こんにちは 介護ラボ・kanalogのカナです。今回は・・・
老化学説7つと遺伝子ブログラムのテロメアについて
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老化学説とは
古来、人間は不老長寿を願いそのために多くの努力を重ねてきました。
現在の医学や科学の発展の背景には、人々の不老長寿への強い願望があります。多くの高齢者はアンチエイジングや介護予防に強い関心を寄せているという事実は、不老長寿が今なお私たちにとって共通した願いであることをあらわしているといえます。
これまでいくつかの代表的な老化学説が取り上げられてきました。
これらの学説は、それぞれが独立してあるわけではなく、相互に関係していますが、全体を統一することができないまま今日に至っています。
7つの老化学説
- ✅7つの老化学説
- 1⃣消耗説
長年にわたって使用してきた生態の抗生物質や細胞が、年齢と共に摩耗して老化が生じるという仮説
2⃣免疫異常説
免疫細胞の機能低下により異常なたんぱく質が生じたり、誤って自己抗体が出来ることによって老化が生じるという仮説
3⃣フリーラジカル説
フリーラジカル(遊離基)が活性酸素になり、活性酸素がタンパク質が核酸などに障害を与えて、その蓄積によって老化が起こるという仮説
4⃣代謝調整説
細胞が代謝した結果、老廃物が細胞内に溜まり、細胞の機能が低下することによって老化が起きるという仮説。代謝スピードが速いと老化が進む。カロリー制限によって寿命が延長することの根拠仮説となっている
5⃣エラー仮設
DNAからRNAを経てタンパク質の合成にいたるまでの間にエラーが生じ、その積み重ねによって老化が起こるという仮説
6⃣プログラム説
遺伝子において老化がプログラムされていると考える仮設
7⃣テロメア説
細胞分裂の回数を規定する染色体の末端にあるテロメアによって老化が決まるという仮説
1⃣古典的な老化理論(遺伝子プログラムのテロメア)
数ある老化学説は、大きく2つに分けられます。
1つは、「自然崩壊説」
長い期間生きていくうちに細胞や臓器などがすり減って容量や機能が低下すると考える説
もう1つは「遺伝子プログラム説」
遺伝子的に老化が組み込まれているとする説
※下記に詳しく書いていきます!
『自然崩壊説』では、すべての物質がやがて消滅し、崩壊の方向に進むという原則に従って、人の身体も消耗、崩壊の方向に自然と向くと考えます。細胞もさまざまな原因で損傷が進むと、やがて自ら消滅していくことが分かっています。これに含まれるものに、
- 「消耗説」
- 「免疫異常説」
- 「フリーラジカル説」
- 「代謝調整説」
があります。
『遺伝子プログラム説』の根拠としいてテロメアが取り上げられることがあります。体細胞はその種類によって細胞分裂の限界がると考えられています(ヘイフリックの限界)。染色体にあるテロメアは細胞分裂ごとに短くなることから、細胞分裂の限界回数を決定していると言われています、そして老化の原因についてもテロメアによって細胞死がプログラムされていると考えられていました。しかし近年ではテロメアによる老化は、がん細胞などのように異常増殖する細胞を生じさせないための生体防御メカニズムと考えられるようになっています。
「テロメア」とは??
染色体の末端にある構造であり、細胞分裂のたびに少しずつ短くなる。染色体の複製にかかわっていると考えられている。
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2⃣統合理論の構築
「活性酸素」は細胞の構造物を傷つけ老化を進める物質と考えられています。
活性酸素は私たちが活動するためのエネルギーを生成するプロセス(エネルギー代謝)において、副産物としてつくられてしまいます。
そのためエネルギー代謝プロセスをより多く使うことによって活性酸素は増え、それだけ生体に悪影響を与えて老化を早める結果となります。カロリー摂取の制限がアンチエイジングに繋がるのは、カロリーを制限することによってエネルギー代謝プロセスを利用する頻度が減るため、老化を遅らせることが出来ると、このメカニズムから説明できます。
フリーラジカルをはじめ、テロメアの役割やアポトーシス(細胞が自ら死滅する現象)の意義の見直しが行われていく中で、現在はこれらの学説全体を括るような「統合理論」が模索されています。
老化に関係ある疾患の遺伝子研究を通して、どのような遺伝子が老化を規定しているのかも徐々に明らかにされつつあります。
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