アルツハイマー型認知症の症状とは?
読み方:あるつはいまーがたにんちしょうのしょうじょう
アルツハイマー型認知症は、頭頂連合野の機能低下が早期から見られ、視点取得困難という他者の視点で物をみられなかったり、空間認識障害があらわれます。そして、側頭連合野や前頭連合野の機能低下もともない、海馬領域の病変により、新しいエピソードを記憶できないという症状があらわれます。
アルツハイマー型認知症では、進行とともに脳病変が大脳皮質連合野から一次領野に拡大していき、終末期には運動機能が低下して、寝たきりとなります。
この運動麻痺もアルツハイマー型認知症の脳病変によって引き起こされる症状であり、廃用症候群で寝たきりになるのではありません。
そして、運動麻痺だけでなく、パーキンソニズムも生じます。さらに、てんかん、発語不能、嚥下困難、尿失禁なども、脳病変の進展による症状になります。
最後は、大脳皮質全体の機能が失われた失外套状態(しつがいとうじょうたい)とな亡くなります(嚥下障害により唾液を飲み込めなくなるので、経管栄養を行っても亡くなります)。
アルツハイマー型認知症は、死因になるという理解が必要です。