バリアフリー・ユニバーサルデザイン

【❺ユニバーサルデザインの概念】自治体の4つの取り組みについて vol.663

2022-04-07

こんにちは💚 介護ラボのkanaです。今日は「福祉住環境」の中から『ユニバーサルデザインの概念』について、5回に分けて書いていきます。今回は最終5回目です!

4つの取り組みのそれぞれの課題とは?

Contents

1.自治体のユニバーサルデザインの取り組み
 1⃣意識・教育
 2⃣組織・情報
 3⃣実行
 4⃣財源

1.自治体のユニバーサルデザインの取り組み

今回は、自治体のユニバーサルデザイン取り組みに際しての主な課題として4つの項目「意識・教育」「組織・情報」「実行」「財源」についてまとめていきます!

1⃣意識・教育

「意識・教育」の面からは、下記の6項目が必要な課題となっています。

  • ユニバーサルデザインについての県民、事業者の理解が必要
  • ユニバーサルデザインが日本語としてこなれていない、言葉自体の説明から入らないといけない状況
  • ユニバーサルデザインがは規制すべき事業ではないので住民意識をいかに高めていくかが課題
  • ユニバーサルデザインの定義の講義、狭義の線引きが難しい
  • 流行に左右されずに言葉の意味を伝える継続した施策が必要
  • 福祉のまちづくりとの差異を明確にすることが難しい

2⃣組織・情報

「組織・情報」の面からは、下記の3項目が必要な課題となっています。

  • ユニバーサルデザインに関する専任の部署がない、専任のスタッフがいない
  • ユニバーサルデザイン施策は全庁的な取り組みであり、そのためのしくみづくりが重要、ユニバーサルデザインは部局横断的な取り組みが不可欠だが、組織上それが困難
  • 庁内でユニバーサルデザインに関する情報が共有出来ていない

3⃣実行

「実行」の面からは、下記の4項目が必要な課題となっています。

  • ユニバーサルデザインの理念は理解できても行政での具体化手法は難しい
  • 啓発を重ねることでユニバーサルデザインの考え方が重要であると理解しても各部門での実行に結びつかない
  • ハートビル法、福祉のまちづくり条例から出発しているが、公共施設としてユニバーサルデザインをどこまでできるかはこれからの課題
  • ユニバーサルデザイン施策の展開には地域活動が不可欠だが、市町村や市民団体との協働が不足している

4⃣財源

「財源」の面からは、下記の3項目が必要な課題となっています。

  • 自治体財政が悪化しており、「新たな概念=新たな予算」に拒否感が漂っている
  • ユニバーサルデザインを考慮すると行政、企業などにコスト・アップのイメージがある
  • 費用対効果が得られないとの考えが強い

今回は、「ユニバーサルデザインの概念」の最終回ですが、自治体が抱えている4つの項目についてまとめました。次回は、ユニバーサルデザイン政策大網に書いていきますので良かったら見に来て下さい!

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kana

はじめまして(^-^)/ 介護ラボのカナです。2020年6月ブログ「kanalog(カナログ)」を開設
介護の専門学校で学んだ知識をベースに、現場ではなかなか得られない”理論的な視点”や”根拠ある介護”を中心に発信、これまでに820記事以上を筆跡してきました。
ブログの8割は、専門学校で得た知識のアウトプットが中心。ADL/ボディメカニクス・高齢者心理など、介護の基礎から応用場で幅広く取り上げています。
社会人経験を経て介護の道へ転身し、介護福祉士・環境福祉コーディネーター2級を取得。 回復期リハビリ病院2年勤務し、現在はテレワーク勤務をしています。
辞書型ブログの運営や、外部メディアへの協力など、活動の幅も広がっています。 「介護職として長く働きたい」「もっと学びながら成長したい」トンな思いを持つ人たちへ、小さなヒントや確かな知識を届けていけたらうれしいです。

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