福祉住環境整備

【設計図面13の読み方】福祉住環境の実践に必要な建築知識 vol.192

2020-12-22

こんにちは 介護ラボ・カナログのカナです。今日は福祉住環境の中から「設計図面」について・

建築図面の役割やルールについて

Contents

1.図面の役割
 1⃣基本設計と実施設計
 2⃣基本設計図
 3⃣実施設計図
 4⃣図面と設計図書
2.図面のルール
 1⃣線の種類と太さ・尺度
 2⃣図の表示記号
 3⃣図面の種類
3.図面の13の読み方

1.図面の役割

建物や福祉住環境整備の計画内容を、建築主や施工者に適切に伝達するためには、建築図面の約束事である図面の読み方などを知ることが重要になります。

工事にかかわる時期が、「新築時」か「改築時」か、範囲や内容に筋地区放棄や構造がどの程度関連するのか、建物の図面は数枚なのか、数十枚あるのか、など状況に応じて関わり方は異なってきます。状況は変わっても、建物を理解する上でのある程度の応用が利くように、建物一般を見据えた建築図面の基礎知識を身につけることが必要です。

1⃣基本設計と実施設計

基本設計は建築主と設計者との打ち合わせ、実施設計は設計者から施工者への指示が目的となります。

設計行為の流れ

●計画方針
建築主の要求に基づいて、実現可能な計画を提示し、立てる基本構想
  ⇓
●基本設計
計画建築物の全体概要を意匠的、技術的、法規的に画定する作業
  ⇓
●実施設計
工事の実施や施工者による施工図面作成に必要な設計内容を確定する作業
  ⇅
●確認申請
着工前に、建築主は建築主事、国土交通大臣または都道府県知事が指定した指定確認検査機関へ、建築計画の内容が法令の規定に適合しているか同課の確認を行う。これを「建築確認」と言います。なお、工事の規模や内容により確認申請を要しない場合もあります。
  ⇓
●工事契約
工事の完成を目的とし、建築主と請負者間でかわす契約(契約文書には、工事名、工期、請負代金などを記載し、一般に実施計画図が添付されます)。
  ⇓
●施工
工事の実施
  ⇓
●完了検査
  ⇓
●竣工
工事の一切の完了

2⃣基本設計図

  • 設計者が、建築主の要望を具体化するために、計画方針や改造方針に基づく建築内容を図面化したもの。
  • 平面図で十分ではない場合、断面図や透視図(パース)などの立体的な図によって検討する。
  • 内装・設備の大枠が決定したら、部品や機器なども調整し、工事費の概算を算出する。

3⃣実施設計図

  • 基本設計が決まったら、実際に造るための設計に入る。各部の寸法、形状、仕上げ材や使用機材など、造るために必要な事項全てを決定する。このように、細部までさk数珠された工事用の図面を「実施設計図」と言います。
  • 住環境整備の場合も、工事を施工者に頼む際は建築工事の契約を行うことになる。そのため契約は、契約書と工事内容を明確にするための実施設計図(工事規模が小さい場合は、改造内容を指示する図面)がセットとなる。この契約に用いられる実施設計図には、契約の証が記されており、これを「契約図」という。

4⃣図面と設計図書

図面は設計図と同義となります。建物は図面の情報だけでは建てることが出来ないため、図面だけでなく、次の❶~❻までの図書全体を設計図と言います。

❶現場説明に対する質問回答書
❷現場説明書
❸特記仕様書
❹図面(設計図)
❺標準詳細図集(設計図の一部)
❻標準仕様書(共用仕様書)

一般的に❶が最も優先され、以下になるほど優先度は低く、図面の優先度は中程度で、図面だけ見ても確実ではない場合もあります。

2.図面のルール

・図面の表現方法には、建物の姿を人に誤りなく伝えるための一定のルールがあります。このルールは、図面の種類ごとに決めらえた内容や縮尺のルール、各図面を描画するための線と表示記号のルールに大別されます。
・製図に係る規定は、おおよそでは日本工業規格(JIS)に沿った作図となっていますが、国際標準規格(ISO)との整合以前の旧JISも混在しています。

1⃣線の種類と太さ・尺度

線の種類と太さ

設計図面に用いられる線は、線種が3種類、線の太さが2種類、又は3種類あり、適宜使い分けられています。

尺度は?

建物を図面位表す際には、実際の建物より小さい図で表現する為、縮尺という尺度を用いるようにします。縮尺には、推奨尺度と中間尺度がありますが、出来る限り「推奨尺度」を用いるようにします。

2⃣図の表示記号

図面の種類図面で使う頻度が高い縮尺は、1:20、1:50、1:100で、これだけ縮小すると細部を省略して描かなければなりません。省略して官僚化した場合も、共通認識が出来るよう表示記号が使用されます。平面図で使用される表示記号には、開口部、床面を表す平面表示、材料構造(材料の断面)などがあり、基本的にJISが用いられます。

3⃣図面の種類

図面は、建築工事、電気整備工事、機械設備工事の分野別に作成されます。屋外不耐部分が大きい場合は、外構工事、植樹・植栽工事が加わり、電気設備工事と機械設備工事は、屋内と屋外とに分けられます。また、建築工事は「意匠部」と「構造図」で構成されます。

3.図面の13の読み方

基本的な図面の見方を知っていれば、見たい部分を比較的容易位探し出すことが可能になりますが、現場は図面通りとは限らないので、必ず現場を確認することが重要となります。

13の図面の読み方

配置図
建物成立にかかわる大原則となる、建物と敷地・道路との関係が示されている。

外構図
・敷地内の門扉、フェンス、通路、駐車スペース、テラスなどの形状や仕上げ材量、門灯、庭園灯、植栽などの位置や種類が示されています。
・敷地内や、敷地と道路との間に高低差がある場合は、スロープや階段の設置などの際重要な図面になります。

平面図
・建物の窓の高さで水平に切り、切り口と床面の上から見た姿を示す。建物の全体像を把握できる。
・より詳しく表現する部分は、平面詳細図となる。

断面図
・建物を垂直に切り、横から切り口を見た姿を示す。
・断面方向は、東西と南北のように通常は2方向を表現する。
・断面詳細図は「矩計図(かなばかり)」という。

立面図
建物の外観を横から見た壁面の姿を示す。通常、建物の平面が四角形なので、4面の立体図が描かれる。

屋根伏図
建物の外観を上空から見た屋根の姿を示す。

展開図
各部屋の内観を横から見た平面の姿で示す。

天井伏図
内部空間の天井面を上から投下した向きの内観の姿を示す。

建具表
ドアや引き戸など、建物の全ての縦負をリスト化したもの。見積もりを取りやすいよう、材種や業種別に分けて作図されていることもある。

仕上げ表
外部仕上げ表と内部仕上げ表に分けて作成される。仕上げ表だけでは仕様や性能を把握しにくいため、特記仕様書なども確認する必要がある。

各部詳細図、部品図など
特殊な部分や胸痛的に使う部品などは、取合いのための外形などを平面図や断面図に示すにとどめ、別図の各部詳細図、部品図で表現することが多い。

構造図
木造在来軸組工法、木造の枠組壁構法、鉄筋コンクリート造、鉄骨造など、建物の構造を示す。木造在来工法の場合、平面図、立面図、軸組図に筋かいの表示がある。

各種設備図
電気設備図、配管水・衛生設備図、換気設備図、空気調和設計図など設備分野ごとに作成される。

平面図・断面図の留意点とは?

平面図の留意点:福祉住環境コーディネーターは、建築主の要望や問題点を、図面上で重ね合わせて、間仕切りや間取りの変更、開口部の変更など全体的なプランを検討します。壁の撤去を考える際は、図面から筋交いの位置を把握します。断面図の留意点:福祉住環境コーディネーターは、天井走行式リフトの設置を考える場合は設置に必要な天井高があるかを、増築の際には屋根勾配から天井高さの制約などを検討します。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

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