【❷認知症が排泄に及ぼす影響】排泄に関する5つのケアとは? vol.503

こんにちは 介護ラボのkanaです。今日は「認知症の理解」の中から『認知症の人への排泄のケア』について、昨日と今日の2回に分けて書いていきます。

弄便とは??

Contents

1.排泄後のケア
2.排泄状況の確認
3.その他排泄に関する5つのケア
 1⃣頻繁にトイレの訴えがある
 2⃣尿など汚れた衣類を隠す
 3⃣トイレ以外の場所で排泄する
 4⃣紙パンツやおむつの中の便を触る(弄便)
 5⃣立って排尿するため(男性)トイレ内が汚れる
4.まとめ

1.排泄後のケア

認知症の人は、失行によりトイレットペーパーが自分では取り出せないため陰部が拭けない、流すためのレバーやボタンが分からないため排泄物を流せないといった後始末が出来ないことがあります。

さらに、元通りに下着やズボンを履くといった衣類操作が難しいことも多々あります。

トイレットペーパーをあらかじめ介護者が用意し手渡すなどをし、流し方が分からない場合は、レバーやボタンが分かるように紙などに表記し貼ることも有効です。

衣類操作が難しい場合は、操作しやすい衣類の工夫をすることが重要です。そのうえで、どうしてもできないことは介護者が介助します。

2.排泄状況の確認

認知症の人からは、実際に排泄があったかどうか、ましてや排泄物の状態(便の硬さや大きさ、尿の色など)を、明確に教えてもらえないことがあります。

羞恥心への配慮が足りない聞き方をするなど確認方法に問題があり、教えてもらえない場合もあります。排泄の後始末や衣類操作をしているうちに忘れてしまうことも多々あります。

介護者が適宜、排尿や排便の状態を確認し、健康状態の把握に努めることも重要です。

3.その他排泄に関する5つのケア

1⃣頻繁にトイレの訴えがある

認知症の人は、さっきトイレに行ったばかりなのに、また行きたいと頻繁に訴えがあり、誘導しても排泄がないことがあります。

原因として、

  • 「トイレが間に合わずに失敗してしまうのではないか」
  • 「トイレの場所が分からない」
  • 「今いる場所自体がどこなのか認識できない」

といった不安感が募った心理状態から起こります。

しっかりと関りを持ち安心してもらうことや、孤独感を軽減する取り組みで改善することが多くあります。

ただ、泌尿器などに問題が起こっていても認知症の人はその不快感を適切に訴えることが出来ない場合もあります。あまりにも頻繁にトイレの訴えがある場合は、医療職へ情報提供します。

2⃣尿など汚れた衣類を隠す

認知症の人は、失禁した下着などをタンスなどにしまいことがあります。排泄を失敗した事に大きなショックを受けた羞恥心からの行動です。絶対に注意や否定をしてはいけません。

そういった場合は、

  • 「汚れたものはここに入れる」

と表記した蓋つきのバケツを用意するなどして、タンスに入れなくてもよい環境を作ります。

それでも、しまい込む場合には、本人の羞恥心に最大限配慮し、そっと取り出して洗濯にまわします。

3⃣トイレ以外の場所で排泄する

認知症の人は、トイレの場所が分からない見当識障害等で、トイレ以外の場所で排泄することがあります。あるいは、洗面台を便器だと勘違いして排泄してしまうこともあります。

決して注意や叱責したり、驚いて大声で騒ぐなどしてはいけません。

まずは、トイレの場所をわかりやすくすることが重要です。

また、タイミングをはかって誘導します。トイレに行きたい仕草があればすぐに誘導します。

廊下や部屋の隅など、特定の場所で排泄する場合、バケツやポータブルトイレを置いておくことが有効です。洗面台と表記した紙を貼るなどして、トイレと識別できるようにします。

4⃣紙パンツやおむつの中の便を触る(弄便)

認知症の人は、紙パンツやおむつに出た自分の便の不快感を取り除こうとするため手で触ることがあります。さらに、今度は手について便の不快感を取り除こうと壁などに擦り付けたりすることがあり、この行動を『弄便(ろうべん)』と呼びます。

原因は、紙パンツなどに便が出ることです。

  • 排便パターンを探り
  • 適切にトイレに誘導し
  • トイレで排便できるように

します。

また、下痢が紙パンツなどに出ている場合は、その原因を探るとともに、医療職へ情報提供します。

5⃣立って排尿するため(男性)トイレ内が汚れる

認知症の男性で立って排尿する習慣がある人に、洋式便座に座って排泄するよういくら注意してもその行動は修正できません。そのため、いつも便器や周りを汚すことがあります。

小便器があれば誘導することも有効ですが、洋式便座しかない場合、便器に近づくように足元へ立つ位置の目安となる「テープを貼る」、便器の周りに尿が飛び散っても「吸収してくれる製品を活用する」など、環境を工夫することが有効です。

4.まとめ

昨日は、「排泄のケア」と「排泄行為のケア」について書きましたが、今回は、「排泄後のケア」についてまとめました。排泄行為は、単に生命活動で生じた体内の老廃物を体外へ放出するだけでなく、「尊厳」そのものと言っても過言ではありません。人間らしい排泄を支援することは、その人の尊厳を守ることでもあり重要なケアになります。

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