【①外出】屋内から屋外へ安全に移動出来る住環境設備とは? vol.182

こんにちは 介護ラボ・カナログのカナです。今日は福祉住環境の中から「外出」について、今日・明日の2回にわけて書いていきます。

外出におけるアプローチと外溝について

Contents

1.外出における住環境整備
2.アプローチ・外壁の住環境整備の留意点
 1⃣道路と敷地の段差解消
 2⃣駐車スペースへの配慮
 3⃣玄関へのアプローチ
3.スロープ、階段、手すりなどの留意点
 1⃣スロープ
 2⃣階段
 3⃣手すり
 4⃣通路面の仕上げ
4.色彩・照明計画

1.外出における住環境整備

地域との関わりを持ち、季節の移り変わりを楽しむには、屋内から屋外へ、屋外から道路へ安全に移動できる住環境を整える必要があります。

建築基準法では、日本は雨が多く湿度が高いため、床面の高さを直下の地面から450㎜以上とし、床下換気口を設けることが規定されています。屋内外の出入りでは、その高低差を昇降しなければなりません。そこで、設計者は、屋内だけでなく、屋外の段差も考慮する必要があります。

積雪・寒冷地では、玄関やアプローチ部分の雪処理は、「無落雪屋根」「玄関風除室」「雁木やフードによるカバード空間の設置」などの建築上の対策や、「ロードヒーティング」「融雪槽」などの融雪機能を持つ設備で対応しています。

雁木、ロードヒーティングとは?

雁木とは、豪雪地帯で雪よけのために商店の軒下に設けた連続した庇のこと。ロードヒーティングとは、路面の積雪を防止するため、舗装の表層に熱源を埋設したもの。スロープにも有効でよく採用されているが、溶けた雪処理を十分に行わないと部分的に路面凍結を起こすことになる。

2.アプローチ・外溝の住環境整備の留意点

障害者・高齢者は高低差のあるアプローチの移動では、平地とは異なった歩行方法になることがあるので、自立歩行か、介助歩行か、車いすか、などを確認して整備内容を検討する。

アプローチのコンクリート平板では、目地幅が大きく飛び石状に敷くと、歩行テンポや歩幅を整えて歩かないといけないため危険となる。目地幅を小さくし、段差を解消してつまずき事故を防ぐことが必要となります。

1⃣道路と敷地の段差解消

道路境界線と敷地の境界線にあるL字溝の立ち上がり部分に段差があると、車いすでの通行が妨げられやすい。そのため、段差をスロープ化する縁石を置くとよい。しかし、安定した車いす移動の自立を図るためには、所定の手続き(切り上げのための申請)を行う、立ち上がり部分が低いL字溝に変更して、屋外のアプローチを全面的に整備する必要があります。

2⃣駐車スペースへの配慮

車いすから自動車に乗車する場合は、駐車スペースに至る道路を整備します。運転席に乗車する場合は、出入庫時の自動車の向きや位置、乗車を検討します。電動車いすを屋外に保管する場合には、充電方法も検討します。

3⃣玄関へのアプローチ

道路面から玄関ポーチまでのアプローチに高低差がある場合は、対象者の将来の身体状況などを考慮に入れ、スロープの設置が緩やかな階段での対応を考えます。但し、パーキンソン病の人の歩行にはスロープは適さないので、敷地に余裕があれば階段とスロープを併設するとよい。
また必要なスペースが確保しにくい場合は、段差解消機の設置も考慮します。

3.スロープ、階段、手すりなどの留意点

1⃣スロープ

屋外スロープの設置で、車いすで外出する場合には、門扉の手前に平坦な部分を設けておき、自動車との衝突などが起きないよう安全に配慮します。

玄関から1/15の勾配にするには6,750mm必要になります(玄関が450mmの場合)、1/12の勾配では5,400mm必要となり、スロープの距離が長くなる場合は、休憩できるようスロープの途中にも平坦部を設けることが必要です。

●上記のように勾配は1/12~1/15程度が望ましい。通路幅は900mm以上を確保しますが、自走用車いすの場合は、荷物の載せ方で不安定になりやすいので、1,000mm程度を確保したい。
●玄関周辺のスペースが十分でない場合には、寝室や居間の掃き出し窓側にスロープを設置します。窓の開閉動作を安全に行うため、スロープ上下の端部に水平面を設けます。

2⃣階段

勾配は、蹴上げ110~160mm程度、踏面300~330mm程度が目安となります。関節リウマチ患者には蹴上げ寸法を低くしますが、1/12~1/15の勾配が取れればスロープの方が適しています。

3⃣手すり

●屋外では雨に濡れると路面が滑りやすいので、2~3段の段差でも手すりの取り付けを検討します。手すりの高さは、斜面床から手すり上端部まで750~800mm程度とし、両側につけると安全ですが、スペースがない場合は下り方向に移動する時、利き手側になる方に設置します。
●手すりの直径は、握りやすい32~36mm程度とし、水濡れに強く感触のよい樹脂被覆性のものが望ましい。

4⃣通路面の仕上げ

段差が5mmを超えると転倒の危険性が増すので、飛び石を用いた凹凸仕上げを避け、平坦にします。石張りにする場合は、濡れても滑らないように、表面にジェットバーナー仕上げサンドブラスト仕上げなど粗い仕上げにします。また、壁面はバランスを崩してもたれかかったり、手をついたりしても怪我をしないよう滑らかにし、同時に通路周辺の植栽や植木鉢にも考慮し、安全に通行できるようにします。

ジェットバナー仕上げ、サンドブラスト仕上げとは?

ジェットバナー仕上げとは、石材の表面をジェットバナーで焼いて、表面に凹凸を付ける仕上げのこと。サンドブラスト仕上げは、砂などを吹き付けて、素材の表面に凸凹を付ける加工のこと。

3.色彩・照明計画

通路が長く暗い場合には、屋外灯を設置します。また階段には段差部分が認識できるよう、足元灯を設置します。建物の陰で明暗部分が出来ないようにする配慮も必要になります。

JISでは、門・玄関や庭については5ルクス、表札、門扉、インターホンなどは30ルクスとしています。高齢者への対応として、階段部分は30ルクス以上にします。防犯を目的とした人感センサーで照明を確保する方法もあります。

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