うつ病の3つの治療

うつ病を治療するためには、まずこころの病気の治療を行うクリニックである精神科や心療内科を受診する必要があります。

様々な症状があり、仕事が出来なくなるまで受診を我慢する必要はありません。軽い症状の段階で受診し、早く治療を始められれば早く回復します。

1番目の治療

まず1番目の治療は「休養」です。
仕事の量を減らし、睡眠や休息を増やすことで、睡眠や休息を増やすことで、身体脳の疲労回復をはかります。医師が仕事を休んで休養を取ることを指示した場合は、その指示に従います。休養を通じて、睡眠のリズムを回復させたり、体力や能の活力を回復させます。

2番目の治療

2番目の治療は「薬による治療」です。
睡眠をサポートしたり、塞ぎ込んだ気持ちを楽にしたり、こころの緊張をほぐす効果があったりします。症状に合わせて使用し、飲み始めて効果があらわれるまでに時間がかかる薬や、勝手に飲むのをやめると副作用が出る薬ももあるので、主治医に自分の症状をよく話して、症状に合った薬を飲むことが大切です。薬を利用することでこころの苦しみが軽くなり、よく眠れるようになって元気を取り戻す人が多くいます。

3番目の治療

3番目の治療は「カウンセリング」です。
うつ症状の発症に繋がった様々な原因の中でも、職場のストレスや人間関係のストレスなどの対処方法について、主治医や心理カウンセラーからアドバイスを受けます。これは現在の症状についての治療としてだけでなく、同じようなストレッサーの影響を受けた時に、カウンセリングによって物の見方や感じ方を変えていることで、再発防止の効果を上げます。

2⃣適応障害

適応障害」とは、ある特定の場面や状況が、我慢できないほど苦痛で、その苦痛が原因でこころや身体に様々な症状があらわれたり、行動面にも症状があらわれる病気です。

●適応障害の原因

適応障害の原因は、ある特定の場面や状況に我慢できないほど「苦痛」を感じることですが、「苦痛」とは恐怖心や苦手意識、不安感などで、どれも我慢できないぐらい強く感じてしまうことが特徴です。

これから介護現場での例をいくつか書いていきます。

下記のような状況を経験しても、全ての人が適応障害になるわけではありません。「こころが傷つきやすく回復しにくい」タイプの人や、「日頃から様々なストレスを受け、こころの疲労がたまっていた時」など、状況が重なると適応障害に発達することがあります。

【適応障害に発展する原因の例】

  • 上司や先輩から厳しく指導されて以来、上司や先輩と顔を合わせることが耐え難く苦痛になった。
  • ベッドから車いすへの移乗介助を行っていて、手順の間違いを指摘されて以来、移乗介助をする場面になると不安が耐え難いものになった。
  • 利用者に髪の毛を引っ張られて以来、その利用者の介護が怖く耐え難いものになった。
  • 夜勤中に利用者がなくなって以来、夜勤が異常に苦痛になった。
  • 利用者の家族から介護方法について叱られて以来、その家族に耐えがたい恐怖を感じるようになった。
●適応障害の症状

適応障害の症状は、大きくは「こころの症状」と「身体や行動面の症状」に分けることが出来ます。

  • こころの症状:うつ病と同様に気持ちが塞ぎ込み、理由もない不安感や焦り、イライラなどがあります。感情も不安定になり、突然涙が出るようなことも起きます。うつ病と大きく違うのは、適応障害の原因から離れるとこうした症状が軽くなったり、無くなったりする点です。仕事が休みの日には少し気持ちが楽になり、食事や趣味を楽しむことが出来たりします。気持ちの落ち込んだ状態が休日も続くうつ病とは、この点で異なります。
  • 身体や行動面の症状:出勤しようとすると気分が悪くなったり、冷や汗が出たり、心臓がバクバクしたりすることがあります。お酒の飲みすぎや、食事やおやつの量が増えたりします。無断欠勤したり、言葉づかいが荒くなったり、車の運転が荒くなったりすることがあります。そして、同僚や家族とトラブルを起こすようなこともあります
●適応障害の治療

重症化して出勤できなくなる前に、早期に対応することが重要です。基本的には睡眠時間に気を付け疲労を溜めないように健康管理することが大切です。

1番の治療は、「原因となっている状況の改善」です。
職場の特定の人との関係や、特定の業務が原因となっている場合は、職場の上司や管理者に相談して調整してもらうことが治療に繋がります。体調不良を本人や職場の上司、同僚が気付いていても、その原因が適応障害なのかどうかは判断できません。

職場に健康問題を相談できる産業医や健康管理担当の看護師や保健師が居れば相談し、原因となる症状を改善していく事が大切です。

もし職場内に相談できる人がいない場合や症状が徐々に進行する場合は、心療内科や精神科を受診し、診断や治療を受けましょう。薬によって精神的な緊張を楽にしたり、薬によって精神的な緊張を楽にしたり、睡眠を取りやすくなったりします。

適応障害の原因となる状況に対応する心構えや考え方についてのカウンセリングを受けることも、治療や予防に効果があります。カウンセリングについては、産業医や職場内の看護師、保健師が定期的に行っている職場もあります。

3⃣燃え尽き症候群

今まで元気いっぱいで、頑張って仕事をしていた人が、急に元気を失い出勤できなくなるようなこころの病気を「燃え尽き症候群:バーンアウト」と呼ぶことがあります。仕事に対するエネルギーが燃え尽きてしまったかのように見えるので、このように呼ばれています。

使命感に燃えて全力で取り組んできた業務が終了したことをきっかけに「こころに穴が開いたような感じ」に取りつかれ、家から出られなくなった例や、丁寧な食事介助に努めていたのに「そんなに時間をかける必要はない」と先輩から言われ、仕事に対する意欲を持てなくなった例などがあります。

発病の背景には、心身の過労があります。長期に渡って全力で頑張ってきた後の発病のため、治療はうつ病の場合と同様に、休養に加えて薬物やカウンセリング療法を行います。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

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