認知症の理解

【❶高齢者ケア・聞き書き】介護現場での聞き書きの意味とは?? vol.401

2021-07-19

こんにちは。介護ラボのkanaです。今日は「認知症の理解」の中から『聞き書き』について、今日と明日の2回に分けてまとめていきます。

高齢者自身の人生の再評価

Contents

1.聞き書き
 1⃣介護現場での聞き書きの意味
 (1)人生を知ることで敬意や愛情が生まれる
 (2)教えてもらうことで立場が逆転する
 (3)高齢者自身の人生の再評価
 (4)形にすることで記憶を継承する

1.聞き書き

1⃣介護現場での聞き書きの意味

(1)人生を知ることで敬意や愛情が生まれる

介護現場では、介護福祉職は生活に不自由のある高齢者に、その都度適切な支援を行うと共に、高齢者が自らの人生をより豊かに自分らしく生きられるための環境をつくることも大切な仕事です。

では、どのような環境であれば高齢者は人生をより豊かに生きられるでしょうか??

いくつもの考え方があると思いますが、一番大切なことは、高齢者が1人の人間として尊重され、大切な存在として周りの人たちに受け入れられることだと思います。そこで役立つのが「聞き書き」です。

聞き書きとは?

聞き書きは、地域の暮らしを研究する民俗学の方法として実践されてきましたが、最近は学問の枠を超えて、福祉や地域づくりの現場等、とり広い分野で活用されています。また、医療・看護の現場では、終末期を迎えた患者へのターミナルケアとして取り入れているところもあります。

その人がどんな人生を歩んできたのか、どんな経験をしてきたのかを直接本人に語ってもらい、それを書き留め、冊子等の形にするのです。

聞き書きにより、高齢者の人生が立体的に浮かび上がってくると、高齢者への理解が深まると共に、その人が人生の大先輩に見えてきます。そこからその人への敬意や愛情が生まれてきます。

(2)教えてもらうことで立場が逆転する

高齢者は、介護現場では常に支援の対象者として見られています。でも、長い人生を歩んできた高齢者は、私たちに比べてより豊富な人生経験の持ち主です。

聞き書きをする時には、支援をするという立場からいったん離れて、人生の先輩に「教えてもらう」という立場で向き合ってみましょう。

高齢者が語る内容は、私たちが初めて聞くことや知らない事ばかりです。

「教えてもらう」という立場から、素直に驚いたり、わからないことは率直に訪ねてみると「そんなこともわからないのか」と言いながらも、きっとわかりやすく丁寧に教えてくれるはずです。

それによって、高齢者と介護福祉職との関係は、「支援されるー支援する」という関係から「教えるー教えられる」という関係に逆転します。

この関係性の逆転が、高齢者と、単なる支援者としてではなく、1人の大切な人間として向き合い、より関係性を深めていくきっかけになるはずです。

(3)高齢者自身の人生の再評価

自分の人生を文章にまとめたものを「自分史」といいますが、聞き書きが自分史と大きく異なるところは、聞き手と語りてとのやり取り、対話によって成り立っているということです。

自分の人生を振り返って言葉にしたり、意味づけたりするのは自分1人では難しいものです。聞き書きでは、聞き手である介護福祉職が高齢者に問いを発し、それに高齢者が答える形で進めていきます。その対話の中で高齢者自身は記憶の底に合った出来事を思い出したり、聞き手が、

  • 「すごいですね」
  • 「面白いですね」

と素直に驚くことで、自分の人生は結構面白いものだったのだと、人生を自ら再評価し、受け入れていくことにも繋がっていきます。

(4)形にすることで記憶を継承する

聞き書きは、「聞く」と「書く」とを組み合わせた言葉です。つまり聞いたこを書いて形にするということです。

多くの場合は、文章にまとめて冊子等にして、語った人に渡します。

また、大切なことは、冊子等の形にすることで、その人の思い出が他の職員や家族にも共有されていく、ということです。

高齢者の思い出を共有するというのは、支援のための情報として共有する、ということばかりではありません。むしろ聞き書きの意味合いとしてより大切なのは、1人の高齢者の記憶を家族や職員、そして次の世代に継承していくということです。

高齢者の思い出を共有するというのは、支援のための情報として共有する、ということばかりではありません。

むしろ聞き書きの意味合いとしてより大切なのは、1人の高齢者の記憶を家族や職員、そして次の世代に継承していくということです。いつかはこの世を去ってしまう人の記憶は形として残り、その人を思い出す手掛かりになったり、残された人が生きていく為の道しるべになったりするのです。

また、高齢者にとっては、自分が語ったことが形になることは、自分が生きた証を残す事であり、それが人生を最後まで前向きに生きていく力になっていきます。

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
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