障害の理解

【②精神障害とは?】統合失調症の代表的な3症状 vol.265

こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。今日は「障害の理解」の中から『精神障害』について、昨日と今日、明日の3回に分けて書いていきます。

Contents

1.障害の特性の理解
 1⃣精神作用性物質使用による精神及び行動の障害
 2⃣統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害
 3⃣統合失調症の代表的な3症状
 4⃣気分・感情障害
 5⃣心理・身体・生活面の理解
2.気分・感情障害の代表的な症状
3.まとめ

1.障害の特性の理解

障害の特性の理解

昨日、ICD-10 Fコードの「精神及び行動の障害」における診断分類をまとめましたが、精神障害は多様な診断があることがわかったと思います。今日は、その中でもF1、F2、F3圏の各疾患の特徴に絞ってまとめていこうと思います。

1⃣精神作用性物質使用による精神及び行動の障害

精神作用性物質使用による精神及び行動の障害

精神作用性物質使用による精神及び行動の障害は、精神作用物質(例:アルコールや大麻、覚せい剤など)を使用した後に、意識や認知、感情、行動などの障害を生じるものです。意識障害や興奮状態、幻覚がみられることが特徴です。

精神作用物質を繰り返し使った後で使用を止めると、離脱症状である、

  • 多量の汗
  • 指先の震え
  • 不眠
  • 幻覚
  • 吐き気
  • 痙攣発作

が現れる場合があります。この離脱症状の苦しみにより、精神作用物質の使用を止めることが難しくなります。また、精神作用物質の使用を止めた後に、フラッシュバックと呼ばれる、以前に体験した幻覚などが再び現れることもあります。

近年の研究では、多量のアルコール摂取が将来の認知症発症のリスクに関連することが報告されています。

2⃣統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害

人は様々な情報を脳に取り込み、その情報を用いて行動します。統合失調症はこのプロセスに不具合(認知機能障害)が発生し社会生活上の困難が生じる病気です。

統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害

統合失調症には、認知機能障害の他にも、
●陽性症状(妄想・幻覚など)
●陰性症状(感情の平坦化、意欲低下など)
といわれる代表的な症状があります。発症の多い時期は、思春期から30代とされています。統合失調症は不治の病ではなく、服薬を必要としなくなる人もいますし、服薬やその他の医療・福祉支援を受けながら障害を持たない人と変わらない社会生活をする人もいます。

統合失調症

他の『統合失調症』記事はこちらから・・・
【思考とは何か?】妄想6種類について vol.12

3⃣統合失調症の代表的な3症状

統合失調症の代表的な3症状

❶【認知機能障害
・集中力・記憶力などの低下、物事に対して関係のない考えや突拍子もない考えを持つ
・状況に応じた柔軟な考えが難しくなる

❷【代表的な陽性症状
・妄想:事実ではないことを事実であると思い込み、修正できない
・幻覚:実際にはないものが見えたり、聞こえたりする(特に幻聴が多い)

❸【代表的な陰性症状
・感情の平坦化:感情が揺さぶられるイベントに対して反応が鈍くなる
・意欲低下:物事に対して自分から行動することが少なくなる。引きこもりがちになることもある

4⃣気分・感情障害

気分・感情障害には、大きく分けると「うつ病」と「双極性障害(抑うつ病)」の2つがあります。

うつ病とは?

うつ病は、継続的な気分の落ち込みと一緒に考える力や活動量が少なくなり、社会生活に支障が生じます。男性より女性に多く、20代~30代に多いとされています。多くは心理的なストレスや疲労、あるいは人生のイベントである「引っ越し」「出産」「退職」などのを背景に発症します。代表的な症状は、抑うつ気分や睡眠の障害、自殺を考えることなどになります。
服薬やその他の医療・福祉支援を受けることで多くの場合回復しますが、人によってその期間は異なり再発することが多いことも特徴です。

双極性障害とは?

双極性障害は、うつ状態の時期と、気分が高まり非常に活動的となる時期である躁状態をもつ病気です。10代~20代半ばにかけて発症することが多いとされています。また、うつ病と比較し、双極性障害はうつ状態の時期が長く、繰り返しやすいとされています。

5⃣心理・身体・生活面の理解

昨日の診断分類で紹介した通り、精神障害には多くの種類があります。そして、同じ診断を持っていても症状の種類や内容は様々です。すなわち、身体障害と比べ精神障害は個人差が大きい障害といえます。

例えば、ある人はうつ病で一時的に自殺の恐れがあり、24時間の見守りを必要とする場面があるかもしれません。一方で、同じくうつ病を患っている人は自殺の恐れがない代わりに、睡眠の問題や重度の抑うつ状態から、食事や排泄などが自分ですることが一時的に難しくなり介護を必要としているかもしれません。

症状が異なるということは、障害がもたらす生活である家事・買い物。休日の過ごし方や、就労への影響も個人によって大きく異なります。また、うつ病の初期症状などは、認知症の症状と似ていることもあり、高齢者では見過ごされることもあります。そして、不眠症状などは身体障害に繋がることもあります。

このように、精神障害のある人を支援する際には、心理面・身体面・生活面の問題をそれぞれに解き明かそうとするのではなく、精神障害のある人と一緒に心理面・身体面・生活面の問題を総括的に考える必要があります。

2.気分・感情障害の代表的な症状

気分・感情障害の代表的な症状

代表的なうつ症状
●抑うつ気分:理由もなく憂鬱な気分になる
●興味の問題:興味がある事や楽しいことに感情を持てない
●心理的問題:何をするにも動きが遅くなる、イライラする
●気力の問題:疲れやすく気力が出ない、集中力や判断力が落ちる
●自信の問題:過度に自分自身が無価値である、迷惑な存在であると感じる
●睡眠の問題:眠れない・眠りすぎる、あるいは朝早くに目覚める
●食欲の問題:食欲や体重が減る、あるいは増える
●自殺の問題:死について考えたり、自殺を実行に移したりする ※初期と回復期に多い症状

代表的な躁症状
●考えの問題:次から次へと色々な考えが浮かんでくる
●自信の問題:自身の能力などが優れている、沢山のお金を持っているなどと過度に言う
●言動の問題:非常に口数が多く話し続ける
●注意の問題:ちょこっとしたことで注意の向き先がころころと変わる
●活動の問題:仕事や勉強に関する活動、性的活動が増える
●睡眠の問題:睡眠時間が短くても活動できる
●熱中の問題:買い物やギャンブルへの浪費や将来性のない投資など、後日には本人に不利益となる活動に没頭する

3.まとめ

まとめ

重い精神障害のある人の支援では、精神障害のある個人の症状、身体的な疾患、生活上の困難などについてのアセスメントを実施し、どのような支援が出来るかについて計画する治療チームと、実際に必要な支援を中心的に提供する支援チームは、同一であることが望ましいとされています。この点について、日本の介護保険制度における高齢者ケアでは、アセスメントやケア計画を作成するケアマネージャー(主に介護支援専門員)と、実際に支援を提供する人は別である場合が多く、精神障害のある人に対して効果的と考えられている支援を実施しにくい状況です。

そして…障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律である障害者総合支援法においても同様の状況であり、精神障害者に対する効果的な支援の普及は制度的な課題となっています。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
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