認知症の人のよくない状態のサイン
読み方:にんちしょうのひとのよくないじょうたいのさいん
- よくない状態のサイン
- 絶望しているときに誰からも相手にされない
- 非常に強い怒りがある
- 深く悲しんでいる時に誰からも相手にされない
- 不安がある
- 恐れがある
- 退屈している
- 身体的な苦痛、不快感がある
- 身体が緊張している
- 動揺している
- 無気力である
パーソンセンタードケアとは、年齢や健康状態にかかわらず、すべての人々に価値があることを認め尊重し、1人ひとりの個性に応じた取り組みを行い、認知症の人の人間関係の重要性を重視したケアのことです。
ケアの現場では、認知症の人の個人の価値を低める行為が行われることもあります。そのために、これらのニーズが満たされないことや個人の価値を低める行為によって、BPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia:認知症の行動・心理症状)と呼ばれる行動が現れやすくなりますが、ニーズが満たされないことで、認知症の人のよくない状態のサインがみられるようになります。
認知症の人たちの”パーソンフッド”を支えるためには、これらの心理的ニーズをより一層満たし、良い状態を高めるようにパーソンフッド”を維持するための積極的なはたらきかけとして、個人の価値を高める行為を実践していくことが重要になります。