発達と老化の理解

【ロコモティブシンドロームとサルコペニア】老化による骨格・筋系の機能低下 vol.287

2021-03-27

こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。今日は「発達と老化の理解」の中から『老化による骨格・筋系の機能低下』について書いていきます。

加齢による身体的機能の低下と日常生活への影響

Contents

1.加齢による身体的機能の低下と日常生活への影響
 1⃣骨格系・筋系の機能の変化
 (1)骨の変化
 (2)関節の変化
 (3)筋肉の変化
 (4)生活への影響
2.ロコモティブシンドローム
3.サルコペニア

1.加齢による身体的機能の低下と日常生活への影響

1⃣骨格系・筋系の機能の変化

(1)骨の変化
骨の変化

加齢に伴い、骨を破壊する細胞である破骨細胞の働きが活発になり、骨の強さを示す骨密度が低下し骨がもろくなってきます。女性の場合、更年期になると女性ホルモンが減少するため著しく骨密度が低下することがあります。その結果「骨粗鬆症」を起こしやすくなります。

合併症である骨折は、高齢者の生活の質に大きく影響するため骨折の予防が重要です。また脊椎の変形により、前屈みで腰が曲がった姿勢になりやすくなります。

更に加齢とともに脊椎骨が退行性変化を起こします。このため腰痛や下肢痛、しびれが起こりやすくなり、痛みをかばうような歩き方になるためバランスを崩さないように注意することが大切です。

(2)関節の変化
関節の変化

加齢に伴い関節軟骨のコラーゲン繊維が硬くなり、軟骨基質の水分が減少します。
※関節軟骨▶骨の関節面を覆っているスムーズかつ強靭で弾力性のある組織。構成成分として70%が水分で、その他コラーゲン、グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロン酸が含まれる。

関節軟骨に負荷が集中すると、コラーゲン繊維が損傷し関節軟骨の変性が起こります。変形した軟骨は関節を動かすことによってすり減り、関節の痛みや関節の運動制限が起こります。

(3)筋肉の変化
筋肉の変化

筋が伸び縮みする力が加齢により低下します。筋繊維の萎縮が進み、筋力を発揮出来なくなります。

栄養状態が悪い場合はさらに筋量は減少し、

  • 筋委縮
  • 筋力低下
  • 持久力

も低下します。

また、人体の石灰化により柔軟性も低下します。高齢になっても、下肢に比べて上肢の筋量は維持されています。大腿心筋群は加齢とともに減少します。

(4)生活への影響
生活への影響

柔軟性、バランス力、関節の変化等によって転倒の可能性が高くなります。高齢者の転倒は骨折に繋がりやすく、寝たきりになる場合もあるので注意が必要です。

また、反射的に姿勢を取りにくく、ケガや事故に繋がることも多くあります。一度転倒を経験した高齢者は、転倒に対する恐怖心を持ち、そのことがまた転倒に繋がるといわれています。

恐怖心や痛み、運動器系の障害などがある場合、外出を控えてしまい行動範囲が狭まることもあります。社会との関係が希薄にならないように注意する必要があります。

2.ロコモティブシンドローム

ロコモティブシンドローム

ロコモティブシンドローム(運動器症候群)は、2007年(平成19)に日本整形外科学会が提唱しました。運動器の障害により移動機能の低下をきたした状態のことをいいます。

運動器は、

  • 筋肉
  • 関節
  • 神経

で構成され、それぞれが連携して身体を自由に動かすことが出来ます。

しかし、高齢者は複数の運動器の障害が影響し合い、

  • 立つ
  • 歩く
  • 座る
  • 走る

など、日常生活に必要な移動機能が徐々に低下し、要介護状態を引き起こす危険性が高いといえます。

ロコモティブシンドロームの原因には、

  • 骨粗鬆症
  • 骨折
  • 脊柱管狭窄症
  • 変形性関節症

などの運動疾患と、

  • 筋力低下
  • 持久力低下
  • バランス能力低下

などの加齢などによる運動器機能不全があります。

ロコモティブシンドローム

他の『ロコモティブシンドローム』記事はこちらから・・・
【老化とは?】生理的老化の特徴、老化と加齢の違い vol.83

3.サルコペニア

サルコペニア

サルコペニアとは、加齢に伴う骨格筋量の減少と骨格筋力の低下のことをいいます。1989年にローゼンバーグ(Rosenberg,I.)によって提唱されました。

加齢に伴う筋力の減少は、上肢や体幹部と比べると下肢が顕著で、85歳以上では18~24歳の成人の約65%まで減少すると報告されています。

また、年齢が高くなるほどサルコペニアの有病率は増加し80歳以上では約50%にサルコペニアが認められるといわれています。サルコペニアは2種類あります。

  • 1次性サルコペニア▶加齢のみを原因とする
  • 2次性サルコペニア▶活動・疾患・栄養を原因とする
サルコペニア

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
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