幻視
読み方:げんし
何もないところに人物や動物などが見える幻視は、レビー小体型認知症の中核的臨床症状です。実際には、何か物があって見間違える錯視(さくし)が大部分です。
例えば、椅子の背もたれに掛かっている上着を見て、「そこに男の人が座っている」などということがあります。
幻視は環境の影響を受けるので、
- 照明を明るくする
- 部屋を整理整頓して影を減らす
- カーテンや壁紙などを模様のないものにする
など、環境調整が有効です。
幻視はせん妄で現れることがありますが、アルツハイマー型認知症では稀になります。