障害者を取り巻く4つの障壁(バリア)とは
読み方:しょうがいしゃをとりまく4つのしょうへき・ばりあ
障害者を取り巻く4つの障壁(バリア)
1⃣ 物理的障壁
歩道の段差、車いす利用者の通行を妨げる障害物、乗降口や出入り口の段差などの物理的な障壁
2⃣ 制度的障壁
障害があることを理由に資格・免許等の付与を制限するなどの制度的な障壁
3⃣ 情報の障壁
音声案内、点字、手話通訳、字幕放送、分かり易い表示の欠如などによる文化・情報面での障壁
4⃣ 意識的障壁
心無い言葉や視線、障害者をかばい守るべき存在としてとらえるなどの偏見などの意識上の障壁
障害という心身の状況だけが、欲求を阻害する原因ではないということが大変重要な点です。
例えば、下肢の麻痺があり、歩行が困難で車椅子利用の場合、階段に上るといった動作自体は物理的に困難です。階段を上れないから電車に乗れず、会社に通えないという状況や、車椅子利用では雇用出来ないといった状況があると、以前に書いたマズローの集団への所属欲求・承認欲求が阻害されます。
【マズロー・障害のある人の心理】人間が持つ5つの欲求段階 vol.46
しかし、エレベーターが設置されれば電車に乗れ、通勤手段を自動車にすれば会社に通えることや、車椅子利用者を雇用する企業があれば、これらの欲求阻害は生じなくなります。
このように、障害自体ではなく、様々な「障壁:バリア」が心理的影響に深く関係しています。
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