こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。今日は「発達と老化の理解」の中から『高齢者に多い感染』として、インフルエンザについて書いていきます。
インフルエンザの7つの症状
Contents
1.感染症:ウィルス性呼吸器感染症(インフルエンザ)
1⃣概要
2⃣原因
3⃣症状
(1)38℃以上の突然の高熱
(2)頭痛
(3)悪寒
(4)全身倦怠感
(5)筋肉痛・関節痛
(6)咳、咽頭痛、鼻汁
(7)合併症
4⃣治療
(1)抗インフルエンザウイルス薬
(2)安静加療
(3)予防接種
(4)一般的な予防方法
1. 感染症:ウィルス性呼吸器感染症(インフルエンザ)
感染症とは、病原微生物が体内に侵入・増殖して、発熱・食欲不振・咳・痰などの症状を引き起こす様々な疾患の総称です。今回は、高齢者に多く見られるウィルス性呼吸器感染症であるインフルエンザについてまとめていきます。
1⃣概要
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる感染症です。毎年冬から春先にかけて大流行します。
周囲への感染の危険性が高く、また普通感冒(上気道炎。いわゆる風邪症候群のこと)に比べて急速に発症し、全身症状も強くみられます。
高齢者は、複数の疾患に罹っている場合も珍しくありません。このような人がインフルエンザにかかると、基礎疾患の悪化や肺炎の合併を引き起こすことがあります。
また、インフルエンザにより亡くなる人は、70歳以上になると、全年齢平均のおよそ2.8倍となります。
2⃣原因
インフルエンザウイルスには「A型」「B型」「C型」の3つがあります。C型は発症しても軽症で、殆ど流行しません。
A型インフルエンザである香港A型とソ連A型・B型インフルエンザは、1~3年おきに小流行し、「季節性インフルエンザ」と言われており、潜伏期間は通常1~3日です。
現在コロナウイルスが世界的に大流行しており、感染対策のための手指消毒が効いているのかインフルエンザはそれほど流行していませんが…2009年(平成21年)より新型インフルエンザが大流行(パンデミック)しました。
これは、大多数の人が有効な抗体を持っていない新たなウイルスだったためと考えられます。
インフルエンザの感染経路は「飛沫感染」になります。飛沫感染とは、感染した人が咳やくしゃみ、会話をすることで飛んだ飛沫(唾やしぶき)に含まれる病原体を吸い込むことで発症します。
3⃣症状
(1)38℃以上の突然の高熱
体内にウイルスが侵入・増殖すると、体温調節中枢のセットポイントが正常よりも高いレベルに上がる結果、発熱が生じます。高齢者の場合は、高熱が出ないことがあります。
インフルエンザが流行している時には、熱が上がらなくても全身症状がみられる場合には早めの受診が必要です。
(2)頭痛
感染が原因となって引き起こされる、断続的な痛みがあります。
(3)悪寒
発熱の初期にみられる身体がゾクゾクする病的な「寒気」のことで、この時全身がガタガタ震えるような異常な感覚を経験します。この異常な寒気のことを「悪寒戦慄」といいます。
体温が上がりきるまでは、衣類・掛け物を調整して保温に努めます。その後、発熱状態を確認してクーリング(後頭部、鼠径部、腋窩、頸部などを冷やす事)を行ったり、着衣・室温を調整したりして、熱を下げるようにします。
(4)全身倦怠感
体内に侵入した病原体を攻撃しようと免疫機能が働いた結果、倦怠感が生じます。体力の消耗を出来るだけ避け、
- 睡眠
- 食事
- 水分補給
ができるように配慮します。
(5)筋肉痛・関節痛
感染すると免疫機能が働きます。免疫細胞のリンパ球や免疫にかかわる物質の「サイトカイン」などが重要な役割を果たしています。ところが、サイトカインが過剰に分泌するのを抑えるためにつくられる「プロスタグランジン」が、関節痛や筋肉痛を感じさせるといわれています。
熱が下がってくると一般的に痛みも和らぎますが、高齢者の場合解熱しても痛みが続くこともあります。無理のない範囲で、自分で出来ることが行えるように支援することが大切です。
- サイトカイン、プロスタグランジンとは?
-
サイトカインとは、白血球などの細胞から分泌される特殊なたんぱく質のこと。炎症の発生に関わるものや逆に炎症の抑制に関わるものなど、様々な機能があります。
プロスタグランジンとは、必須脂肪酸の1つで、生体内で生産される生理活性物質のこと。子宮収縮や血管拡張、血圧降下などの作用があります。
(6)咳、咽頭痛、鼻汁
上気道に炎症が起きた時に見られる症状が「咳、咽頭痛、鼻汁」です。特に咳は他者への感染源となりますのでマスクの着用が必要です。
(7)合併症
「肺炎」などが合併症になります。
4⃣治療
鼻腔・咽頭拭い液を用いて検査を行い、診断を確定します。
(1)抗インフルエンザウイルス薬
発症後48時間以内に使用しなければ効果はないといわれています。
発症早期に抗インフルエンザ薬を投与することにより、重症化を防ぐことができるといわれています。
(2)安静加療
発症してから5日間、解熱してから2日間は、安静加療が必要です。
(3)予防接種
高齢者、基礎疾患がある患者、医療・福祉従事者などは「ワクチン接種」が推奨されます。10月下旬~12月中旬までに接種を行います。
(4)一般的な予防方法
感染症の基本となる、
- マスクの着用
- 手洗いの励行
を行うことが大切です。
スタンダードプリコーションである標準予防策を行うことで、感染症を広げない事が重要です。
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