認知症のリスクを下げる
読み方:にんちしょうのりすくをさげる
もっとも確立されている方法はエクササイズです。身体活動で認知症リスクが低減するという論文が沢山あります。そして、運動でBDNF(Brain Derived Neurotrophic Factor:脳由来神経栄養因子)という海馬の新生神経細胞を育てるホルモンが増えて向上する作用や、血管の老化を抑えて病変の進行が遅れる効果など、いくつもの事例が報告されています。
アルツハイマー型認知症では、良質な睡眠も大切で、約7時間の睡眠が良いとされています。夜はぐっすり眠ることが脳を保護します。
食事では、
・不飽和脂肪酸を沢山含む魚の摂取を増やすこと
・野菜の摂取を増やすこと
・ポリフェノールの摂取を増やすこと
などが予防的にはたらくとされています。
役割・人生の目的を持って生きていると、認知症の発症・進行が遅くなるという研究成果も報告されています。
また、自営業の人を対象にした研究で、退職年齢を1年延長するごとに認知症リスクが3.2%低下するという報告もあります。
高齢期には、人の役に立つ日課・役割を持つことが認知症予防に有効と考えられます。