福祉住環境整備

【①排泄動作】住環境整備の留意点と3つのアプローチ方法 vol.186

こんにちは 介護ラボ・カナログのカナです。今日は福祉住環境の中から「排泄動作」について、今日・明日の2回にわけて書いていきます。

排泄に伴う住環境整備の配慮について

Contents

1.動作から見た住環境整備の留意点
 1⃣トイレの移動動作
 2⃣扉の開閉動作
2.トイレ内の移動動作
 1⃣歩行が自立している場合
 2⃣介助が必要な場合
 3⃣自走用車いすの場合
  ❶側方アプローチ
  ❷前方アプローチ
  ❸横方向アプローチ
 4⃣介助用車いすの場合

1.動作から見た住環境整備の留意点

トイレは改造希望が多い場所の1つです。排泄行為が自立すれば在宅生活も円滑に行えます。排泄行為の自立の可否は「人間の尊厳」に大きく関わることを認識し、移動方法や設備機器の選択方法をまとめていきます。

1⃣トイレの移動動作

高齢者は一般的にトイレの使用頻度が高いため、寝室とトイレの距離を出来るだけ短くして、移動しやすくします。寝室からトイレの出入り口までの距離がおおよそ4mを超えると、高齢者には遠いという感じを与えます。トイレと寝室を隣接させたり、寝室から直接トイレに行ける間取りにするとよいです。

高齢者や障害者の排泄行為を把握することがまず重要になります。本人の悩みや要望を出来るだけ引き出し、把握することが大切となります。十分な配慮がなされないと、次第に排泄行為をベッドの周辺で行うようになり、寝たきりの生活を誘発するようになるので注意が必要です。

2⃣扉の開閉動作

●引き戸にすると、開閉動作が容易になります。開き戸の場合は必ず外開きにします。
●戸の有効幅員:通常は600mm程度ですが、800~850mm程度(取り付け寸法:柱芯ー芯距離1,000mm)としたものもあります。

2.トイレ内の移動動作

1⃣歩行が自立している場合

  1. 歩行可能で、排泄行為が自立している場合は、間口750mm×奥行き1,200mm(壁芯ー芯距離で、間口910mm×奥行き1,365mm)程度の通常のトイレスペースでも使用できます。
  2. 奥行きの有効幅員が、1,650mm(壁芯ー芯距離1,820mm)程度あれば、ゆったりと立ち座り動作が行えます。
  3. 将来の介助スペースを考慮しておくときは、トイレ内に洗面カウンター(間口が狭い場合は手洗いカウンター)を設けておき、必要な時に取り外して使用する方法もあります。

2⃣介助が必要な場合

  1. 介助が必要な場合、便器側方や前方に、500mm以上の介助スペースを確保します。その際のスペースは、間口1,350mm×奥行き1,350mm(壁芯ー芯距離1,515mm四方)となります(木造住宅の場合)。
  2. トイレの間口を広く確保したい場合は、便器は中央に置かず、どちらか一方の壁に寄せて設置します。左右どちらから介助を行えば適切かを、対象者と介助者で相談することが大切です。

3⃣自走用車いすの場合

自走用車いすで自立して便器へアプローチする場合は、車いすのアプローチ方法及び移乗方法に適した便器配置と出入口の位置、必要なトイレスペースを確保します。

❶側方アプローチ

便器の側方又は斜め前方から、車いすを便器に近付けます。標準的なトイレスペースは、間口1,650mm×奥行き1,650mm(壁芯ー芯距離1,820mm×1,820mm)の広さです。いずれのアプローチでも、出入り口から車いすを直進させて、便器と直角に近い配置になるように、あらかじめ出入口位置と便器配置を考慮すると、狭いトイレスペースでもアプローチは可能になります。

❷前方アプローチ

便器の正面からアプローチする時は、便器の前方に一般的な自走用車いすの全長1,100mmのスペースが必要になります。この場合、トイレの奥行きは最低でも1,800mm必要となります。

❸横方向アプローチ

便器と平行に車いすを近づけて移乗する場合は、便器の側方に車いすの移動スペースとして800mm程度を保つ必要があります。便器と出入口の配置は、本人とよく相談して設定します。

4⃣介助用車いすの場合

  1. 車いすスペースのほかに介助スペース(便器側方と前方に500mm以上)が必要なため、間口1,650mm×奥行き1,650mm(壁芯ー芯距離で1,820mm×1,820mm)を確保することが望ましい。
  2. 便器正面からのアプローチでは、便器側方の幅を拡張する。
  3. 広いスペースを確保できない場合は、車いすから便器に移乗させた後で、介助者が車いすを移動させ、排泄後に車いすを改めてセットします。

気になるワードがありましたら、サイドバー(携帯スマホは最下部)にサイト内検索があります。良かったらキーワード検索、もしくは下記をクリックしてみて下さい(^▽^)/

ADL QOL グループホーム ケーススタディ コミュニケーション ノーマライゼーション バリアフリー ブログについて ユニバーサルデザイン 介護の法律や制度 介護サービス 介護予防 介護保険 介護福祉士 介護福祉職 他職種 住環境整備 入浴 入浴の介護 医行為 喀痰吸引 地域包括ケアシステム 多職種 尊厳 感染症 支援 施設 権利擁護 社会保障 福祉住環境 福祉住環境整備 福祉用具 経管栄養 老化 脳性麻痺 自立支援 視覚障害 認知症 誤嚥性肺炎 障害について 障害者 障害者総合支援制度 障害者総合支援法 食事 高齢者


人気ブログランキング

にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村

に参加しています。よかったら応援お願いします💛

Twitterのフォローよろしくお願いします🥺





  • この記事を書いた人
  • 最新記事

kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

-福祉住環境整備
-, , ,