障害受容(5段階)とは
読み方:しょうがいじゅよう
障害受容を考えるうえで、「受容は大きく5つに分かれた段階的な過程で進む」という理論が一般的にいわれています。
- ショック期
- 否認期
- 混乱期
- 適応への努力期
- 適応期
これはあくまでモデルですので、全ての障害者に当てはまるわけではありません。また各段階で行ったり来たりすることもあります。
❶ショック期
受傷直後の状態です。
ショックを受けていますが、治療をしており「回復」するだろうと思っています。意外と不安は強くはありません。
❷否認期
障害が残るのではないかといった不安も出てきて、「自分には障害はない」と思うなど、障害があることを打ち消す拒否の適応機制が働いた段階です。
適応について…参考にして下さい⇒【適応とは】適応機制とライチャード・2つの分類 vol.22
❸混乱期
障害の告知を受け否認することが出来ず、周囲に当たり散らすなどの「攻撃」といった適応機制が働くことが多い段階です。
攻撃が内側に(自分に)向けられた場合、自分が悪いのだと悲観し、抑うつ症状が出たり、場合によっては自殺企図を起こしたりすることもあります。
❹適応への努力期
障害があっても出来ることがることに気付く(価値の転換)等、前向きな努力をします。障害者との交流や、新たな状況での学習をします。
❺適応期
❹の適応への努力期を経たて障害受容をします。「障害があっても出来ることがある」という新しい価値観を持って生きていく段階です。
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