周回
読み方:しゅうかい
周回とは、同じ道を何度も歩く常同行動の1つで、同じ経路で戻ってくる傾向があります。行動障害型前頭側頭型認知症に多い症状です。徘徊とは異なり、外出しても戻って来られる点では安心ですが、隣家の花を無断で抜いて持ってくる、自転車を無断で持ってくるなど、介護者が困る行為である反社会的行動も多くあります。
また、外に出たいという情動を抑えることが難しいので(脱抑制)、外出を制止すると暴力に結び付いて危険もあります。
施設では外出よりも楽しいこと、興味を持つことなどに注意を向けるようにして、それを常同化(何度も同じ行動を行う)して、ルーチン化するとよいでしょう(ルーチン化療法)。