こころとからだのしくみ

【②最期のとき】家族の負担軽減とグリーフケアについて vol.329

2021-05-08

こんにちは。介護ラボのkanaです。今日は「こころとからだのしくみ」の中から『最期のとき』について書いて、昨日と今日の2回に分けてまとめていきます。

家族の最期を受容する5段階

Contents

1.家族が「亡くなること」を受容できるための支援
 1⃣家族の最期を受容する5段階
2.家族の負担軽減
3.グリーフケアとは?

1.家族が「亡くなること」を受容できるための支援

家族の様々な感情

終末期に大切な人が失われようとしている状況では、家族は深い悲しみと共に、「孤独感」「罪悪感」「葛藤や怒り」など、様々な感情を持ちます。そして、これまでの家族の歴史を振り返りながら、利用者を思い、残された時間を大切に過ごしたいと考えながら介護に向かいます。

大切な人を失った後も家族の悲しみは続きます。

亡くなった後、悲嘆を乗り越え、家族が再び自分の人生を歩んでいけるかどうかは、最期のときである終末期の関わり方が大きく影響します。

家族は医師の説明や、日々の暮らしの中で利用者が衰弱していく変化からも、最期のときが近づいていることを実感していきます。そして、その最期が避けられないものだと悟り、受け止め、心の準備をしていきます。

家族は何か変化が起こるたびに不安になり、迷い、揺れ動きます。そのような中で介護福祉職には、利用者同様に家族の気持ちを理解し支えていくサポートが求められます。家族は、

  • 「この先どのような変化が起こるのだろうか
  • 「急変したらどうしよう」
  • 「苦しい思いをさせるのではないだろうか」

など、様々な不安を抱えています。

また間近に迫る最期のときを悲しみながらも、利用者のために、

  • 「何かしてあげたい」

と強く願っています。

受容できるための援助

医師による病状説明を聞くことや、利用者の苦痛を緩和し、安楽に過ごさせるための介護を一緒に行うなど、家族が利用者の最期を受容できるための援助も大切です。

ターミナルケアでは、利用者だけでなく、家族も含め1つの単位としてケアする視点が大切です。看取りの介護を伝えるだけでなく、最期に向かっていることを家族が理解し、受け止め、準備できるよう、亡くなる準備の教育も大切なケアになります。

本人の望む最期を迎えられるように家族を支え支援することが「生の質」を高めることになります。家族にとって納得のできる最期とは、本人の気持ちを十分に尊重しながら、「出来る限りのことはやった」と思えるような見取りではないでしょうか。終末期は急な身体状況の変化に伴い、介護の負担も増大します。

家族の負担を軽減することは大切ですが、看取った後に家族が心理的な後悔をしないためにも、家族が十分お世話できたと思えるような状況を作る配慮も大切です。

1⃣家族の最期を受容する5段階

最期を受容する5段階

◉様々な感情
(孤独感・罪悪感・葛藤や怒り)
  ⇩
◉最期が間近なことだと実感
  ⇩
◉受容(心の準備)
  ⇩
◉亡くなった後の悲嘆
  ⇩
◉受容

2.家族の負担軽減

家族の負担軽減

在宅では、医師の往診や訪問看護を利用していたとしても、徐々に病状の重くなる利用者を家族は24時間気の休まる間もなく介護しています。家族にも営む日常生活があり、そのうえに利用者の介護をしています。

家族は自分たちの生活をつづけながら役割分担をするなど工夫し、それぞれが介護にかかわっています。終末期で利用者の症状が重くなると介護量が増え、身体的負担に加えて、精神的負担も増えてきます。

介護負担の軽減を考える時には、残される家族が後悔することのないよう、最期まで利用者へ関わることが出来るよう配慮することも忘れずに、介護福祉職は家族の希望を聞きながら援助を行う必要があります。

家族だけでは負担が大きい利用者へのケアを一緒に行うことで支援します。家族の思いを理解したうえで、疲労や健康状態に気を配りながら、その時の状況に合わせて臨機応変にサポートすることが望まれます。

家族はどれだけ献身的に介護しても、大切な家族を亡くした後の公開や自責の念があります。そのため、家族の介護負担を軽減するあまり、家族の

  • 「もっとそばに居れば良かった」
  • 「もっと介護できたのでは?」

などといった悔いが出来るだけ少なくなるよう、看取った後に家族が「十分やってあげられた」と思えるように、バランスを考えて関わることも大切になります。

ケアチームによるサポート

利用者の病状や症状とその対応などに関する不安に対しては、医師や看護師が24時間必要な時に対応してくれるという環境が整っていることが不安の軽減に繋がります。些細なことでも親身になって対応し、家族が納得できる見取りになるようケアチームによるサポートが必要不可欠です。

3.グリーフケアとは?

グリーフとは?

グリーフとは「亡くなる喪失感や、深い悲しみ、悲嘆、苦痛、嘆き」を意味します。

大切な人が亡くなってから、残された家族は喪失感や孤独感、絶望感といった深い悲しみに陥ります。亡くなった人を思い起こし慕う気持ち、寂しさやむなしさ、塞ぎ込んで何もやる気がしなくなるといった鬱的な状況や、自分を奮い立たせ何とか立ち直らなくては、という気持ちの間で揺れ動き不安定な状態になります。

また、親しい友人や親戚などの身近な存在が居ない場合では、大切な人を亡くした時の悲しみを自ら表に出すことが出来ずにいることもあります。

グリーフの症状には、

  • 寂しさ
  • やるせなさ
  • 孤独
  • 罪悪感
  • 無力感
  • 自責の念

などの精神的な反応や、

  • 睡眠障害
  • 食欲不振
  • 肩こり
  • 頭痛
  • めまい
  • 動悸
  • 疲労感
  • 胃腸症状
  • 下痢
  • 便秘
  • 血圧の症状
  • 白髪の急増

などの身体の違和感や不調などがあります。

また、何もやる気が起きなくなり、ぼんやりして生活リズムが崩れるといった日常生活への影響が生じます。

特に高齢者では、配偶者が亡くなった後、引きこもりや意欲低下からADLの低下(日常生活動作)して、要介護状態となることもあります。

このようにグリーフによって起こりうる反応や症状を理解し、家族が心を解放し十分に悲しみを表出できるような時間や場を設けることで、家族が悲しみを癒す機会を作ることが出来ます。

グリーフケアとは?

悲嘆感情を受け止め、残された家族が自分の生活を立て直す、本来の生活を取り戻すことが出来るよう、寄り添い、支えることが「グリーフケア」です。

また、亡くなった後の振り返りとして行う「デスカンファレンス」の場に家族も参加してもらうことで、チームとして喪失感や悲嘆感情を分かち合い、グリーフケアの役割を果たすことが出来ます。

家族が十分に介護することが出来たことの労いや、亡くなった本人が満足できたであろうことを、家族もケアチームの一員として振り返ることで「1人ではない」ことを感じることが回復の支えになることもあります。

1人ひとりにあったグリーフケア

人の価値観や家族の歴史などの背景が多様であるように、グリーフの反応やプロセスも一様ではありません。時間の経過や生活の変化に応じて、1人ひとりにあったグリーフケアを模索する姿勢が大切になります。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

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