発達と老化の理解

【13の適応機制とは?】学習性無力感や依存の理解 vol.356

2021-06-04

こんにちは。介護ラボのkanaです。今日は「発達と老化の理解」の中から『学習無力感や依存の理解』についてまとめていきます。

適応機制(防衛機制)の理解

Contents

1.学習性無力感や依存の理解
2.適応機制(防衛機制)の理解
 1⃣13の適応機制

1.学習性無力感や依存の理解

学習性無力感

不快やストレスが高い事態を自分ではコントロールできない状態が継続すると、やがて「やっても無駄」という考え方が支配的になってしまいます。この状態を『学習性無力感』といいます。

学習性無力感に陥ると、生活全般において動機づけが低下しがちになります。

老年期には、老化による機能低下によって失敗経験が続いたり、出来なくなったことに目が向いたりすることで、学習性無力感に陥る可能性があるということに注意が必要です。例えば、

  • 「歳だからどうでもよい」
  • 「頑張ってもどうなるわけでもない」

といった言葉はも無力感の表れの可能性があり、配慮が必要になります。

まずは、学習性無力感が生じにくいような役割や参加の継続が大切です。また無力感が生じた時には、それを解消するために「できる」という成功体験によって『有能感(自分の能力への評価)』を高めることが有効だと考えられています。

高齢者は依存的になりやすいといわれることもありますが、自らの心身の機能低下だけを理由に依存的になるのではなく、環境の中で高齢者と他者の交流の結果によって依存的な行動が学習されるという考え方が示されています。

例えば、高齢者に対して依存的な行動を意識せずに指示し、それに従わせているような場面が見られます。(危ないから1人で歩かないで待っていてなど)。

このような場合に依存的行動を取った方が、人間関係が円滑になるという報酬が与えらえます。また折角自律的な行動を取ったのに失敗して叱られるという「罰」が与えられてしまうこともあります。

このような場面が繰り返させることで依存的行動が強められてしまうことに留意が必要です。

2.適応機制(防衛機制)の理解

適応機制(防衛機制)

欲求が充足されない状態である欲求不満状態が継続すると、不快な緊張状態である心理的な不適応状態が生じやすくなります。それを緩和して、心理的適応である安心や満足などを得るためのこころの働きとして、「適応機制(防衛機制)」があります。

もちろん、適応機制(防衛機制)によって真の欲求に対する満足が得られるわけではなく、場合によっては社会的に不適応な行動を引き起こす場合もあります。

1⃣13の適応機制

適応機制(防衛機制):13種類

❶【抑圧】
・特徴▶苦痛な感情・記憶を意識から締め出す
・具体例▶嫌なことを思い出せない、肉親が亡くなった事を認めない

❷【逃避】
・特徴▶困難な状況や場面を避けたり、他のことに熱中して問題に向き合うことを避けたりする
・具体例▶空想にふける、困難な場面から逃げる、引きこもる

❸【書き換え】
・特徴▶ある対象に向けられた欲求や感情を(その対象には向けられないため)、他の対象に向ける
・具体例▶ある同僚〇が嫌いで文句を言いたいのにそれほど嫌いではない気弱そうな別の同僚△に文句ばかり言う

❹【退行】
・特徴▶過去への逃避であり、現在の問題を避けるために楽しかった過去に生きようとする。赤ん坊や子どものようにふるまって受動的で依存的な態度を示すこともある
・具体例▶過度に依存する、駄々をこねる

❺【代償】
・特徴▶本来の目標が叶わない場合に、容易に達成できる目標を達成することで満足を得ようとする
・具体例▶旅行に行きたいが行けないので、動画を見て満足する

❻【昇華】
・特徴▶性や破壊の欲求を社会的に価値があることに置き換えて満足感を得る
・具体例▶スポーツや芸術に取り組む

❼【補償】
・特徴▶ある面での自己の劣等感を他の類似した対象が出来ることで補う
・具体例▶あるゲームが苦手なので代わりに他のレクリエーションの時に頑張ってしまう

❽【反動形成】
・特徴▶自分が持っている認めたくない感情と正反対の行動を取る
・具体例▶好きな人に意地悪をする、嫌いな人に極度に丁寧な態度をとる

❾【隔離】
・特徴▶ある観念からその人が持っている感情的な意味を切り離して、客観的に取り扱うことで不安を感じないようにあする
・具体例▶何度も同じことを確かめる、自分のことを他人事のように論じる

❿【同一視】
・特徴▶自分の欲求が満たされなくても、心理的に自分に近い他人の行動をあたかも自分の事のように感じて、欲求が満たされているように感じる
・具体例▶好きなタレントの髪形を真似する

⓫【合理化】
・特徴▶自分の失敗や欠点をそのまま認めず、社会的に容認されそうな理由をつけて正当化する
・具体例▶言い訳する、自分の行動を正当化する

⓬【投影(投射)】
・特徴▶自分自身が持つ不安を引き起こす衝動や考えを否認し、他者にその衝動や考えがあるかのように考える
・具体例▶自分が嫌いな人に対してその人が自分を嫌っていると主張する

⓭【攻撃】
・特徴▶物や他者に対して感情をぶつけたり乱暴したりする。自傷といった自分自身への攻撃に向かうこともある
・具体例▶暴言、皮肉を言う

欲求が充足されない状態が継続することによって、適応機制による行動を引き起こすことがあります。そうしなければ心理的に耐えられなかったり、そうせざるを得なかったりする場合もあります。

もちろん、全ての行動が適応機制で説明できるわけではありませんが、行動の背景にある心理的理解の1つの可能性だと考えることが大切です。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
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