【終末期】呼吸困難や疼痛緩和時の医療と介護の連携 vol.332

こんにちは。介護ラボのkanaです。今日は「こころとからだのしくみ」の中から『終末期における医療と介護の連携』についてまとめていきます。

在宅酸素療法・HOTを行っている利用者の7つの観察ポイント

Contents

1.呼吸困難時の医療と介護の連携
 1⃣人工呼吸器を装着している利用者
 2⃣在宅酸素療法を行っている利用者
 ●観察の7つのポイント
 3⃣痰の吸引が必要な利用者
 ●日常生活の3つの留意点
2.疼痛緩和時の医療と介護の連携
 ●疼痛の5つ観察ポイント

1.呼吸困難時の医療と介護の連携

終末期の変化の1つである呼吸困難に対して、適切なケアを行うためには医療職と連携しながら観察のポイントを理解し、状態の変化に応じた迅速な対応が求められます。

呼吸は活動による影響を受けやすく、終末期では日常生活に伴う動作によっても呼吸困難になることがあります。

  • 入浴
  • 食事
  • 移動・移乗
  • 排泄

の時には特に注意深く観察し、状態変化に気付いた場合には、速やかに医師や看護師に連絡する必要があります。

呼吸状態と関連する観察

呼吸状態と関連する観察として、「息切れ」「チアノーゼ」「動悸」「発熱の有無」「痰の色や性状」「咳などの症状」にも注意することが必要です。

そして、どのような時に苦しくなるのか、生活動作と合わせて症状の変化を具体的に確認し、記録・報告することで、他の職種にも生活の中での変化の状況が伝わります。

呼吸困難は、身体的な苦痛のみならず、不安や亡くなることへの恐怖など、精神滝にも大きな影響を及ぼします。状態の悪化を早期に発見し適切に対応するためにも、観察のポイントを理解し、医療職と有効に情報を共有して連携することも大切な枠割です。

1⃣人工呼吸器を装着している利用者

人工呼吸器を装着している利用者

自分で呼吸が出来ない状態への医療処置として、「気管内挿管」や「気管切開」をして気道を確保し、『人工呼吸器』を装着する方法があります。介護福祉職は、人工呼吸器の操作等は行えませんが、人工呼吸器を装着している利用者の介護には関わります。そのためにも、観察やケアの留意点を理解し、状態の変化を早期に発見することや、適切な療養環境を整えることも大切な技術です。

気管内挿管や気管切開をしている場合には、言語でのコミュニケーションが困難となるため、意思疎通の方法について、本人・家族とケアチームでコミュニケーションの方法を具体的に話し合い、表情や身振りから利用者の様子を掴むように努めます。

また、常時観察が必要な状態では、家族の健康状態や疲労などにも配慮し、利用者の介護に影響を及ぼすことのないよう、介護支援専門員であるケアマネージャーやケアチームで話し合うことも必要です。

2⃣在宅酸素療法を行っている利用者

在宅酸素療法を行っている利用者

在宅酸素療法であるHOTは、在宅で継続的に酸素供給を行うことができ、慢性気管支炎や慢性閉そく性肺疾患であるCOPDなどの治療目的でも行われています。

在宅ではかかりつけ医や訪問看護師や管理・指導していますが、利用者や家族が正しく理解しているかを確認し、チームで共有することも大切です。

火災事故防止のために火元に接近していないかを注意することや、ほこりやダニが発生しないようにこまめに清掃するなど、感染予防のための環境整備も大切です。

また、呼吸の苦しさは亡くなることを連想し、恐怖心や不安が生じるため、在宅酸素療法を行っていることによる身体的な変化だけでなく、精神的な影響、家族の状況にも目を向ける必要があります。

●観察の7つのポイント

在宅酸素療法・HOTを行っている利用者の7つの観察ポイント

❶カニューレやマスクが外れていないか

❷チューブが折れたり圧迫されていないか

❸カニューレ・マスクの接触面や、耳介の皮膚状態(発赤や表皮剥離等)

❹自己判断で酸素の流量を変えていないか

❺利用者の不安や恐怖などの心理的な影響

❻家族への介護負担(健康状態、疲労、精神面)

❼禁煙が守られているか

3⃣痰の吸引が必要な利用者

痰の吸引が必要な利用者

気道内の分泌物を自力で出すことが難しくなると、窒息や感染予防のために痰の吸引が必要になります。

痰の主な吸引方法には、

  • 口腔内の吸引
  • 鼻腔からの吸引
  • 気管内吸引

があります。

喀痰吸引

痰の吸引は「医行為」ですが、2012年(平成24)4月から、社会福祉士及び介護福祉士法の一部改正により、介護職員等が一定の条件下で実施できるようになりました。

講義や演習、実地研修を受けるほか、実施の際は医師の指示書に基づき計画を作成し、看護師による指導・助言等も必要になります。

●日常生活の3つの留意点

痰の吸引が必要な利用者の日常生活での3つの留意点

❶痰が粘稠にならないように十分に水分補給する

❷痰による上気道感染や肺炎を防ぐために口腔ケアを励行する

❸吸引を実施するときは、感染予防の基本である手洗い・手袋・マスク・ビニールエプロンなどの標準予防策であるスタンダードプリコーションで行う

2.疼痛緩和時の医療と介護の連携

疼痛とは?

疼痛(痛み)とは、起き上がり、立ち座り、移動など日常生活動作が出来なくなるといった身体的な影響や、仕事や社会活動に参加できなくなるといった社会的な影響により、経済的にも影響を及ぼします。

また、疼痛による不眠や不安といった精神的な影響、亡くなることへの恐怖や罪の意識などのスピリチュアルな要因なども関連して、全人的な痛みとしてあらわれることを理解したうえで、疼痛の背景要因や疼痛の状況をアセスメントする必要があります。

終末期には、疼痛や食欲不振、吐き気、全身倦怠感、息苦しさなど、様々な身体症状を伴ることがあり、これらの苦痛が緩和されなければ利用者も家族も安心できず、在宅生活の継続に影響します。

介護福祉職は症状を観察するときに、どのような時に苦痛が増強・緩和されるのかを確認して記録します。疼痛に関してはモルヒネなどの鎮痛薬を使用している場合は、血圧の低下や呼吸への影響と合わせて、定められた時間通りの服薬を確実に行う必要性から、医師・看護師との連携が不可欠です。

加齢による副作用

一般的に、加齢に伴って腎臓による不要物の排泄と肝臓の代謝が遅くなるため、高齢者は薬剤の副作用が出やすく、痛み止めであるモルヒネによる傾眠や眠気、混乱が生じることもあります。

疼痛の症状と状態変化を意識して観察し、日常生活にどのような影響が生じているのかを介護福祉職の視点でアセスメントし、速やかに報告するなど医療職との連携が大切です。

●疼痛の5つ観察ポイント

疼痛の5つ観察ポイント

❶いつ(時間、どんな時)
❷どこが(部位)
❸どのように(種類)
❹どの位(強さ、程度)
❺日常生活への影響(生活のどの部分にどのように支障があるのか)

疼痛の症状をできる限り正確に観察することは重要ですが、本人にしかわからない痛みについて表現するのは難しいことです。利用者に痛みの度合いをたずねたり、医療職と情報共有するときに、痛みの強さを表す評価法を活用することで理解しやすくなります。

例えば、痛みの程度を「0~10」で評価する”Numerical Rating Scale:NRS”という手法があります。

本人の意思決定を支援するためには、多職種連携が大切です。

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