人間の理解

【パーソナリティの基礎】トマスの気質4タイプとは? vol.625

2022-02-28

こんにちは 介護ラボのkanaです。今日は「人間の理解」の中から『パーソナリティの基礎』について書いていきます。

自我の芽生えと形成について

Contents

1.パーソナリティの発達と人間関係
 1⃣パーソナリティの基礎
 2⃣自我の芽生え
 3⃣自我の形成
 4⃣気質と環境との相互作用
 ◉トマスの気質4タイプ
2.まとめ

1.パーソナリティの発達と人間関係

1⃣パーソナリティの基礎

エリクソン(Erikson,E.H.)によれば、人生最初の発達段階でもある乳児期の課題は「基本的信頼の獲得」であり、その課題達成に失敗すると「不信」という危機に直面するとされています。

この時期の子どもは、1人では何も行うことができません。

他者に依存しなければ、栄養の摂取や排泄の始末などを行うこともできない未熟な状態です。言葉を使って必要な訴えができるわけでもありません。

そこで、養育者(特に母親)が、子どもが発したサインである「泣く」「発声する」などをメッセージとして受け取って対応します。

子どもは、自分のサインを養育者が適切に反応してくれることで、自分を取り巻く環境が信頼できるものであるという感覚を形成します。

同時に、自分が発したサインが状況を変えた、例えば、

  • ミルクを飲むことができた
  • 濡れたおむつを取り替えてもらうことができた

という体験と通して、自分自身に対する信頼感も養っていくのです。

このような体験が「パーソナリティ」形成の基盤となって、自我の発達に大きく影響を及ぼします。

2⃣自我の芽生え

幼児期になると、これまで養育者に依存して生活していた段階から独立した自己を形成する段階へと移行します。

自分で出来ることが増え、排泄や食事、衣服の着脱などのしつけも始まる時期です。

これまでは自分の要求を優しく満たしてくれた養育者が、自分の行動を制限・禁止したり、やりたくないことを強要したりする存在となり、その結果として子どもは反抗期を迎えます。

「いや」と言って指示を拒否したり、言われたことと反対のことをしたりする反抗的態度が多くみられるようになるのがこの頃からです。

やがて子どもは、

  • 「自分で出来る」
  • 「自分でやる」

などの自己主張をするようになります。

このような行動・現象は、「自我の芽生え」であり、自我の発達に重要な意味を持ちます。

その一方で、保育園や幼稚園などの集団生活を通して、

  • 我慢する
  • 順番を待つ
  • きまり・ルールを守る

など、自己を抑制することも覚えていきます。

エリクソンによれば、幼児期前期の発達課題は「自立性の獲得」です。はじめは養育者からしつけとして行動を制御されていましたが、次第に自分の意思によって、子どもは自分の行動をコントロール出来るようになります。

この「自分で出来る」という体験は、子どもの自信となり、自分の力で行動することの充実感や、自分で何かを成し遂げたという効力感をもたらします。

3⃣自我の形成

中学生になる頃には、急激な身体的変化と共に、今までに経験したことのない自分自身への関心が生まれます。

また、知的な能力の発達に伴い、親や先生などの大人を客観的に見始め、批判したり、反抗的な態度を取ったりすることも出てきます。これが第2反抗期です。

この時期には、

  • 進学や就職などの進路の問題
  • 友達や異性との人間関係に関する問題
  • 性役割(性に対して社会が期待している行動)
  • 価値観の獲得

などを通して、「アイデンティティ(「自分とは何か?)」という自己同一性を確立し、社会化が進むと考えられています。

エリクソンは、同一性の獲得を青年期の発達課題としていますが、一度獲得されたアイデンティティは、その後の経験や置かれた立場によって、修正が加えられたり変化したりして、より成熟したパーソナリティへと発達します。

4⃣気質と環境との相互作用

エリクソンの発達段階説は、私たちのこころが一定の順序で発達していくことを示していますが、発達の順序は同じでも私たちのパーソナリティには個人差が見られます。

  • この個人差は、遺伝によって決定されるのでしょうか?
  • それとも、環境に決定されるのでしょうか?

生まれたばかりで環境からの影響をほとんど受けていない乳児にも、泣き方やそのタイミングなどの行動に個人差が観察されることがわかっています。

遺伝的、生物学的に規定されると考えられる個人差を、心理学では「気質」といいます。

トマス(Thomas,A.)らは、気質の類型を下記の4つのタイプに分類しています。

◉トマスの気質4タイプ
扱いやすい子(Easy children)
・割合:40%
・生活リズム:規則的
・特性:いつも機嫌がよく、環境の変化に適応しやすい。初めての経験にも積極的

扱いにくい子(Difficuit children)
・割合:10%
・生活リズム:不規則
・特性:泣いたり、ぐずったりしやすく、すぐ機嫌が悪くなる。新しい状況には消極的

エンジンがかかりにくい子(Slow to warm up)
・割合:15%
・生活リズム:規則的だが、活動水準が低い
・特性:全体的に反応が弱い。環境の変化に順応するのに時間が掛かる。新しい状況には消極的

その他の子(Others)
・割合:35%
・❶~❸以外の子どもは、この❹に分類される

2.まとめ

乳児期に観察される気質のタイプは成長していく中で、ずっと変わらない部分もあれば、成長と共に周囲の環境からの影響を大きく受け、変化する部分もあります。

つまり、個人が遺伝的に持つ気質と環境との相互作用の中で、パーソナリティは発達していくといえるでしょう。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
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