認知症の人のよい状態のサイン
読み方:にんちしょうのひとのよいじょうたいのさいん
- よい状態のサイン
- 自分に自信を持っている
- 自己主張を強くできる
- 他の人たちのニーズに対して敏感
- 身体がリラックスしている
- ユーモアを返す、ユーモアを使う
- 創造的な自己表現をする
- 喜び、楽しさを表す
- 役に立とう、手伝おうとする(人に何かをしてあげようとする)
- 他の人との交流を自分から進んで始める
- 愛情や行為を示す
- 自尊心を示す
- さまざまな感情を表現する
パーソンセンタードケアとは、年齢や健康状態にかかわらず、すべての人々に価値があることを認め尊重し、1人ひとりの個性に応じた取り組みを行い、認知症の人の人間関係の重要性を重視したケアのことです。
ケアの現場では、認知症の人の個人の価値を低める行為が行われることもあります。そのために、これらのニーズが満たされないことや個人の価値を低める行為によって、BPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia:認知症の行動・心理症状)と呼ばれる行動が現れやすくなりますが、ニーズが満たされることで、認知症の人のよく状態のサインがみられるようになります。
認知症の人たちの”パーソンフッド”を支えるためには、これらの心理的ニーズをより一層満たし、良い状態を高めるようにパーソンフッド”を維持するための積極的なはたらきかけとして、個人の価値を高める行為を実践していくことが重要になります。