発達と老化の理解

【呼吸器系】老化による機能の変化と生活への影響 vol.291

2021-03-31

こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。今日は「発達と老化の理解」の中から『老化による呼吸器系の変化』について書いていきます。

加齢による身体的変化

Contents

1.呼吸器系の機能の変化・生活への影響
 1⃣ガス交換機能の低下
 2⃣呼吸筋の筋量の低下
 3⃣呼吸機能に関連するその他の変化
 4⃣生活への影響

1.呼吸器系の機能の変化・生活への影響

1⃣ガス交換機能の低下

ガス交換

肺胞(肺の中で気管支が枝分かれ送り返しその末端がブドウの房のようになった袋状の部分)における血液とのガス交換を外呼吸といい、血液と組織の間で酸素と二酸化炭素の交換を行うことを家呼吸といいます。

加齢に伴い肺胞の数の減少、肺胞の弾力性の低下が見られます。そのため酸素と二酸化炭素のガス交換機能が低下し、血中酸素分圧が低い状態になり、運動時の息切れなどが起こります。

血中酸素分圧とは?

動脈血酸素分圧(PaO2)のこと。動脈血中にある酸素の量を示している。

2⃣呼吸筋の筋量の低下

呼吸に必要な筋肉を呼吸筋と言います。呼吸筋は、

  • 横隔膜
  • 大胸筋
  • 僧帽筋
  • 胸鎖乳突筋
  • 腹筋

などです。

呼吸筋の筋量の低下

加齢と共に全身の筋量が減少してくると、呼吸筋の筋量も減り呼吸する筋力も低下します。これにより肺での酸素と二酸化炭素の交換(換気)が上手くいかなくなります。さらに痰を出すには腹圧を掛ける必要がありますが、筋力の低下により力が入らず、痰が出しにくくなることもあります。

3⃣呼吸機能に関連するその他の変化

呼吸機能に関連するその他の変化

加齢と共に姿勢は前かがみになります(前傾姿勢)。脊柱が前屈し胸郭の前後径が広がります。そのため横隔膜がピンと張られた状態に変形し、収縮により上下運動が制限されます。

息を大きく吸ったり、吐いたりすることに影響し、呼吸が浅くなりがちです。また肺活量も減少し、予備力の低下も加わり、軽い運動でも息切れが生じやすくなります。

4⃣生活への影響

生活への影響

呼吸機能や酸素飽和度の低下によって、運動時の息切れが起こります。長時間の歩行が困難になり、途中で休憩しながら歩くようになります。

また、呼吸運動の制限によって動作時の息切れや呼吸困難が生じ、努力性の呼吸による疲労感も見られます。さらに食事を摂取すると胃が膨大し、横隔膜が圧迫されて呼吸運動が妨げられるため、直後に息苦しさを訴えることもあり、咳嗽反射も低下します。

咳嗽反反射は?

咳嗽とは咳のことをいいます。異物が気管に入り込んだ際に強く呼気を出すことで異物の喀出する生体防御反応のことである。

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kana

はじめまして(^-^)/ 介護ラボのカナです。
ブロガー歴3年超(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士➡2023年1月~リモートワークに。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」・「介護福祉士」取得
◉福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

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