こんにちは 介護ラボ・kanalogのカナです。今日は…
感染予防と予防接種の種類、消毒と滅菌について
Contents
1.感染予防
1⃣感染予防とは
2⃣地域集団、施設・組織としての予防策
3⃣スタンダードプリコーション(標準予防策)
4⃣手洗い、うがいが感染予防の基本
5⃣流水にまさる消毒剤はない
6⃣消毒剤を用いて手指消毒を行う方法
2.介護福祉職の感染予防
❶介護福祉職の健康管理
❷ワクチン接種(種類)
❸使い捨て手袋やガウン等の使用
1.感染予防
1⃣感染予防とは
感染とは、病気のもとになる細菌やウィルスが人の体の中に入り込んで、そこで増え続ける事を言います。そのために引き起こされる病気を感染症と言います。
感染が起きる要因は3つあります。
- 感染源
- 生体の防御機構(人が持つ病気を防ぐ働き)の低下
- 感染経路
この3つの要因が揃う事で感染が起こります。
2⃣地域集団、施設・組織としての予防策
感染の予防には、その原因となる細菌やウィルス(病原体)の排除、感染経路の遮断、個人の抵抗力を強くする事が重要です。
集団の場所では特に感染予防の基本となる、手洗いやうがいなどを徹底して、「利用者に感染させない」ことと、手袋やガウン等の着用により「自身が感染しない事」が大切です。
また、汚物・廃棄物の適切な処理、温度・湿度の調整、換気などの療養環境の整備により、感染の元となる細菌やウィルスを繁殖させない環境を作る必要があります。
「感染させない」「感染しない」ためには標準予防策を徹底する事が重要であり、これらの実施は介護福祉職及び家族も含めてできるようにしていく必要があります。
個々人がこれらの予防策を守るとともに、施設及び事業所の管理者は、これらを守る事ができるように教育及び物品の準備をしていく必要があります。
3⃣スタンダードプリコーション(標準予防策)
1996年にCDC(米国国立疾病予防センター)が設定したガイドラインがスタンダードプリコーション(標準予防策)である。
簡便性、合理性から日本においても広く利用されている。なお厚生労働省より公表されている「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」(2013年(平成25)3月)においては、標準予防措置策という用語で用いられている。
4⃣手洗い、うがいが感染予防の基本
感染が起こるのは、菌の数が一定量を超えた時です。したがって、菌の数を減らす事が感染予防に大きく繋がります。
感染予防の最も有効な方法は手洗いです。手洗いは「1ケアごと」に「ケア前後」に行います。
健康な介護福祉職は感染しないような細菌であっても、抵抗力の弱い状態の利用者には感染することもあります。必ず手洗いをし、清潔な手でケアを行います。
汚染された手を洗うことで、介護福祉色自身の感染を防ぎます。また、ケアの実施後に手洗いを行わないために「感染を媒介」してしまうことにもなります。
これらを防ぐためにも手洗いの徹底は重要になります。
5⃣流水にまさる消毒剤はない
基本的な手洗いは、流水と石鹸でもみ洗いを行います。
指の間や手首まで洗えるよう、指やや腕時計も外します。指先や爪の間、指の間は忘れがちなので、意識して実施するようにします。このような手洗いは15秒以上掛けて行います。
手洗いに使用する石鹸は出来れば液体のものの方が望ましく、よくあわ立てて使用します。手洗い後はペーパータオルか乾燥した清潔なタオルでよく拭き乾燥させます。
濡れたタオルは最近の温床となるので、手洗い後の手を濡れたタオルで拭くことは避けましょう。
6⃣消毒剤を用いて手指消毒を行う方法
流水の設備がない場合や、感染者への生活支援を行う場合には消毒剤を用いて手指消毒をします。
消毒剤を使う時にも、まず流水で手を洗ってから使った方が効果は大きくなります。
エタノール含有の速乾性手指消毒液を手に取り、手洗いの方法同様に指先や手のひら、手の甲、指の間、親指、手首まで消毒液を擦り込むようにします。
消毒液は擦り込んでいるうちに乾燥してきますが、乾燥することで薬効が出ますので、途中で薬液を拭き取らないように、よく乾燥させます。
連続するケアの場面では、基本的な手洗いと手指消毒を組み合わせながら実施していきます。手に汚物等が付着しているなど、目に見える感染がある場合には必ず流水と石鹸で手洗いを行います。
最初に十分な手洗いを行なったあと、体液や汚物に手を触れないようなケアを行って、手に汚染がない場合には、速乾式手指消毒を行なって次のケアに移ることもできます。
速乾式の手指消毒液を使いやすい場所(利用者の誤飲い繋がらない場所)において置くのか、ケアを行う介護福祉色自身が携帯型の手指消毒液を持ち運び、ケアの途中で消毒を行うなどの工夫をしておくことが大切です。
感染予防には頻回の手洗いが欠かせませんが、肌の弱い人などは手荒れを起こしやすいので注意が必要です。
また、荒れた手は菌がつきやすくなるので清潔にすることが重要です。
2.介護福祉職の感染予防
❶介護福祉職の健康管理
介護福祉職は多くの利用者や家族、他の職員と接触する機会があり、感染源となる細菌やウィルスを受ける可能性が高いと考えれます。
接触する機会が多いということは、感染の媒体となる可能性も多いということになります。「感染する」「感染させる」機会を軽減するためにも、介護職自身の健康管理が重要になります。
健康管理の方法として、「手洗いやうがいをする」「規則正しい生活をする」「ストレスを軽減できる生活を送る」事が必要です。
また、スタンダードプリコーション(標準予防策)を実施する事が重要です。
- 感染症の予防接種の実施
- 定期的な健康診断の受診
- 体調不良時の早期対応等の実施
他の『スタンダードプリコーション』記事はこちらから・・・
【HIVに応じた介護】ポイントは3つ♪ vol.16
【被災地での支援活動】スタンダードプリコーションの実践が必要な理由 vol.56
❷ワクチン接種(種類)
ワクチン接種で予防可能な感染症があります。感染症に対する自分自身の抗体の有無を確認し、抗体のない感染症についてはワクチンを接種する事で予防する事ができます。
主な予防接種を下記に記載しますが、受ける際は、医師からその効果と副作用について説明を受けてから実施する事が必要です。
❸使い捨て手袋やガウン等の使用
血液、体液、痰や唾液、排泄物(尿や便)、嘔吐物に接触する可能性がある場合は、医師・看護師とよく相談し、その必要性や、注意するべき事柄を十分共有した上で、使い捨て手袋を装着します。使い捨て手袋は、「1ケアごとに交換」することを徹底し、同じ利用者のケアであっても、ケア実施後には使い捨て手袋を外して手洗いをし、新しい使い捨て手袋を使用して別のケアを行います。
血液や体液、痰や唾液、排泄物等で汚染された寝具や寝衣の交換も、使い捨て手袋を使用します。その理由は、自分自身を感染から守るため、さらに他の利用者や同じ利用者の他の部位に感染を広げないためです。
使い捨て手袋を使用した場合でも感染予防は万全ではありません。
ケアの途中で小さな穴があいてしまう事なども考えられるため、使い捨て手袋を外した後は、必ず手洗いまたは手指消毒を行う事が重要です。
大切なのは、使い捨て手袋を外す時、汚染した側が内側になるように外すことです。
目、鼻、口に、血液、体液、痰や唾液、嘔吐物、排泄物が飛び散る可能性のあるケアを行う場合、粘膜を保護するためにマスクやゴーグルを使用します。
マスクは、口と鼻をしっかり覆い、空気がマスクの隙間から入らないように装着し、外す時は片方ずつ耳のゴム紐を外し、表面を素手で触れないようにします。
マスク、ガウンやエプロンは使い捨てのものが望ましく、目に見える汚染の有無にかかわらず、1人の利用者のケア終了後には外すようにします。
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