こんにちは(^▽^)/ 介護ラボのkanaです。今日は「発達と老化の理解」の中から『老化による腎・泌尿器系の機能の変化』について書いていきます。
加齢による腎臓・膀胱・尿道の身体的変化
Contents
1.腎・泌尿器系の機能変化・生活への影響
1⃣腎臓の変化
2⃣膀胱の変化
3⃣尿道の変化
4⃣生活への影響
1.腎・泌尿器系の機能変化・生活への影響
1⃣腎臓の変化
腎臓は、血液中の老廃物を濾過し水分と共に尿として排出します。腎臓の機能が低下すると老廃物や薬物が排出されなくなり体内に溜まります。
加齢により、
- 腎血流量▶腎臓に流れる血液量のこと。腎臓には心臓から送り出される血液の約20%が流れ込んでおり、臓器の重量当たりの血液流入量としては、心臓の約5倍、脳の約8倍もあり、臓器の中で最も血液の流れる量が多い臓器である。腎血流量は毎分1~1.2ℓにもなる。
- 糸球体濾過量▶フィルターの役目を果たす糸球体が1分間にどれくらいの血液を濾過し尿をつくれるかを表す。
- 尿の濃縮力が低下
が低下する為、尿回数が増加したり、脱水を起こしたり、塩分が失われやすくなります。
さらに腎臓は恒常性維持に重要な働きをしているため、電解質バランスも崩れやすくなります。
他の『腎臓・膀胱』記事はこちらから・・・
【②内部障害】腎臓機能障害、小腸・直腸・膀胱障害、HIVについて vol.160
2⃣膀胱の変化
加齢と共に膀胱は収縮力が低下し、尿を出し切れなくなり残尿を起こしやすくなります。また膀胱容量も少なくなり、膀胱内に十分に溜めることが出来ず頻尿が起こります。
高齢者の場合、夜間につくられる尿量が増加する為、夜間頻尿が起こりやすくなります。
3⃣尿道の変化
女性の場合「骨盤底筋群」の弾力の低下、尿道の長さが3~4cmと短いことにより尿失禁が起こりやすくなります。
男性の場合、尿道の長さは16~18cmと長く、膀胱の出口は前立腺に囲まれています。
加齢と共に前立腺が肥大すると尿道を圧迫して排尿困難を起こしやすくなります。
- 骨盤底筋群とは?
-
骨盤の底にあって、膀胱や直腸などを支えている筋肉の総称。尿道・肛門などを締める役割も果たし筋力が低下すると失禁が起こりやすくなる。
4⃣生活への影響
生活への影響は、就寝後の排尿回数の増加が不眠の原因になることがあります。また残尿により「尿路感染」も起こしやすくなります。
高齢者に多く生じる失禁はいくつかの種類がありますが、それぞれ原因が異なります。失禁があるからといって安易におむつを使用すると、自尊心を傷つけ生活の質の低下に繋がることがあるため、注意が必要です。
腎臓の濾過機能の低下により尿量が増加し脱水を起こしやすくなります。脱水の初期では何の訴えもないことがあるため注意が必要です。
高齢者はトイレの心配があり、水分を控えがちになりやすいため、こまめに水分摂取を行う必要があります。
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