こんにちは💛 介護ラボ・カナログのkanaです。今日は「高齢者に多い疾患・症状と生活上の留意点」の中から『循環器系』について、5つの疾患を5回に分けて書いていきます。
高齢者に多い閉塞性動脈硬化症について
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閉塞性動脈硬化症とは?
1⃣概要
「閉塞性動脈硬化症」とは、四肢の主幹動脈、下肢の末梢動脈に狭窄・閉塞が起こり、慢性的な循環障害をきたすものをいいます。
高齢化や食生活の欧米化により急速に増加しています。
50~70歳代の男性に多く、重症下肢虚血のリスクは、
・糖尿病で4倍
・喫煙で3倍
・脂質異常症・65歳以上の高齢者で2倍
となっています。
また、半数以上の症例で脳血管障害や冠動脈疾患などの動脈硬化症の疾患を合併することが報告されています。
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2⃣症状(間欠性跛行)
閉塞性動脈硬化症は血流障害が軽度であれば無症状です。
しかし、血流障害が強くなると間欠性跛行が出現します。脊柱管狭窄症でも似た症状が出現する為、鑑別が必要となることが多くあります。
- 間欠性跛行とは?
-
一定の距離を歩くと大腿部や下腿部に疲労感や痛みが出現し、立ち止まって暫く休むと痛み等がやわらぎ再び歩けるようになる。
血流障害が進行すると、歩かなくても足先が痛む「安静時痛」が出現します。加えて小さな足の傷が治らずびらんとなり、紫色や黒色になることがあり、潰瘍や壊疽と呼ばれる状態に至ります。
- 壊疽とは?
-
壊死に陥った組織が乾燥や感染などで二次的変化を受け、性状や外観が著しく変わったものをいう。
3⃣治療
閉塞性動脈硬化症は、動脈硬化のリスク因子である、「糖尿病」「高血圧」「脂質異常症」の治療と、「抗血小板療法」が行われます。それに合わせて、食生活を含めたライフスタイルの見直しや、禁煙が指導されます。
下肢循環障害の治療には、薬物療法のほか、間欠性跛行の段階では、運動療法、安静時痛が強いものや潰瘍・壊疽がみられるものには「血行再建術」が検討されます。
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4⃣生活上の留意点
足を清潔に保ち、裸足でいることは出来るだけ避けて、靴下を着用するなど足の保温及び保護を心掛けます。爪を切る時は深爪をしないように注意します。
足に痛みが出る一歩手前で休みながら歩行することが大切です。
1日1回は、足の甲の動脈が触れる部分で、脈の触れを確認し、皮膚の色や皮膚温、傷の有無など足の状態を観察することが必要です。そして、バランスの良い食事と水分を十分に摂取し、禁煙を厳守することが重要です。
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