介護の基本Ⅰ・Ⅱ

【❷介護従事者の健康障害】頸肩腕障害の発生と悪化させる4つの要因とは? vol.342

2021-05-21

こんにちは。介護ラボのkanaです。今日は「介護の基本」の中から『介護従事者の健康障害の現状』について、昨日と今日の2回に分けてまとめていきます。

頸肩腕障害の発生要因

Contents

1.頸肩腕障害
 1⃣頸肩腕障害とは?
 2⃣頸肩腕障害の発生要因
2.腰痛や頸肩腕障害の予防と対策
 1⃣頸肩腕障害の発生と悪化させる4つの要因
  ❶姿勢・動作に関係する要因
  ❷環境に関する要因
  ❸労働者個人の要因
  ❹心理的・社会的要因

1.頸肩腕障害

1⃣頸肩腕障害とは?

頸肩腕障害とは?

頸肩腕障害とは、「作業動作や作業姿勢などに関連して上肢系(後頭部、警部、肩甲帯、上背部、前胸部、上腕、前腕、手、手指など)の筋骨格系組織(筋、腱、靭帯、骨、関節、神経など)に過度の負担が掛かることで機能的または器質的な障害が発生・悪化する)ことです。これは、2006年(平成18)12月に日本産業衛生学会頸肩腕障害研究会によって定義されました。

頸肩腕障害の代表的なものとして、

  • 頚椎症
  • 肩関節周囲炎
  • 上腕骨上顆炎
  • 手関節炎
  • 腱鞘炎
  • 手根管症候群

等があります。

頸肩腕障害の自覚症状

頸肩腕障害の自覚症状として、初期段階では上肢系の「だるさ」「こり」を感じるようになり、病期の進行に伴って、「痛み」➡「しびれ」➡「動きの悪さ」などに変化していき、頻度も「時々」から「いつも」へ、症状もより強くなっていきます。

また、

  • 頭痛
  • めまい
  • 耳鳴り
  • 睡眠障害
  • 抑うつ症状
  • 情緒不安定
  • 思考力低下
  • 動悸
  • 微熱
  • 感覚障害

などといった症状・障害も、病期が進行するにつれて出現しやすくなります。

頸肩腕障害には、特定の部位の独立した病名を持つ障害である「特異的障害」と、多様な病状が徐々に進行し、特異的な疾病の考え方で把握しきれない障害である「非特異的障害」に分けられます。

労働現場で発生する頸肩腕障害では、特異的障害よりも非特異的障害の占める割合が遥かに多いといわれています。

2⃣頸肩腕障害の発生要因

頸肩腕障害の発生や症状を悪化させる要因は、昨日まとめた「腰痛」と同じく、要因は、

❶姿勢・動作に関係する要因

❷環境に関係する要因

❸労働者個人の要因

❹心理的・社会的な要因

の4つがあります。次項で詳しくまとめていきます。

頸肩腕障害もまた、その多くは1つの要因だけで発症・悪化しているわけではなく、多くの要因が複雑に影響し合って発生・悪化しています。

2.腰痛や頸肩腕障害の予防と対策

腰痛や頸肩腕障害の発生・症状悪化の要因は様々ですが、なかでも姿勢・動作に関することが、腰痛や頸肩腕障害の発生・症状を悪化させるリスクの半数以上を占めているようです。姿勢の違いや重量物の取り扱いによって、腰部や頸肩腕への負担は変化します。

1⃣頸肩腕障害の発生と悪化させる4つの要因

❶姿勢・動作に関係する要因
姿勢・動作に関係する要因

◉重量物の持ち上げや運搬(押す・引く)などにより、腕や手首に強い負荷を受ける
◉人力による利用者の抱え上げにより腕や手首に強い負荷を受ける
◉上肢系に反復動作(手指・手・前腕を早く動かす、上肢などの筋力を使う、上肢などを上げたり下げたりするなどを何度も繰り返す)が多い
上肢系を挙上した状態で保持する作業が多い
◉頸や肩の動きが少なく、姿勢を拘束される作業が多い
◉上肢系の特定の部位に負担のかかる作業が多い
など。

❷環境に関する要因
環境に関する要因

◉身体を冷やす(寒い)
◉湿度が高い
◉自転車の運転などで振動や衝撃を受ける
◉床面が滑りやすい
◉段差がある
◉障害物がある
◉照明が暗い
◉作業空間が狭い、散らかっている
◉設備や備品の配置が不適切
◉休む時間や場所がない
など。

❸労働者個人の要因
労働者個人の要因

◉年齢
◉性別(一般的に高齢者や女性は、男性より筋肉量が少ないため身体的負担が大きくなる)
◉体格(環境が合っていない、相手と身長差がある(利用者や2人介助時の一方の介護者など)
◉筋力やバランス能力が低下している
介護の専門的知識・技術が習得できていない
◉頸肩腕障害の既往症、基礎疾患(骨、関節、靭帯、血管性疾患など)がある
など。

❹心理的・社会的要因
心理的・社会的要因

◉仕事への満足感や働き甲斐が得にくい
◉利用者とのトラブルがある
◉上司や同僚との関係にストレスを感じている
◉上司や同僚からの支えが不足している
◉責任を課せられている
◉過度な長時間労働となっている
◉激しい疲労感がある
◉能力と適性に応じた職務内容となっていない
など。

頸肩腕障害は上記の4つの要因が複雑に影響し合って発生・悪化していきます。したがって、これらを総合的に検討することで効果的な予防策に繋がります。

頸肩腕障害

他の『頸肩腕障害』記事はこちらから・・・
【❷介護福祉職の健康管理】疼痛や頸肩腕障害について vol.335

介護従事者

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【❶介護福祉職の健康管理】労働基準法の36協定とは?? vol.334

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kana

はじめまして(^-^)/
介護ラボのカナです。
ブロガー歴2年半(818記事執筆)
介護のあれこれを2020年6月~2022年9/8まで毎日投稿(現在リライト作業中)

社会人経験10➡介護の専門学校➡2021年3月卒業➡2021年4月~回復期のリハビリテーション病院で介護福祉士として就業中。

好きな言葉は『日日是好日』
「福祉住環境コーディネーター2級」「介護福祉士」 ◉現在福祉住環境コーディネーター1級勉強中!
介護のことを少しでも分かり易く書いていきたいと思っています。
よろしくお願いします♡

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