こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。今日は「発達と老化の理解」の中から『高齢者に多い悪性新生物・肺がん』について書いていきます。
原発性肺がんと転移性肺がん
Contents
１．肺がん
1⃣概要
2⃣原因
3⃣症状
（１）６つの呼吸器症状
（２）一般的症状
4⃣治療
１． 肺がん
人間の身体は、およそ60兆個の細胞で出来ています。悪性新生物（悪性腫瘍）であるがんは、正常な細胞の遺伝子に傷がついて出来る異常な細胞の塊です。がんにより亡くなる人は1981年（昭和56年）から、亡くなる率のトップになっています。また年齢階級別を見ると、男女ともおおよそ60歳代から増加し、高齢になるほど高くなっています。がんの部位別にみた亡くなる順位は、胃がん→肺がん→大腸がんが上位を占めています。今日は「肺がん」についてまとめていきます。
1⃣概要
肺がんとは、気管支や肺胞の細胞が何らかの原因でがん化したものをいいます。「原発性肺がん」と「転移性肺がん」に分けられ、原発性肺がんは、日本のがん亡くなる率の第１位になり、年齢別にみると40歳代後半から増加し始め、高齢になるほど高くなり、男性は女性の２倍以上になっています。
- 原発性肺がん：肺から発生したがんのこと。
- 転移性肺がん：他の臓器（乳がんや大腸がんなど）から転移した肺がんのこと。
さらに、他の人のタバコの煙を吸うこと（受動喫煙）も、周囲の人にとって肺がんになる危険性があり、社会問題になっています。
2⃣原因
肺がんの危険因子は、
- 喫煙
- 職業的暴露
- 大気汚染による原因物質の吸入
などがあります。
今回は、最も重要な「喫煙」について・・・
喫煙者は、肺がんになるリスクが約４倍高いといわれています。タバコは植物の葉を加工して作られた嗜好品ですが、約60種類の発がん物質を含んでいます。
タバコに含まれている発がん物質が体内に入ると、遺伝子のエラーが起こりやすくなり、肺がんを起こすといわれています。
- 発がん物質とは？
-
4000種類以上の化学物質が含まれています。そのうち、ベンゾビレンやニトロサミンなどがあります。
3⃣症状
肺がんの発生部位により症状が異なります。早期では殆ど無症状になります。
（１）６つの呼吸器症状
呼吸器症状は、
- 咳
- 痰
- 血痰
- 喀血
- 喘鳴
- 呼吸困難
などがあります。
これらの呼吸器症状は、日常生活動作であるADLの制限や、心理的不安感を生じることに繋がりかねません。
（２）一般的症状
一般的な症状として、「食欲低下」「体重減少」「全身倦怠感」などがあります。
4⃣治療
薬物療法である抗がん剤は、化学物質を用いた治療法で、がん細胞の増殖を抑えるもの、がん細胞の分裂を阻害するものなどがその作用になります。例えば、肺がんには「シスプラチン」や「カルボプラチン」などが使用されます。
薬物療法のほかに、手術や放射線療法などがあり、症状によって治療方法が異なります。
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