回想法の種類
読み方:かいそうほうのしゅるい
回想法には、個人を対象とした「個人回想法」と、グループを対象とした「グループ回想法」があります。さらに回想法を「過去の出来事を懐かしみ、その体験を語り合う」ことを焦点に置く回想法と、「過去の出来事を思い出し、それが自分の人生にどのような影響を与えたのかを省察する」こと、ライフレビューに分ける考え方もあります。
「ライフレビュー」とは、人生の体験を深い洞察を伴って振り返る心理て社会的アプローチの1つ。ホスピスケア等で実践されています。
回想法とライフレビューは明確に区分できるものではなく、実際に高齢者の思いで話を聞いている際に、深い洞察を伴うライフレビューになっていく事があります。思い出を語る高齢者の心理的ニーズと、その話を分かち合う聞き手との人間関係によって決まってくるものと思われます。
毎回、深い洞察を伴うライフレビューが必要になるとは限らず、楽しく思い出を語り合うことで、今、ここでの生活を前向きに過ごしているという高齢者も存在します。