【経管栄養により生じる危険】ヒヤリハット・アクシデントの実際と報告 vol.550

こんにちは 介護ラボのkanaです。今日は「医療的ケア」の中から『経管栄養により生じる危険』について書いていきます。

危険防止のための医師・看護職との連携体制

Contents

1.経管栄養により生じる危険、注入後の安全確認
 1⃣経管栄養により生じる危険の種類
 2⃣ヒヤリハット・アクシデントの実際と報告
 3⃣ヒヤリハット・アクシデント報告書の書き方
 4⃣危険防止のための医師・看護職との連携体制
2.まとめ

1.経管栄養により生じる危険、注入後の安全確認

1⃣経管栄養により生じる危険の種類

経管栄養は、一見簡単そうに見えるかもしれませんが、人為的な行為であり、時に生命に直結する危険を伴います。また、十分留意していても予期せぬトラブルが生じることがあります。

経管栄養時に想定されるトラブルは、

  • 経管栄養チューブの抜去
  • 経管栄養チューブ挿入部からの出血や嘔吐
  • 利用者の状態の著しい変化

などがあります。

その原因は多様ですが、

  • 利用者の状態把握の不十分さ(いつもと違い顔色が合悪い、調子が良くないようだ)
  • 注入時の不適切な姿勢・体位(仰向けのままであるなど)
  • 経管栄養チューブ類の不備(経管栄養チューブが正確に挿入されていない)

などが関係します。

経鼻経管栄養の場合で、経鼻経管栄養チューブが正確な位置に固定されておらず肺に注入にしてしまい、死に至った例もあります。

また、経管栄養実施の際の『いつもと違うこと』が大きな事故に繋がることもあります。『いつもと違うこと』に気が付いた場合には、確実に医師や看護職に報告する必要があります。

栄養剤の注入後は、利用者への声掛けにより身体への違和感や変化、苦痛の有無など、経管栄養が安全に実施できたかどうかの確認が重要です。

2⃣ヒヤリハット・アクシデントの実際と報告

実際に行うと、ヒヤリとして冷汗をかくこと、ハッとして手を止めてしまうこと、頭が真っ白になってどうしてよいかわからなくなることがあります。

それは誰でも経験することで、ベテランになってもあるものです。自信過剰になってしまうことの方が危険です。

ヒヤリハットについては、小さなことでも報告書に記入することになっています。ただ実際には自分では気づかないヒヤリハットが多くあり、ともすると気が付かないうちに大事故に繋がることがあると推測されます。

ヒヤリハットを見逃さないために、

❶「いつもと違う」という変化・状況を把握する力を付けておくこと

❷ヒヤリハットなのかどうか、常に誰か(医師・看護職、上司・同僚など)に質問する姿勢を持つこと

❸相談を受けたり、話し合ったりすることを大切にする職場の雰囲気づくりをすること

が大切になります。

3⃣ヒヤリハット・アクシデント報告書の書き方

ヒヤリハット・アクシデント報告書は、それぞれの施設又は事業所などでその報告様式が異なります。

書き方の1つの例として、報告書におおよそどのような内容なのかが分かるようにタイトルを付ける方法があります。

例えば、「利用者に声を掛けることを忘れて、利用者が激怒した事例」「注入速度が適切に調整できずに、既定の半分の時間で体内に注入してしまった例」などです。

それがどのような状況だったのか振り返りながら記入します。大切なことは、

  • 絶対に嘘の内容を記入しないことです

自分のミスや不注意を他の人に知らせることはとても勇気がいることです。しかし、医療的行為を行う上では、絶対に隠したり嘘をついたりしてはいけません。

そのことがさらなる事故に繋がることもあるからです。

同じようなヒヤリハット・アクシデントを繰り返さないためにも、報告書には状況を詳細に記録する必要があります。

ヒヤリハット・アクシデント報告書は、必要に応じて医師や看護職と相談しながら記入し、関係する人たちで共有し、様々な視点から再発予防策を検討することが大切です。

4⃣危険防止のための医師・看護職との連携体制

経管栄養に伴う危険は、実施する人の個人的な手技・手順の誤りだけで起こるものではなく、相互の関係性など、様々な原因で発生します。

そのため、危険を未然に防ぐには、医師や看護職と連携体制を整えておく必要があります。医師や看護職との連携体制を図式化しておくことも1つの方法です。

  • 日常的な報告や相談など:例えば、実施した内容を毎回連絡ノートなどに記入し、医師や看護職に報告や相談をしたり、実施後に電話で報告したり、異常時ではなくても日常的に接して相談し合える体制をつくることです。特に居宅の場合は、介護福祉職がどのように実施しているのかを医師や看護職が見る機会が少なく、日常的に意識して顔を合わせたり、電話をしたりして医師や看護職と連携している実感を持てるような体制が必要です。
  • ❷定期的な報告・相談・打ち合わせなど:安全に経管栄養が継続できるように、定期的に介護福祉職と医師・看護職が顔を合わせて報告・相談・打ち合わせなどにを行う体制を作っておくことが大切です。介護福祉職の何気ない報告・相談の中には、医療上の重要な内容が含まれている場合や、介護福祉職が気が付いていない重大な危険・リスクが含まれている可能性もあります。

2.まとめ

危険を防止するには、日常的に利用者の状態や疑問点、問題点、利用者・家族の気持ちへの対応など、些細なことと思われるような事柄についても医師・看護職に連絡をして相談の上共有しておくことが大切です。

また、連絡・相談を受けた医師や看護職が確認判断をした後は、経管栄養に関する留意点が見直されたり追加されたりするかもしれません。新たな留意点を伝えてもらうようにして共有しておくことが必要です。

このように、危険を未然に防ぐには、常に医師・看護職との情報の交換・連携がきちんとされるような組織的な体制を整えておくことが大切です。

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