認知症初期症状11項目質問票とは?
読み方:にんちしょうしょきしょうじょう11こうもくしつもんひょう
SED-11Qとは、認知症の初期症状を疑うときの11の質問票のことです。
SED-11Q(認知症初期症状11項目質問票 )
❶同じことを何回も話したり、尋ねたりする
❷出来事の前後関係がわからなくなった
❸服装など身の回りに無頓着になった
❹水道栓やドアを閉め忘れたり、後片付けがきちんとできなくなった
❺同時に2つの作業を行うと、1つ忘れる
❻薬の管理をしてきちんと内服することができなくなった
❼以前はテキパキできた家事や作業に手間取るようになった
❽計画を立てられなくなった
❾複雑な話を理解できない
❿興味が薄れ、意欲がなくなり、趣味活動などやめてしまった
⓫前よりも怒りっぽくなったり 疑い深くなった
上記のSED-11の11項目を介護者がチェックして、
・3項目以上にチェック ⇒ 認知症が疑われます
※アルツハイマー型認知症の初期では平均5~6項目、中期では8~9項目を介護者がチェックしました。
認知症の症状の全体像
認知症の人の示す症状は、脳病変の直接的影響を強く受ける中核症状(欧米では認知症状)知覚認知、思考内容・心理状態、行動に異常が出るBPSD(認知症の行動・心理症状)生活症状に大別されます。
この他、終末期には運動麻痺やパーキンソニズム、てんかん、失禁、嚥下障害といった症状も脳病変の結果としてあらわれるので、運動障害も認知症の症状の1つだという理解が必要です。
さらにレビー小体型認知症では病変が脳以外の抹消自律神経系にも広がり、便秘や起立性低血圧、失神などの自律神経障害を引き起こします
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