社会の理解

【①社会保障の基本】介護問題から社会保障のイメージを掴む vol.516

2021-11-11

こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのカナです。今日は「社会の理解」の中から『社会保障の基本』について6回に分けて書いていきます。今日は1回目です!

福祉生産の4類型

Contents

1.社会保障のイメージを掴む
 1⃣社会保障とは
 2⃣介護問題から社会保障のイメージを掴む
 ◉事例1
 (1)家族
 (2)市場
 (3)制度利用
 (4)ボランティア等
2.まとめ( 福祉生産の4類型

1.社会保障のイメージを掴む

社会保障というと、何だか難しく考えてしまうことが多いと思います。しかし、働いていたり、親が高齢になったり、結婚し子どもを持ったりすると、社会保障についてきちんとした知りたいと思うようになるのでないでしょうか? 今回は5回に分けて出来るだけわかりやすいように書いていきます。

1⃣社会保障とは

社会保障を知りたいと思うきっかけとして、現実に問題を抱える人を目の当たりにするという経験があげらえます。それまでは問題なく生活を送っていたとしても、

  • 介護
  • 子育て
  • 健康
  • 失業

などの不測の事態(=生活問題、生活上のリスク)が、他人事ではなくなるのです。

年齢を重ねるごとに、あるいは社会に出ることで、学生時代には想像もしなかった問題の多様さや大きさに不安を感じる機会が増加します。

実際に問題を抱えた人だけでなく、その時は安定した生活を送れている人ですら、数多くの問題に不安を感じ、その不安を少しでも和らげたいと考えることになります。

そこで、社会保障について知る必要性を実感するのです。

社会保障に対するマイナスイメージは、具体的な場面を想像することが困難なために起こっているとも言えます。具体的な場面を抜きにして、「障害者総合支援法における自立支援医療では…」と説明されても困ってしまいます。

そこで、次項では「介護問題からの事例」を用いることによって、具体的な場面を考えながら社会保障のイメージを掴めるようにしたいと思います。

2⃣介護問題から社会保障のイメージを掴む

次の事例を読んで、友人からの相談に対するアドバイスを考えていきます。

◉事例1
【事例1】

【事例1】
皆さんは介護福祉士になるために学校に通っている学生です。その皆さんに友人から相談がありました。相談内容は以下の通りです。

友人の83歳の祖父は数か月前まで健康でしたが、この2~3か月で介護が必要な状態になりました。現在は家族で何とか対応していますが、今後どうすればよいのか家族全体で悩んでいます。どのような方法があるのか、具体的な選択肢を教えて欲しいと頼まれました。

このような相談に対して、皆さんはどのように考えますか?

  • 家族で助け合って介護を行う
  • 介護保険施設(特別養護老人ホームや介護老人保健施設等)に入所する
  • 訪問介護・ホームヘルプサービスや短期入所生活介護・ショートステイなどを利用する
  • 家政婦を雇う
  • 近隣住民やボランティアにお願いする

この他にも選択肢はありますが、およそこのような選択肢になるのではないでしょうか。

これらの選択肢はその特性によって、

  • 「家族」
  • 「市場」
  • 「制度利用」
  • 「ボランティア等」

の4つに分類することが出来るので、次項で細かくまとめていきます。

(1)家族

その名の通り家族で介護を行います。事例では、祖母、父母、伯父、伯母(叔父叔母)あるいは相談者である友人本人もあり得るでしょう。

(2)市場

市場と聞いて良くわからなくても難しく考える必要はありません。皆さんが生活を送っている社会を想定してください。

皆さんは、普段お金を払うことで必要な物や欲しいものを手に入れています。事例では介護が必要なので、お金を払って介護を手に入れる、つまり家政婦を雇うことが該当します。

(3)制度利用

事例では、「介護保険施設」「訪問介護」「通所介護」「短期入所生活介護」が該当します。つまり、介護保険を利用することになります。

介護保険を通した介護サービスを利用することで原則1割(所得によって2~3割の場合もある)の費用負担でそれぞれのサービスを利用できます。

一見すると、家政婦と訪問介護には大きな違いが無いように思えるかもしれません。しかし、家政婦を雇う場合は全額自己負担になるのに対して、介護保険を通した介護サービスを利用する場合は原則1割の費用負担で済むことが大きな違いです。

(4)ボランティア等

近隣の住民に手伝ってもらったり、大学のボランティアサークルに依頼したりすることが該当します。無償であることがポイントになりますが、継続的利用が困難になることが多いといえます。

2.まとめ

ここまで介護の事例を用いて説明してきましたが、このような4つの分類を福祉生産の4類型と呼んだりもします。

ここでは介護に困った場合にどうするかという事例を用いましたが、介護に限らず、私たちが生活を送るうえで発生した問題に対して、制度を利用して対応する方法が準備されています。この制度が「社会保障制度」なのです。

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kana

はじめまして(^-^)/ 介護ラボのカナです。
ブロガー歴3年超(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士➡2023年1月~リモートワークに。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」・「介護福祉士」取得
◉福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
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