ライチャードによる高齢者の人格分類とは
読み方:ライチャードによるこうれいしゃのじんかくぶんるい
人は様々な適応を繰り返して生きていきますが、その方法は個人の人格を形成していきます。
ライチャード(Reichard,S.)は高齢者を5つのタイプに分類しましたが(下記に表あり)、1人ひとりの利用者は多様な自分史を持ち、それぞれが違う人格を持っています。
介護現場においては、この分類を使って人格を決めつけるのではなく、不適切な適応といった利用者が抱える課題を認識し、よりよい援助を行うために活用するよう心掛けることが大切です。
- ✅ライチャードによる高齢者の人格分類
- 【適応的なグループ】
❶円熟型
●未来志向型、積極的な社会参加
●年を取った自己をありのままに受容、人生に建設的な態度、積極的な社会活動などを維持し、それらに満足を見出だす(定年退職後も建設的に暮らそうと努力する)
❷依存型:ロッキングチェアー型
●他人に依存し受け身的、定年退職を歓迎
●受動的で消極的、責任から解放されて労われることを好み、それらに満足を見いだす(責任から解放されて楽に暮らそうとする)
❸防衛型
老化に対する不安と拒否があり、その反動として積極的な活動を維持し続けることによって防衛できると眼が得る(仕事への責任感が強い)
【不適応型グループ】
❶自責型(内罰型)
過去を悔やみ、人生の人生を失敗とみなし、自分に原因があると考え自分を責める(死を恐れない)
❷他罰的憤慨型(外罰型)
自責型と反対に、自分の不幸を他人のせ
「介護ラボ」の人気の記事
介護に困ったときに知っておきたいこと(相談窓口・手続き)
介護保険で利用できる『7つの介護予防プログラム』を使って自立した生活を継続しよう!
【ピアジェ、エリクソン、ハヴィガースト】発達段階と発達課題 vol.77
【比較】エンパワメントとストレングスとは?介護福祉職による支援方法 vol.45
【老年期】ハヴィガースト、エリクソン、ペック、レヴィンソン、バルテスの発達理論 vol.283
【介護福祉の基本理念・ポイント3つ】最も大切な理念とは? vol.8
【障害受容の5つの段階】障害者を取り巻く4つの障壁(バリア)vol.49
【発達理論】ピアジェ、エリクソン、バルテスの発達論を理解する vol.76
【アセスメントの3つの視点】情報の解釈、関連付け、統合化とは? vol.195