障害の理解

【❶発達障害とは?】発達障害は法律上精神障害に含まれる vol.270

2021-03-10

こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。今回は、『発達障害』について、4回に分けて書いていきます。

✅介護ラボのトップページ(介護について色々なカテゴリーをまとめています)

✅介護ラボ・辞書のトップページ

発達障害の定義とは??

発達障害とは

発達障害とは

発達障害は、2004年(平成16年)12月に成立し、2005年(平成17年)4月に施行された**「発達障害者支援法」**において、法律上の定義が設けられました。

発達障害者支援法では、発達障害を**「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であって、その症状が通常低年齢において発現するもの」**と定義しています。

その後、2016年(平成28年)に同法が改正され、社会的障壁の考え方や、ライフステージを通じた切れ目のない支援、関係機関の連携などがより明確にされました。

※参照:文部科学省・厚生労働省「発達障害者支援法」より

発達障害者支援法の定義には、

  • 自閉症
  • 学習障害
  • 注意欠陥多動性障害

などの代表的なタイプがあげられていますが、その他にも数十のタイプが含まれています。

WHOの発達障害統計分類

WHO(世界保健機関)の国際疾病分類は、従来のICD-10からICD-11(国際疾病分類第11版)へ改訂され、2022年1月から正式に発効しています。

ICD-11では、発達障害に関連する疾患は主に**「神経発達症群(Neurodevelopmental disorders)」**として分類されています。例えば、自閉スペクトラム症(ASD)は「6A02」、**注意欠如多動症(ADHD)は「6A05」**などに分類されています。

※参照:WHO(世界保健機関)「International Classification of Diseases 11th Revision(ICD-11)」より

「ICD(国際疾病分類)」

他の『ICD(国際疾病分類)』記事はこちらから・・・
【①精神障害とは?】障害の原因について3つの古典的分類(6種類) vol.264

発達障害の「発達」は、発達期(低年齢)から何らかの脳機能障害が考えられる特徴的な行動が見られるという意味で用いられているものです。適切な理解と配慮や支援等があれば、円滑な日常生活や社会生活を実現することが出来ることがあります。発達しない障害という意味ではありません。

発達障害の法的位置づけ

日本において「障害」は、障害者企保運法など障害福祉関連の法律で、大きく分けて

  • 身体障害
  • 知的障害
  • 精神障害

の3つに分類されており、発達障害は精神障害に含まれます。

発達障害の法的位置づけ

障害者手帳や障害年金、障害者雇用など、障害者に向けた様々な制度では「精神障害」の枠組みを活用します。例えば、診断書の様式も精神障害者用を使用します。

ただし、身体障害や知的障害を併せ持つ発達障害者もいますので、その場合は身体障害者手帳や療育手帳(知的障害者向けの障害者手帳)の交付を申請する場合もあります。

「介護ラボ」の人気の記事 
介護に困ったときに知っておきたいこと(相談窓口・手続き) 
介護保険で利用できる『7つの介護予防プログラム』を使って自立した生活を継続しよう! 
【ピアジェ、エリクソン、ハヴィガースト】発達段階と発達課題 vol.77  
【比較】エンパワメントとストレングスとは?介護福祉職による支援方法 vol.45  
【老年期】ハヴィガースト、エリクソン、ペック、レヴィンソン、バルテスの発達理論 vol.283  
【介護福祉の基本理念・ポイント3つ】最も大切な理念とは? vol.8  
【障害受容の5つの段階】障害者を取り巻く4つの障壁(バリア)vol.49  
【発達理論】ピアジェ、エリクソン、バルテスの発達論を理解する vol.76  
【アセスメントの3つの視点】情報の解釈、関連付け、統合化とは? vol.195 

発達障害の定義

✅発達障害の定義
◉ 広汎性発達障害(自閉症、アスペルガー症候群等)
◉ 学習障害
◉ 注意欠陥多動性障害等
➡ 通常、低年齢において発現する脳機能の障害
(発達障害者支援法第2条)

※ICD-10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)のF80~F98に含まれる障害
※参照:2005年(平成17年)4月1日 文部科学事務次官・厚生労働事務次官連名通知

【ICD-11(WHO)】
ICD-11(国際疾病分類第11版)は、2019年(令和元年)5月のWHO総会で採択され、2022年(令和4年)1月1日に国際的に発効しました。

日本でもICD-11の導入に向けた準備が進められており、2025年(令和7年)5月に日本語版のICD-11が公表されています。

ICD-11では、発達障害に関連する疾患は主に**「神経発達症群(Neurodevelopmental disorders)」**として分類され、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如多動症(ADHD)などが含まれています。

※参照:厚生労働省「ICD-11(国際疾病分類第11版)」、WHO「ICD-11」より

F80-F89 心理的発達の障害

  • 広汎性発達障害(自閉症、アスペルガー症候群)
  • 特異的発達障害(学習障害)など

F90-F98 小児(児童)期及び青年期に通常発症する行動及び情緒の障害

  • 多動性障害(注意欠陥多動性障害)
  • その他、トゥレット症候群、吃音症など

社会の動向

社会の動向

2007年(平成19年)12月、国連総会において、毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」とすることが決議されました。

世界自閉症啓発デーは、自閉症について世界中の人々の理解を促進することを目的としており、国連加盟国などに対して、自閉症への理解を深めるための取り組みを行うことが呼びかけられています。

日本でも、世界自閉症啓発デーに合わせて、4月2日から8日までを「発達障害啓発週間」として、自閉症をはじめとする発達障害への理解を深めるための啓発活動が行われています。

※参照:国際連合「World Autism Awareness Day」、厚生労働省「世界自閉症啓発デー・発達障害啓発週間」より

日本では、厚生労働省や日本自閉症協会、日本発達障害福祉ネットワークなどの官民合同で立ち上げた世界自閉症啓発デーは、日本実行委員会が4月2日から8日を発達障害啓発週間と決定し、東京タワーのブルーライトアップやシンポジウムなどを行っています。

発達障害者数

2014年(平成26年)に内閣府が実施した「母子保健に関する世論調査」では、発達障害について「知っていた」とする人の割合は87.0%**でした。

また、2014年(平成26年)の厚生労働省「患者調査」では、診断やカウンセリングなどを目的として医療機関を受診した発達障害者は約19万5千人とされ、発達障害者支援法が制定される前の2002年(平成14年)の約3万5千人と比較すると、大幅に増加していました。

※参照:内閣府「母子保健に関する世論調査(平成26年7月調査)」、厚生労働省「平成26年患者調査」より

⭐気になるワードがありましたら、サイドバー(携帯スマホは最下部)にサイト内検索があります。良かったらキーワード検索、もしくは下記をクリックしてみて下さい(^▽^)/

ADL QOL グループホーム ケーススタディ コミュニケーション ノーマライゼーション バリアフリー ブログについて ユニバーサルデザイン 介護の法律や制度 介護サービス 介護予防 介護保険 介護福祉士 介護福祉職 他職種 住環境整備 入浴 入浴の介護 医行為 喀痰吸引 地域包括ケアシステム 多職種 尊厳 感染症 支援 施設 権利擁護 社会保障 福祉住環境 福祉住環境整備 福祉用具 経管栄養 老化 脳性麻痺 自立支援 視覚障害 認知症 誤嚥性肺炎 障害について 障害者 障害者総合支援制度 障害者総合支援法 食事 高齢者


人気ブログランキング

にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村

に参加しています。よかったら応援お願いします💛

Twitterのフォローよろしくお願いします🥺





Follow me!

  • X
  • この記事を書いた人
  • 最新記事

kana

はじめまして(^-^)/ 介護ラボのカナです。
2020年6月に「介護ラボ」を開設しました。
介護の専門学校で学んだ知識をベースに、介護の基礎から高齢者心理、ADL、ボディメカニクスなど、介護・福祉に関する情報を幅広く発信し、これまでに820記事以上を執筆しています。
介護福祉士・福祉住環境コーディネーター2級を取得し、回復期リハビリテーション病院で約2年間勤務しました。学んだ知識と現場での経験をもとに、「なぜそうするのか」という根拠や考え方も大切にしています。
現在は介護ラボのほか、介護ラボ・辞書の運営や外部メディアへの協力など、活動の幅を広げています。

介護・福祉を学んでいる人、現場で働く人、そして家族の介護について知りたい人へ。
「知っておくと少し見え方が変わる」「次にどうすればいいかが分かる」、そんな情報を届けていけたらうれしいです。

-障害の理解
-, ,