障害の理解

【③精神障害とは?】特性に応じたストレングスモデル vol.266

2021-03-06

こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。今回は『精神障害』について、今回と次回、次々回の3回に分けて書いていきます。

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精神障害の特性に応じた支援

障害の特性に応じた支援

精神障害のある人に対する支援は世界的に長らく入院医療が中心でしたが、現在多くの国では地域支援が支流となっています。日本は精神科病床数が依然として非常に多いという問題を抱えています。しかしながら、新しく入院する患者の入院期間は徐々に短くなっており、地域移行が緩やかに始まっています。

障害者総合支援法では、障害のある人が地域で安心して暮らし続けられるよう、さまざまな支援が行われています。

そのひとつが「地域相談支援」で、主に次の2つがあります。

  • 地域移行支援:精神科病院や障害者支援施設などから地域生活へ移行するための相談や支援
  • 地域定着支援:地域で一人暮らしなどをしている人に対し、常時の連絡体制を確保し、緊急時の相談や必要な支援を行うもの

現在はさらに、精神障害の有無や程度にかかわらず、誰もが地域の一員として安心して自分らしく暮らせるよう、

✅医療

✅障害福祉

✅介護

✅住まい

✅就労

などを包括的に支える**「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」の構築が進められています。

また、うつ病などのメンタルヘルス不調によって休職している人の職場復帰を支援する「リワーク(復職支援)」もあり、医療機関や地域障害者職業センターなどで、それぞれの状況に応じた支援が行われています。

精神障害のある人を支援するときに大切なのは、

❶ その人の生活背景や希望、強みを理解すること

❷ 本人との信頼関係を築くこと

❸ 医療・福祉・就労・住まいなど、必要な支援を組み合わせること

です。

病気や障害だけを見るのではなく、「その人が地域でどのように暮らしたいのか」を中心に考えながら、必要な支援につなげていくことが大切です。

1⃣本人の希望や長所に着目する

本人の希望や長所に着目する

精神障害のある人の心理面・身体面・生活面の問題は1人ひとり大きく異なります。また、精神障害の発症は若い年代で多いことから、学校で教育を受ける機会や働く機会を失っている人が珍しくありません。さらに、精神障害のある人とその家族は、周囲の人からの偏見や差別に苦しんだ経験を持つ人も多くいます。

支援者には、診断名によって精神障害のある個々人をカテゴリー化することではなく、

  • どのような事で過去に困ったのか
  • どのような夢や希望を持っているのか
  • どのような長所(性格、能力、環境、関心など)があるのか

などを、精神障害のある人と一緒に探すことが求められています。

2⃣良い関係を築く

良い関係を築く

精神障害のある人の支援で非常に重要な事は、彼らとの関係性です。精神障害のある人の中には、症状やこれまでの経験から自分の意見を上手に伝えることや、自分の希望や目標を整理することが苦手な人がいます。支援者が精神障害のある人と信頼関係を築くためには、彼らの長所に焦点を当てながら支援者が代わりとなって物事を行うのではなく、彼らが自分自身で物事を決め実行出来るようにかかわる必要があります。

3⃣ストレングスモデル(長所の例)

ストレングスに応じた支援

精神障害のある人の支援の基本は、彼らの希望する人生や目標に進む過程を伴走することにあるといえます。このような支援を実行するには、施設内での集団療法を中心とした支援では難しく、訪問型の個別支援が必要とされています。

様々な支援を提供する

1⃣医療サービスと福祉サービス

医療サービスと福祉サービス

現在の日本では、精神障害のある人に対する治療や支援は、精神科病院やクリニック、そして精神科デイケアや精神科訪問看護など関連する医療サービスと、障害者総合支援法に基づく福祉サービス、例えば居宅介護、生活訓練、就労移行支援、就労継続支援などの2つに大別されます。

上記のサービスには精神障害者保健福祉手帳や障害年金、自立支援医療などが利用されています。

本来、精神障害のある人の治療や支援は、医療サービスと福祉サービスがセットとなり、包括的なニーズに対応できるものであることが望ましいとされています。

具体的には、医療的な支援だけでなく、精神障害のある人の中心としたケアマネジメントを通じて、其々のニーズに応じて、

  • 住まいの支援
  • 日常生活の支援
  • 関連制度の利用
  • 仕事の支援
  • 家族の支援
  • 意思決定支援

など、幅広い支援を行うことが期待されています。1つの機関がこれらの支援をすべて行う場合もあれば地域で連携して行う場合もあります。

2⃣ピアサポート

ピアサポート

近年、精神障害のある人への支援における社会資源の1つとして、ピアサポートや自助グループといわれる同じような障害を持つ仲間同士の支援が重要とされています。ピアサポートには、既にある制度の中で行われるものから、制度とし全く反映されていない活動の中で行われるものまでさまざまな形があります。

現代の制度の中で、事業所の職員として働くピアサポーターやピアスタッフは、自身の人生の経験、病の体験、サービスを利用した体験など様々な経験を他の精神障害のある利用者と共有することで利用h差の生活を支援します。

自助グループである患者会や断酒会などでは、同じような障害を持つ仲間同士が集まり、その経験や苦悩を共有します。その中で仲間同士で支え合い、時に自分では気づかない自身の可能性をお互いに引き出すこともあります。

自助グループは障害のある人によって組織・運営されます。ピアサポートや自助グループ自体の目的や活動内容、そして参加する人の目的は様々であり、治療や支援を目的としたものだけではありません。

3⃣精神障害のある人が抱えやすいニーズと必要とされる支援

✅精神障害のある人が抱えやすいニーズ
・必要とされる支援

【主たる支援】
◉訪問型の個別支援など

【関連制度の利用支援ニーズ】
◉年金、生活保護

【住宅支援のニーズ】
◉安全な居住地の確保

【就労支援のニーズ】
◉職業支援

【家族支援のニーズ】
◉家族支援

【余暇活動支援のニーズ】
◉余暇活動支援

【同じような障害のある仲間からの支援ニーズ】
◉ピアサポート、自助グループ

【意思決定支援のニーズ】
◉権利擁護を含む支援

【医療的な支援のニーズ】
◉症状、服薬、身体疾患など

【日常生活の支援のニーズ】
◉家事、買い物、お金の使い方など

例えば・・・
ピアサポートや自助グループに参加する中で、これまで精神障害を理由に諦めていた就労や旅行、サークル活動などの希望や夢にチャレンジする人もいます。また、自分が利用する治療や支援について仲間と経験を分かち合う中で、自分自身が希望する生活に合った治療・服薬や支援の内容を考えていく機会を得る人もいます。

「ピアサポート」

他の『ピアサポート』記事はこちらから・・・
【障害受容の5つの段階】障害者を取り巻く4つの障壁(バリア)vol.49

まとめ

人によっては、同じ困難を抱えた仲間を見つけることだけを目的にピアサポートや自助グループを利用する場合もあります。この点は、介護福祉士や社会福祉士、精神保健福祉士、看護師、医師などの専門職による治療や支援とピアポートとの大きく異なる点になります。

「精神障害」

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kana

はじめまして(^-^)/ 介護ラボのカナです。
2020年6月に「介護ラボ」を開設しました。
介護の専門学校で学んだ知識をベースに、介護の基礎から高齢者心理、ADL、ボディメカニクスなど、介護・福祉に関する情報を幅広く発信し、これまでに820記事以上を執筆しています。
介護福祉士・福祉住環境コーディネーター2級を取得し、回復期リハビリテーション病院で約2年間勤務しました。学んだ知識と現場での経験をもとに、「なぜそうするのか」という根拠や考え方も大切にしています。
現在は介護ラボのほか、介護ラボ・辞書の運営や外部メディアへの協力など、活動の幅を広げています。

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