【⑥高齢者及び障害児・者の経管栄養概論】 経管栄養で使用される栄養剤の4種類 vol.545

こんにちは 介護ラボのkanaです。今日は「医療的ケア」の中から『高齢者及び障害児・者の経管栄養概論』について10回にわけて(消化器系の役割から経管栄養が必要な状態など…)書いていきます。今日は6回目です!

半固形化栄養剤の5つの注意点

Contents

1.注入する栄養剤に関する知識
 1⃣生命維持における栄養・水分摂取の重要性
 2⃣経管栄養で注入する内容について
 3⃣経管栄養で使用される栄養剤の4種類
 4⃣半固形化栄養剤を使用する場合
 ◉栄養剤の食品と医薬品の違い
 ◉半固形化栄養剤の5つの注意点

1.注入する栄養剤に関する知識

1⃣生命維持における栄養・水分摂取の重要性

栄養とは?

栄養とは、生体が物質を体外から摂取し、消化・吸収さらに代謝することにより、生命を維持し、健全な生活活動を営むことをいい、取り入れる物質を栄養素といいます。

栄養素には・・・

  • 炭水化物(糖質)
  • 脂質
  • タンパク質
  • 無機質(ミネラル)
  • ビタミン

の5大栄養素と食物繊維があります。

代謝とは?

代謝とは、生命維持活動に必要なエネルギーの獲得や有機材料を合成するために生体内で起こる全ての生化学反応の総称です。

人体は、ほとんどが水で出来ています。性別や年齢で差はありますが、

  • 新生児:約75%
  • 子ども:約70%
  • 成人:約60~65%
  • 高齢者:50~55%

が水で占められています。

体内に存在する水分のうち3分の2が細胞内に存在する細胞内液です。残り3分の1が細胞外液で、体内を循環する血液やリンパ液、細胞間存在する間質液に分けられます。

血液は、体の隅々まで酸素や栄養などを届けると同時に老廃物や過剰な物質を運搬し、体外に排泄するという大切な役割を果たしています。

その血液の半分以上は、「血漿(けっしょう)」という液体です。血漿のほどんどが水で出来ており、

  • ナトリウムイオン
  • 塩化物イオン
  • タンパク質

など様々な成分が溶け込んでいます。

からだに必要な栄養成分は、この水分に乗せて運ばれています。

体内の水分不足は代謝を悪くし、血液の循環にも大きく影響します。また、熱中症や脱水症など様々なトラブルを引き起こす原因になります。

2⃣経管栄養で注入する内容について

一般的に経管栄養の栄養剤の条件として、

❶少量で高カロリーが得られる

❷栄養のバランスが取れている

❸消化吸収が良く副作用が少ない

❹栄養剤でチューブが詰まらない

❺調整が簡単にできる

などがあげられます。

栄養剤の種類は、消化吸収される形態から、半消化態栄養剤、消化態栄養剤、成分栄養剤に分けられ、いずれも影響のタイプの物が主流になっています(次項で詳しくまとめます)。

液状タイプの栄養剤は、流動性が高いため、胃ろう部からの漏れや食道への逆流、腸管への速い流入による下痢などの消化器症状が起こりやすいことから、これらを改善するために半固形・ゼリー状の性質を持たせた半固形化栄養剤が用いられることが多くなってきています。

どの栄養剤を使うかについては、利用差の状態に応じて医師が決定します。

また取り扱い形式から、「食品」と「医薬品」に分けられます。医薬品扱いの栄養剤は、医師の処方(医師が患者の状態に応じ、薬の配合と服薬法を指示すること)が必要になります。

3⃣経管栄養で使用される栄養剤の4種類

❶【半消化態栄養剤】
一般的栄養剤
→栄養学的なバランス・栄養価ともに優れている。消化機能に問題がない場合は最適である。
※食品、医薬品どちらもある
病態別栄養剤
→糖尿病、腎不全、肝不全、呼吸不全、がん、免疫調整栄養剤など、病態に応じた栄養剤である。
※食品、医薬品どちらもある

❷【消火態栄養剤】
→高エネルギー・アミノ酸を多く含み吸収効率が良い。
※食品、医薬品どちらもある

❸【成分栄養剤】
→アミノ酸のみで構成され、殆ど消化を必要としない。
※医薬品のみ

❹【半固形化栄養剤】
→とくに誤嚥性肺炎の防止や褥瘡の発症や悪化防止に有用である。
※食品、医薬品どちらもある。


4⃣半固形化栄養剤を使用する場合

半固形化栄養剤は、胃ろうまたは腸ろうによる経管栄養で用いられます。
✔液状の栄養剤が胃食道逆流を起こしやすい場合
✔座位の時間を短縮をする必要がある場合
✔半固形化栄養剤を利用することで腸の全道を改善したい場合
などに用いられます。

なお、半固形化栄養剤の経管栄養を実施する場合には、通常の演習・実地研修に加え、別途十分な演習・実地研修を実施し、安全性の検討後に行うことが必要です。

◉栄養剤の食品と医薬品の違い
 食品  医薬品 
 保険的適用  なし あり
 医師の指示  必要 必要
 医師の処方箋  不要 必要
 個人輸入  可能 不可能
◉半固形化栄養剤の5つの注意点
  • ①短時間で栄養剤を注入することから、腸の蠕動が亢進することもあるので、医師や看護職の指導のもとで実施し、いつもと違う状態がみられたり、本人からの訴えがあった場合は看護職に相談します。
  • ②注入時は、上半身を30~45度程度起こし、腹部の緊張を緩和する体位とします。
  • ③カテーテルチップシリンジや半固形化栄養剤の容器にアダプタを付け注入します。注入する時には、圧が掛かるので胃ろう栄養チューブとの接続が外れないよう注意が必要です。注入する速度は医師の指示に従います。
  • ④注入中に利用者が咳き込んだり、痰が絡んだような呼吸音がする場合には、一時中止して医師・看護職に連絡します。
  • ⑤注入後はカテーテルチップシリンジで白湯を注入し、胃ろう栄養チューブ内の栄養剤を洗い流し、注入口のつまりを防ぎます。

半固形化栄養剤を使用する場合には、上記の5点に注意が必要です。

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